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  お茶の時間 (2019 March )      0 トップへ      0 My俳句手帖(復刻版)

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☆ ぬばたまの夜に火を噴く山見つつ光の箱がゆれながら行く    (霧島市 久野 茂樹)

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0   ☆ 桜鯛鏡の如き鱗持ち    (東京都 青木 千禾子)










☆ ロボットがデブリを掴む衝撃や人智いよいよ闇へ入りたり    (福島市 三原 凍子)

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☆ 水色の雨の一日辛夷咲く    (静岡市 松村 史基)   0










☆ スマートフォン見ながら歩く人の後あおり歩きをする人の列    (綾瀬市 小室 安弘)

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0   ☆ 古き世に戻る一ト刻雛の間    (枚方市 石橋 玲子)










☆ みすずかる信濃の春はごっとんと水車の廻る音よりはじまる    (霧島市 久野 茂樹)

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☆ 望遠す太陽の塔霞けり    (箕面市 櫻井 宗和)   0










☆ 万万本杭打たれても諒とせぬ辺野古の海の深き慟哭    (三郷市 吉村 薫)

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0   ☆ せせらぎにクレソンつんでサラダかな    (宝塚市 藤田 晋一)










☆ AIの占める職種の増えゆく世「腕一つです」と美容師は言ふ    (藤枝市 小山 陽子)

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☆ 麗かや水禽のみな陸にあり    (横浜市 藤木 義弘)   0










☆ 吹く雪を睫毛に宿し寒立馬北の大地に脚太く立つ    (酒田市 大橋 敏子)

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0   ☆ 春近し少年棋士の駒の音    (名古屋市 池内 真澄)










☆ 春風に乗って公園低く飛ぶつばめ見つけてスキップをする    (東京都 高橋 亮輔)

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☆ 風花やニコライの鐘遠く聴く    (柏市 藤嶋 務)   0










☆ 日の愛撫怺へきれずにまんさくはるるほぐれゆく五指解くやうに    (羽昨市 北野 みや子)

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0   ☆ 平成の亀鳴きドナルド・キーン逝く    (深谷市 岩熊 史城)










☆ 谷間から我を見詰めるかもしかの時間を止めるまなざしに逢ふ    (徳島市 清水 君平)

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☆ 淋しさは云わず紅梅称へ合ふ    (荒尾市 鶴田 幾美)   0










☆ 病人が出たからこの地区全員を殺処分すると言われる恐怖    (東京都 上田 結香)

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0   ☆ 若き日の我身いとしや大試験    (仙台市 柿坂 伸子)









☆ 先ぱいの名前わからず五日目もトロンボーンの人とよんでる    (東金市 矢口 由衣)

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☆ 人波は世界の顔よ雪祭    (札幌市 武田 一女)   0










☆ のんびりと右から左へ移りゆく春のフェリーの窓の島影    (八尾市 水野 一也)

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0   ☆ 昔あるところに媼桃の花    (桑名市 藤井 シゲ子)










☆ 楽譜には黒鍵ばかり「雪の華」弾き語りつつ夜の窓見る    (渋川市 小暮 陶歌人)

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☆ 寒紅を引きて女の意地通す   (泉大津市 多田羅 初美)   0










☆ ひさびさに白山連峰まっ白に輝きておりもうすぐ立春    (福井市 観 正一)

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0   ☆ かまくらに臀から這入る都会の児    (町田市 佐藤 隆市)










☆ 白波の運ぶひかりを昇らせて水仙咲けるふるさとの丘    (垂水市 岩元 秀人)

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