お茶の時間 (2014 October )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

Counter from 2011/06/30                Last update 2014/10/31
過去のログはこちら→     【2014年】   09  08  07  06  05  04  03  02  01
                       【2013年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2012年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2011年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2010年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                           【2009年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                            【2008年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                             【2007年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                              【2006年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                               【2005年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                                【2004年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                                 【2003年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                                  【2002年】  12  11  10









☆ のんびりと運動会の代休過ごす 寝ているみたいな雲と       (富山市 松田 わこ)










  ☆ まだ水に映らぬ岸の薄紅葉       (富津市 三枝 かずを)










☆ 「調べる」が「ぐぐる」となった世の中で 鶏頭の赤泥臭く咲く       (久喜市 中村 けいこ)
















☆ 落葉踏み故郷の音踏んでをり
       (鹿児島市 青野 迦葉)

















☆ ナナカマドどんな悲しみ積み重ね赤き実となるキエフの町よ       (高崎市 門倉 まさる)










  ☆ ねこじゃらし風も一緒に刈られけり(倉敷市 米元 ひとみ)










☆ 去年より多くてうれし オリーブの青き楕円が翡翠のようだ       (取手市 近藤 美恵子)
















☆ 金水引束ね秋草らしくなる
       (芦屋市 高杉 靖子)

















☆ 蟻地獄の底のやうなる庭球場につこり王子の這ひ上がり来ぬ       (東京都 夏目 たかし)










  ☆ 裂け落ちてリスもよろこぶ椿の実       (伊賀市 山島 勝年)










☆ 初サンマゆっくりじゅわっと味わって 私から秋に近づいていく       (富山市 松田 わこ)
















☆ 月の夜の客みな銀の鞍に乗り
       (山梨県市川三郷町 笹井 彰)

















☆ 天満宮の自販機に百円ひとついれびっくりしたよ「おこしやす」だって       (横浜市 高橋 理沙子)










  ☆ ヒーローになりきってゐる木の実独楽       (八王子市 斎賀 勇)










☆ 誰一人せかしておらねど ととととと生き急ぐごと鳩の歩みは       (市川市 小田 優子)
















☆ 釣り人と並び波止場に月を待つ
      (神戸市 内田 あさ子)

















☆ ひっそりと話しこみたいいつまでも 夏の終わりの音楽室で       (富山市 松田 梨子)










  ☆ 鹿は笛に にんげんは灯に寄りにけり       (我孫子市 藤崎 幸恵)










☆ 恋文も写真も全部消したのに きみはなかなか消えてくれない       (大津市 森 翔吾)
















☆ 一万句うたひ花野に眠りたし
       (熊本市 寺崎 久美子)

















☆ 海望む小高き山の上にあり 生まれて住して葬られむ寺      (三原市 岡田 独甫)










  ☆ 別人の如き乙女の祭笛       (さいたま市 黛 衛和)










☆ 子はロック親はフォークを 奏でけり 同じギターでそれぞれの音       (奄美市 間 弘志)
















☆ 暑おますなあと 大阪弁涼し
       (堺市 吉田 敦子)

















☆ 下駄鳴らすは悪霊払う所作という 郡上おどりを真似して鳴らす       (松戸市 猪野 富子)










  ☆ 水中に 風あるごとき 金魚かな       (宝塚市 横山 嘉子)










☆ 木漏れ陽の模様をまとい 小三条蝶は森のあわいを滑空しゆく       (東京都 山木 海絵子)
















☆ 阿波踊はじけてくると云うて出る
       (東京都 望月 喜久代)

















☆ この星の水を湛へて むらさきの儚きものに一個のぶだう       (熊本市 今村 伯水)










  ☆ 螢や地球の底に灯を足して       (神戸市 玉手 のり子)










☆ 蚊も蜂も百足も猫も蝙蝠も 撃退すべしとスプレー並ぶ       (可児市 前川 泰信)