お茶の時間 (2012 September )
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【2002年】 12
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☆ どの木にも 青い空あり 今朝の秋 (土浦市 大久保 秀夫)
☆ 夏休み 限定のお洒落 マニキュアを 順に塗りゆく 十本の指 (新潟市 田窪 陽子)
☆ 作りたる 人想はせる 案山子かな (奈良市 帷子 黎子)
☆ 扇風機 ローテクなれど ローテクの 一途は風を ほのぼの受けおり (調布市 柳沢 英子)
☆ 残暑とは 秋の暑さと 又違ふ (東かがわ市 桑島 正樹)
☆ 青じその おいしさに 気づいた私 こうして人は 大人になるんだ (富山市 松田 わこ)
◆ 転居のため、しばらく休みます。
☆ 新築の 木の香ただよふ 風は秋 (姫路市 蔭山 一舟)
☆ ひとふさの ぶどう二人で 半分こ お姉ちゃんが 多くくれたよ (横浜市 敷田 千尋)
☆ 牧童の 柵にハモニカ 鰯雲 (東京都 小出 功)
☆ もう一度 もしもう一度 逢えるなら 抱きしめるだけで 言葉はいらない (東京都 大島 美穂)
☆ フェルメールの 真珠さながら 滴れる (別府市 梅木 兜士彌)
☆ ジェット機の ように航路を 持っていて 行きつ戻りつする 銀蜻蛉 (松坂市 こやま はつみ)
☆ 水着では どうにもならぬ 巨乳かな (いわき市 馬目 空)
☆ 安達太良の ほんとの空を 見上げたら 遠くの雲が くすりと笑った (厚木市 金澤 郁代)
☆ 安全が 最優先と また嘘だ (高知 中山 光晴)
☆ 麦藁蜻蛉と 塩辛とんぼが 同じ種の 雌雄であるを 知りて逝く夏 (奈良市 古味 直香)
☆ 夏休み 遊びまくって せつでんだ (柏原市 吉井 光弘)
☆ たった百三十七億年前に 宇宙は誕生 したのであるか (水戸市 檜山 佳与子)
☆ 吊橋を 渡り涼しく なりにけり (流山市 渡部 和秋)
☆ 日焼けする 日ざし 中二の夏休み 黙って雲を 見ている自由 (富山市 松田 梨子)
☆ 飛び付いて スマホ持ったが こなせない (高松 近藤 篠之)
☆ 五台山の 青葉若葉に 身を隠し ゆくごと石段 踏みしめ登る (高知 野村 丞子)
☆ あと二匹 釣らねばならぬ キャンプかな (大東市 尾崎 賢一郎)
☆ 朝つゆは ハスの葉の上 ころがりて となりを電車は ビュービュー走る (笠間市 篠原 周)