詩と写真のコラボレーション (2002/12)






春の来む為と 暮れゆく年なれば
 暮れゆく年ぞ 嬉しかりける


     (榎取魚彦ーー賀茂真淵の愛弟子)


(太平洋クラブ 御殿場westコースより 
 ICレコーダーカメラ 30万画素 で撮影 2002/12/29)





☆ 飛行機雲       by いちご    →HP

長く長い飛行機雲が
頭の上を横切った

空を二つに分けるような
まっすぐな線

その線の向かうところはどこだろう
その線の先には何があるのだろう

ほんの少しの刹那的未来













☆ 運命の人   by 睡蓮

運命の人なんていうと
ちょっと大それた事のような気がするけど

いつか出会う貴方のために
黄色い毛糸でマフラーを編んでみる

男の人なのに黄色なんて
はずかしいかも知れないけど

黄色い糸の先には貴方へと続く道が
つながっているような気がして

ひとめひとめに思いを込めながら
さむい夜をなんとか過ごしてゆく











「立入禁止」    by カスミ    →HP

だめだよ

何もない 何もない
ここには何もないんだから

見えない 何も見えない
  何も見ちゃいけない

見つからない 何も見つからない
  何も見つけちゃいけない

ここには何もないんだから
だめだよ


(立山黒部アルペンルート 天狗平)









『やさしいね』     by hikari    →HP

恋。 「貴方やさしいのね」
君はそう言って僕に笑いかけた
満月が君の後ろに見えて

やさしくなんかない
ただジブンが傷つきたくないだけ
ただ傷つかないようにしてたら
ジブンにもタニンにも甘くなっただけ

僕は"やさしい"んじゃなくて
僕は"弱い"んだよ

そう気づいた僕と
何も知らない君を
ただ残酷な満月が照らしてた
そんな夜・・














☆ 地上の宝石   by ミト

人の手によって造られたものだと
毛嫌いする人はいるけれど
この地上にいくつも散らばっている宝石が
私は好きだ。

神様が夜を連れてくる頃
ポツリポツリと灯がともる。
ポゥッと心が温まる。

灯の数だけ
そこに人がいる。
そこで人が生きている。

そんな当たり前のことに感動して
胸がギュッとなる秋の夜。


(立川・昭和記念公園 Xmasイルミネーション)








☆ しき    by さかなのくち    →HP

素敵に空が青くひろがっていたけれど
僕は地下にいく

そこは燭台の炎がやわらかな光をつくり出し
洋書の棚が天井までとどき
金や緑や赤い色で縁取られた巨大な鏡を中央にすえ
列席者が左右に並んでいた

電子オルガンの音が鳴り響き
ソプラノの賛美歌の音が鳴り響き
神父の声音が鳴り響く

そして
ベールをあげた彼女に彼がキスをする

素敵な青空の広がる日に
やわらかなオレンジ色の光につつまれながら
二人は幸せを誓いあう



(←横浜mm21 クイーンズスクェア)









☆ 憂鬱の森      by Jasminum    →HP

憂鬱の森にいる

憂鬱の森を彷徨っている

憂鬱の森は深くて暗い

憂鬱の森の中では頭が痛い

憂鬱の森にも朝が訪れるかもしれない















☆ 宇宙空間に浮かぶ無数のハート   by すぴ    →HP

夢を見た

真っ暗闇の広い広い、天も地もない空間に
色、形、大きさの異なる無数のハートが
浮かんでいる
ひとつひとつを触れてみると
それらは  独立した一つの「愛」だった

無限に広がる空間は
私自身のこころ
親を想うハート
兄を思うハート
友達を思うハート
近所のおばさんを想うハート
異性を想うハート
同性を想うハート
動物を想うハート
ネット世界で出会った人たちにも
想うハートを抱いて

わかったよ
私を取り巻く多くの人々、環境すべて
愛おしい
あなたを愛しています
全身全霊をかけて










☆ 透明なもの       いちご    →HP


目に見えない不確かなもの
あなたにかかる重力と同じ

私だけが知っている
あなたさえも気づかない
小さな小さな癖

この想いは
不安定で不確かで壊れやすい
透明なもの

















☆ トナカイからのメッセージ  by まりりん♪    →HP



 このまえ雪が降ったでしょ
 寒い国からの贈り物
 ちらちら想いをこめて降る雪は
 あなたに素敵なプレゼント
 届けるための道のりで
 よろこぶ笑顔が楽しみで
 そっと想いを寄せて走ります














<無題>   by ふらんすぱん    →Cafesta HP

みつからない出口  闇にとざされた

君に 何を渡そう  ひかり  未来

なにも持たない自分に

 苛立ち  不安

 涙

もし 君が望むのであれば

未来なら 君に 渡せる

君が望むなら・・・

(立川・昭和記念公園 Xmas イルミネーション)







☆ 「レール」         by 春    →HP

もし、未来を読める本があったなら1枚目を見るのが怖い。
未来というのは、明日から。
すぐ先のことさえも。

今この本を開いた。
「あなたは、この本を買って、家に持って帰る。
あたしは、この通りに動き、他のことをすることは許されない。
この本を開かなければ未来なんて、決められずにすんだのに。
何かかえられたのに。
助けて、怖い。

自由に動くことが許されない。
操り人形。









★ ショット強し 兎の糞を 睨みつつ  (竜野市 藤原 明朗)
(お絵描き by にこにこ 1991)








