お茶の時間 (2018 March )       トップへ      My俳句手帖(復刻版)

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☆ 跳びかかる猫のかたちで時を止め号砲を待つ小平選手     (八尾市 水野 一也)












☆ 春水を待ちゐし鯉や直進す    (長岡市 内藤 孝)  










☆ 鳩時計を拭けば振り子が動き出す春の陽光よろこぶように     (調布市 長山 弘)












   ☆ 弁当に付いてゐる酒梅真白       (奈良県広陵町 栗田 ひでこ)










☆ 待合室にカーリング映り骨折の少年のむずむずする松葉杖     (京都市 森谷 弘志)












☆ かまくらに誰も知らない子が一人    (八代市 山下 しげ人)  










☆ 林立するビルのごとくにクルーズ船アドリア海の青に浮かびぬ     (福島市 稲村 忠衛)












   ☆ 佐保姫の如く舞いけりスケーター    (横浜市 神尾 幸子)










☆ ではまたの「また」を呑み込み縄のれん右と左に老人踏み出す       (霧島市 久野 茂樹)












☆ 旧正や深川飯に江戸の味    (東京都 大久保 白村)  










☆ 人間が槍の如くに飛んで行くスキージャンプは気をつけをして       (大阪市 小熊 光子)












   ☆ 春の海展け巨船の操舵室    (仙台市 鎌田 登喜子)










☆ ほんとうに使う気なんだ核兵器を扱いやすい大きさにする       (千葉市 佐々 俊男)












☆ 鍵かかる机嬉しき入学児    (京都市 久世 幸子)  










☆ 春きみと駅の階段下りるときふうわり揺れるスカートを買う       (横浜市 岡田 紀子)












   ☆ 紅の蕾に生るる梅真白    (芦屋市 酒井 湧水)










☆ 指しゃぶるクローンの猿のまなざしが怯えつつ人の未来を見てる       (深谷市 森 一枝)












☆ 縄跳びの少女光と風と跳ぶ    (熊谷市 内野 修)  










☆ アンコールワットの壁画来世では不倫は刺のある木を登る       (ひたちなか市 富永 喜恵子)












   ☆ 冴え返る無住寺背負ひて仁王像    (福津市 下村 靖彦)










☆ 蛤の御門へ抜ける梅林の枝にゆれいる「饂飩あります」       (大和郡山市 四方 護)












☆ ラガーにも妻あり子あり仕事あり    (横浜市 飯島 幹也)  










☆ あけぼのに一瞬煌めき迫り上がる氷の合掌諏訪湖御神渡り       (碧南市 島谷 春枝)












   ☆ 涅槃図に孤独死の叔父思ひけり    (青森市 浅田 剛)










☆ 小豆煮る甘い匂いが立ち込めて大雪の夜達磨ストーブ       (長野県 丸山 志保)












☆ 遠目にも芽生えてをりし柳の芽    (木更津市 本郷 政信)  










☆ 五歳児がたどたどしくも大地踏黒川能はまた氷点下       (酒田市 富田 光子)












   ☆ 春愁の少年シャドーボクシング    (堺市 奥村 英忠)










☆ 春節の港長崎提灯の点る町屋に爆竹響く       (小城市 福地 由親)












☆ ジャンプ台少女飛び出し春に舞う    (つくばみらい市 北野 和良)  










☆ 七草がはるか阿蘇よりやってきて土なべの米はササニシキなり       (仙台市 小室 寿子)