トップへ
【2013年】
09
08
07
06
05
04
03
02
01
☆ わが頭 へくそがずらを すぐ覚ゆ （下関市 内田 恒生）
☆ 拝殿に スズメバチの巣 ありと聞き けさは鳥居の 前に手をうつ （ひたちなか市 篠原 克彦）
☆ 涼風を 乗り継いで パラグライダー （仙台市 柿坂 伸子）☆ 人はきれいな バラ育て バラは虫のため 花開く 片思い連鎖 （宝塚市 中野 勲）
☆ 歯失せし 母にも寧し 無花果よ （鎌ケ谷市 梅渓 由美子）
☆ 枝の下 脇腹あたりを くすぐれば けたけたわらう さるすべりの花 （奈良市 古味 直香）
☆ 雨粒の 蘂に重きや 曼珠沙華 （岡山市 岩崎 ゆきひろ）☆ 酷暑過ぎ 眼にもさやかに 秋訪いぬ ガリレオ温度計 浮子も浮き立ち （名古屋市 諏訪 兼位）
☆ いつやらに 鉢に芒の 無宿者 （秦野市 熊坂 淑）
☆ 束の間の 後先なれど 十五年 今年も庭に 彼岸花咲く （蓮田市 斎藤 哲哉）
☆ 選り抜いて 瓢にしたき ひとつかな （岡山市 加藤 秀則）☆ 秋の虫に 包囲されつつ 弓を引く 素引きなれども 力満ちくる （横浜市 松村 千津子）
☆ 防人の やうな案山子に 出会ひけり （青梅市 青柳 富也）
☆ 墓前には ユリよりキスゲを 手向けよう 私を選んだ あなたなのだから （京田辺市 藤田 佳予子）
☆ 東北や 世はただ風の 芒原 （弘前市 千葉 新一）◆ 旅行のため、2日間 休みます。
☆ 野良道の 草刈る人が 刈り残す 桔梗の青と 女郎花の黄 （松坂市 こやま はつみ）
☆ どの子にも 青い空あり 運動会 （日立市 加藤 宙）
☆ 鱗雲 浮くゆきあひの 明け空に 黒鯛と勝負の 竿しなひたり （西条市 村上 敏之）
☆ 廃屋の 古書の乱れや 葛の花 （生駒市 山村 修）☆ 忍ぶ恋 われは待たねど 秋くれば 人影恋ほし おわら風の盆 （加賀市 敷田 千枝子）
☆ 向日葵を 置く空色の テーブルに （オランダ モーレンカンプふゆこ）
☆ 妹が 夏の夕暮れ ひそひそと 親孝行の 話し持ちかける （富山市 松田 梨子）
☆ 思ひきり 雀と遊びたき 案山子 （三次市 佐藤 昌樹）☆ きみとぼく つなぐ八文字 恋あはく あさのおはやう 夜のおやすみ （つくば市 浦里 晴美）
☆ 七年後 生きて五輪の 夏をみむ （大阪市 田村 永三）
☆ 下草を 念入りに刈りて 栗拾う 村の子ら待つ 九十九の爺さん （大館市 小林 鐐悦）
☆ 青空は 広し蜻蛉も 飛行機も （山鹿市 有働 咬二）☆ 泰山木は 蝉の木花の木 寂しければ 父とし夫とし 凭れに行く樹 （岐阜県 棚橋 久子）
