お茶の時間 (2017 May )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

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☆ 茶畑を父より継がず持ち帰る一株の芽を食みほろ苦し       (浜松市 松井 恵)










  ☆ 月光のさなかにひらく山法師       (川崎市 沼田 廣美)










☆ 三十六色の色鉛筆があるどれもおんなじ長さのままで       (名古屋市 茶田 さわ香)
















☆ 天空の棚田千枚鯉幟
       (加古川市 森木 史子)

















☆ 鯉のぼり泳ぐ五月の空はれていづこを行くやカールビンソン       (長野県 井上 孝行)










  ☆ 端午の日かつて曽祖は鉄兜       (所沢市 小阪 進)










☆ 田起しの機械の前をただならぬ早さに走る一羽の雲雀       (山形県 佐藤 幹夫)
















☆ 終着を吉野と決めて花の旅
       (福山市 広川 良子)

















☆ 恋瀬川すぎれば見える蓮根田水張り始む土浦は春       (ひたちなか市 富永 喜恵子)










  ☆ 桜蕊降るを踏みしめ女坂       (箕面市 藤堂 俊英)










☆ ポンふわりトンポンふわりトンふわりひろがる香りポップコーンだ       (平塚市 木村 みつゑ)
















☆ 亀鳴くを古池の水笑ひけり
       (芦屋市 瀬々 英雄)

















☆ 昭和の日動物園に象老いて楡の木陰に目ばたきをする       (宇治市 山本 明子)










  ☆ 花満ちて流れは見えず神田川       (横浜市 鍋島 武彦)










☆ 叶うならソプラノのパート歌いたし呪文のようなるアルトの旋律       (秩父市 畠山 時子)
















☆ 白牡丹触れなんとせばこぼれけり
       (藤沢市 影山 澄江)

















☆ バシバシと勢いのよき子供らの指し手に惑う将棋道場       (調布市 長山 弘)










  ☆ コロッケの美味しさうなる花の茶屋       (熊本市 南野 幸子)










☆ 連れられて盆栽村を訪ねれば外国のひとに魅力教わる       (東京都 海老根 清)
















☆ ウエストン忌槍も穂高も花曇
       (川崎市 堅山 道助)

















☆ 生と死を見つむる白き胡蝶蘭がん病棟のナースセンター       (村上市 鈴木 正芳)










  ☆ しだれきてささめくやうな桜かな       (東京都 船山 セツ子)










☆ 半分は中三半分は高一まぶしい原宿歩く春休み       (富山市 松田 わこ)
















☆ 戦あるなと田螺がこぞって囁きぬ
       (横浜市 本多 豊明)

















☆ 新参の自動掃除器家中を探索し猫遠巻きに寄る       (島田市 水辺 あお)










  ☆ ありもせぬ桜見に行く夢の中       (筑紫野市 二宮 正博)










☆ ドライブのフロントガラスの額縁に絵は純白の生の出羽富士       (鶴岡市 野沢 このみ)
















☆ あちこちにソーラーパネル蝶舞へり
       (伊賀市 菅山 勇二)

















☆ 参道にスローなジャズがながれきて安産絵馬がかたかたゆれる       (東京都 青木 公正)










  ☆ 囀りを指揮するごとき大樹かな       (ドイツ ハルツォーク 洋子)










☆ 血球のごとくライトを連ねゆく午前三時の日本の物流       (可児市 前川 泰信)