詩と写真のコラボレーション (2005 July)














  ☆ 朝顔の咲いて 雀の集まり来          (埼玉県 内野 修)















☆ 熊ん蜂 大きな獲物 丸め終え 一直線に抱え 飛び去る          (大阪狭山市 土屋 登)









 ☆ ほととぎす声鋭き 山の深さかな        (新潟市 沢田 勉)







☆ 朝からの雨やまざれば 蜂となり 蛍袋のなかに眠らん     (ひたちなか市 篠原 克彦)

















☆ 投げ入れの百合に 外方(ソッポ)を向かれけり     (横浜市 渡辺 萩風)

















     ☆ 画用紙に みどり一線 夏を引く 尾瀬の水面を 雲の峰立つ        (名古屋市 藤田 恭)









 ☆ 一花二花 高きにありて 夏椿      (福津市 松崎 佐)









☆ 飛びてくる 蜂や蝶々を待ちている かぼちゃ大きく 花をひらきぬ     (広島県 荒巻 武子)

















☆ こころあるものや ないもの ところてん      (取手市 増山 山肌)

















☆ 待つことを 楽しめるほど この恋に嵌りし頃の われ懐かしむ      (前橋市 中村 紗也香)







◆ 利尻・礼文島へ花を見に行きます(18−22日)ので、この間 コラボはお休みします。







 ☆ 鮎食べて 発車時刻に 間に合わず     (東京都 吉田 郷)









☆ 五臓六腑 五体満足 六十五歳 能力意欲充実 無職     (横浜市 折津 侑)



















「うなだれて 雨後のしずくの 白粉花」     (作者不詳)

















☆ 立葵 露草 毒草 咲きそろい 在来線のような親しさ        (新座市 中村 皆子)









 ☆ 静かなる 雨も人呼ぶ 菖蒲園      (秋田市 浅利 恵子)









☆ 大伽藍 聳ゆる吉野 青嵐             (松坂市 鈴木 幸子)



















☆ グラナダの 夕焼け色の サクランボ      (新発田市 飯田 春行)

















☆ 青銅の馬のみ 冬のいろなるに ひづめのあたり 蒲公英の咲く     (高崎市 門倉 まさる)









 ☆ 梅漬けの 配る算段 始めけり       (広島県 末廣 紀恵子)









☆ ベビーカーのみどりご 耳を掻いている ねむたい ねむたい 紫陽花の下     (東京都 井上 良子)



















☆ 凋花摘む時が 菖蒲の見頃なる     (島原市 中川 萩坊子)






















◆ コラボレーション が 900回に なりました ♪


☆ 虚構に 真実がある映画観て 陽炎の如く 揺らぐ現在      (筑紫野市 二宮 正博)









 ☆ 那智の滝 怒涛のごとく 落ちにけり     (埼玉県 斉藤 達)









☆ ぬいぐるみ抱きしめ 泣きじゃくらないで 母はいつでも あなたの味方     (茅ヶ崎市 加島 広美)





















☆ 金閣の 金の縁どり 若楓     (兵庫県 高田 韮路)

















☆ 五年経て 終のすみかと悟りしか つるあじさいが 初めて咲きし         (アメリカ 久下 朋子)











 ☆ 観覧車涼し 地球を一めぐり    (熊本市 内藤 悦子)









☆ いいことは そうそうなくて 金もなし おやっ 朝顔のふたばが でている      (新潟市 太田 千鶴子)