お茶の時間 (2015 July )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

Counter from 2011/06/30                Last update 2015/07/31
過去のログはこちら→     【2015年】   06  05  04  03  02  01

                      【2014年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                       【2013年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2012年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2011年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2010年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                       【2009年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2008年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2007年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2006年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                        【2005年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2004年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2003年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                           【2002年】  12  11  10









☆ 風とほしよき褌へ更衣       (福岡市 加藤 秀則)










  ☆ 月見えぬ静寂を照らす女王花       (神戸市 玉手 のり子)










☆ ニュース見る中一娘にもわかる「安倍ちゃんは戦地に行かないもんね」       (豊橋市 赤石 裕佳里)
















☆ 虹の立つ如くに心晴れて来る
       (金沢市 今村 征一)

















☆ あじさいも傘も天気予報も好きな雨の季節に生まれた私       (富山市 松田 わこ)










  ☆ 甚平を着れば見え張ることもなく       (川西市 上村 敏夫)










☆ 戦死者を柱と数うるこの国は置き去りもせり木切れのように       (水戸市 中原 千絵子)



















☆ 青春をぐつと飲み干すソーダ水
       (神戸市 涌羅 由美)

















☆ 蝮草二本並んで立ってゐる木漏れ日浴びて息を合はせて       (熊谷市 内野 修)










  ☆ フラダンス大地に素足宙に素手       (我孫子市 藤崎 幸恵)










☆ みずからに調整機能をもっている電波時計のつまらぬ正しさ       (館林市 阿部 芳夫)
















☆ 風鈴の舌を失くして黙しけり
       (尾張旭市 古賀 勇理央)

















☆ 決めている十四本のローソクは今年はしっとり吹き消すことを       (富山市 松田 わこ)










  ☆ 考へる人考へる人裸       (神戸市 森木 道典)










☆ 国境まで風車群を眺めつつ行くオーストリアは原発持たぬ国なり       (常滑市 井上 啓子)
















☆ 華麗(カレー)なる父のつくりし夏料理
       (さいたま市 斎藤 正美)

















☆ 魚釣れば海の向こうから雨が来て私を濡らし浮子を揺らしぬ       (佐世保市 近藤 福代)










  ☆ あじさいの乳房のごとき重さかな       (東京都 津田 鉄三)










☆ たましいに二字あると知る死してのち天に行く魂、地にとどまる魄       (諫早市 藤山 増昭)
















☆ ひっそりと天上天下柿の花
       (多摩市 吉野 佳一)

















☆ 歩く程昨日の灰汁が落ちるから朝日に向い一万歩歩く       (大阪市 石田 貴澄)










  ☆ エレベーター無しで暮らせぬ階涼し       (尼崎市 田中 節夫)










☆ 給食の後次々と羽ばたいてゆく一輪車燕の如し       (生駒市 島田 征二)
















☆ 月見草白昼うんざりしてゐたり
        (東京都 無京 水彦)

















☆ この花は植えてないのよスズメさんが持ってきたのと老母のたまう       (藤沢市 松本 智子)










  ☆ 新しき空気の中の百合の花       (静岡市 松村 史基)










☆ 粛々とお上のお達しこの後は政府批判の歌は載せるな       (石川市 渋谷 雅子)
















☆ やはらかきモネのむらさき風薫る
       (川西市 日塔 脩)

















☆ 花めでし梅の木いっぽん四キロの梅の実を採り夫が漬け込む       (松戸市 猪野 富子)










  ☆ ふるさとの色に咲きけり花あやめ       (長野市 懸 展子)










☆ 田の草を取り終えた田に雷が「良し」と光のスタンプを押す       (佐渡市 藍原 秋子)