◆ 雪ゴルフ あなたも好きねと 妻笑い (にこにこ)
     (02/12/15   第57回秋山会コンペ  秋山CC)




☆ 雪の日       by さかなのくち     →HP

凍らせた真っ白い不織布を敷き詰め
厚く柔らかなネルをふんわりと

急がないと やってきてしまうよ

小さな客人から大きな客人まで
女王様の白い広間に ひとつところ

あぁ 客人たちが踊り
あぁ 空気をふるわせ踊り

冷たい不織布の床は
ぽろぽろ ぽろぽろ 崩れだす

ほら 真白い床の欠片が降り積もり
ほら 女王様の口角をゆるやかにあげた






◆ 落ちそうで ふくら雀の 落ちざりき  (鎌倉市 井上 鬼平)





☆ 初めての口紅    by 深雪    →Cafesta HP

誰にも見つからないように
こっそり口紅をつけてみる。

鏡の前でニコッとはにかんだ。
少し、恥ずかしい。

何だか初恋みたい。






(CG制作  by にこにこ   ShadeR5 使用 →)










休日のドライブ  by ファンタジー    →Cafesta HP   →HP

休日の気ままなドライブ・・・
ふと迷い込んだ路・・・
夢の様な景色に、出会う事が・・・

カメラを忘れた悔しさ・・・
心のシャッターを切るのはそんな時・・・
何時までも、心に残る美しい風情・・・

貴方も、そんな経験が有りますか?









◆ 新しい モノ大好きで すぐに買ひ  (にこにこ)

(ICレコーダー・カメラ付き。音声最大6時間、写真250枚ー30万画素)

 



◆ 大雪や 優勝カップも 夢と消え  (にこにこ)
12月の東京に珍しい大雪が降った。(12/8夜〜/9)
朝6時に起き顔を洗っていたら友人から電話
 「雪のため、今日のコンペは中止します」






『 足跡 』    by カスミ    →HP

真っ白な雪の大地に あなたの足跡
真っすぐにあなたへ続く あなたの足跡

あなたの隣になりたい私は
  あなたの足跡の隣を歩く

あなたの足跡を くずさぬように
あなたの足跡を なくさぬように

やがてあなたの足跡がかき消されても
  私はあなたの足跡を憶えている

真っすぐにあなたへ続く 私の足跡
真っ白な雪の大地に あなたと私の足跡






☆ 題名ないのは意味がないから?  by orias    →HP

人に必要とされていると実感したとき、
 それはかなり嬉しい。
人に感謝されたとき、
 少しHAPPYになれる。
そんな気持ちを大事にしたい。
 常々私はそう思う。

それなのに、時々・・・
 自分が”ありがとう”とか”ごめんなさい”
  って言葉を忘れているのに気づく時、
   少し寂しい気分になる。

何も予定がないにもかかわらず
 癖で早歩きしてるのに気が付いたとき、
  心に余裕がないみたいで、少し悲しくなる。

だから、少しスピードを落として、
 風にあったってみたりする。
  ベンチに座って、
   雲の流れを眺めたりする。
    手をつないでるおじいちゃんおばあちゃんを
     微笑みながら見たりする。

           一瞬でもいい・・・
 ”ほっ、、、”と息をつける時間。
  心が暖かくなる時間・・・
   やさしい気持ちになる時間。
    大切にしたい心の中の花に
     たまにはお水をあげなくちゃ!

疲れたときは、
 走らなくてもいい・・・
  無理をしないで程々に。。。
   少し足を止めて、
    深呼吸をしてみよう!
     いつもと違う何かが見えてくるから!

ほらっ、
 あんな所にきれいな花が咲いてるよ!
ほらっ、
 ここに小さなツボミが出てきたよ!





◆ 来年と 言い聞かせをり 七五三   (神戸市 廣井良介)





☆ 彩とりどりのドレス着て   まりりん♪    →HP


 冬になるとやってくる
 彩とりどりのドレス着て
 今日は何色にしましょうかと
 鏡の前に立つわたし

 お天気の日はやっぱり黄色
 曇り空にはうす紫色ね
 雨の日はお日さま恋しい赤色に
 鏡の前に立つわたし













アメリカとイラクが 戦争起こしなば
 後遺症百年 世界を泣かさむ   (長野市 関川 喜八郎)

(太田道灌像 日暮里駅)







★ 逝ってしまう花々に   by Jasminum   → HP

あなたがいなくなったら、
私はどうしたらいいのだろう。

これから先
どんな美しいものがやってきても
なんの価値もない。

永久に見失ってしまいそうで、
嘆いているのに、
あなたは悠然と微笑んでいる。














☆ そら   by さかなのくち     →HP

水縹の紗を幾枚も敷き詰めて
小さな羊達を解き放つ

小さな羊は群れをなし
愛らしく よったり はなれたり

幾層にも重ねられた紗は
羊によってしわをなし

微妙な色彩を織り成して

見上げる僕を楽します












☆ ポインセチア   

  寒くなると私を迎えに来るの
  遠い国から愛をこめて
  素敵な王子様が微笑みながら

  わたしはちょっぴり頬そめて
  あなたの愛に応えます
  真っ赤なドレスに身をつつみ

  ジングルベルの響きとともに
  ふたりは優しく結ばれる
  そして生まれた金色のつぼみ


         ☆まりりん♪より愛をこめて☆    →HP