お茶の時間 (2014 July )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

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☆ みちのくの 初夏のひかりを 詰めしごと アカシアの蜜は 金にかがやく        (浜松市 松井 恵)










  ☆ 桑の実は まだ青い わたしたちもまた        (イタリア 加樹 みの女)










☆ ふるさとの 製糸場 世界遺産なり 蚕飼ひに暮れし 母の佇ちくる        (前橋市 荻原 葉月)


















☆ 薊咲く 別れはいつも 突然に        (小平市 越後 秋生)
















☆ オーケストラの オーボエ奏者は スカートの 膝にピンクの ハンカチを置く        (神奈川県 富田 茂子)










  ☆ 欠けゐしは 欠けゐしままに 額の花        (高松市 永森 ケイ子)










☆ 見下ろしの 棚田ことごと 光みち 海に向かいて 陽は落ちてゆく        (久留米市 塩山 雅之)



















☆ 虹の橋 壊れぬうちに あいひに行く        (新潟市 岩田 桂)
















☆ サーティーン 少し長めに 言ってみる 銀色の楽器 みたいでステキ        (富山市 松田 わこ)










   ☆ 殉教の 島の水着の 少女かな        (藤沢市 寺田 篤弘)










☆ 尋ねれば 何でもすぐに 答え出す スマホは西瓜の 育て方まで        (大阪府 松田 美智子)
















☆ 今死んだ 人が光つてゐる 蛍        (静岡市 松村 史基)
















☆ 痛めつけられた 心に沁みるよう レリゴレリホー 冴えわたる声        (福岡市 木村 彩)










     ☆ ポツンポツン 雨が降ったよ エスカルゴ        (フランス スマジャ エレナ 花)










☆ 古井戸に 添いてむれ咲く 虎耳草 しろき小花を ほろほろこぼす        (横須賀市 白田 富代)
















☆ 何処からか 人湧き 三社祭かな        (東京都 丹羽 ひろ子)
















☆ 生活感 ない人だねと 言われたり そうよいつかは 魔女になるのよ        (仙台市 小野寺 寿子)










      ☆ 竹夫人 よりも裸身の 君が欲し        (大村市 小谷 一夫)










☆ 数千の 菖蒲の下を くぐり来し 水透明な 光を湛ふ        (本庄市 福島 光良)



















☆ 巣燕に 今もポンポン時計 鳴る        (秩父市 浅見 三葉)

















☆ 花蜜の 無き花だとは 知りもせで 蜂鳥は 朱の色に寄る        (アメリカ 郷 隼人)










    ☆ もしかして 私の為に 薔薇開く        (富士市 蒲 康裕)










☆ キーホルダー「どないやねん」や「なんでやねん」 売り切れそうな 「好きやねん」買う        (堺市 夏川 直)

















☆ 芍薬の 白き気品の 風に揺れ        (西宮市 竹田 賢治)















☆ 僕といるときだけ 髪を解く君よ それが本当に うれしかったよ        (熊本市 近藤 史紀)










    ☆ 金色の 枇杷の産毛や ひしめきて        (東大和市 神山 文子)










☆ いつだって 強がる君は まっすぐで だから淋しい だからいとしい        (野洲市 谷 恵子)

















☆ あぢさゐの ほころび初めて うすみどり        (千葉市 谷川 進治)













☆ ドライ・アイ 目薬をさし 滑らかな 目玉で先ずは あなたを睨む        (埼玉県 鈴木 みさ子)










    ☆ 爛漫の 花は裸の 女身仏        (松江市 三方 元)

↑ 写実絵画は森本草介画(千葉県ホキ美術館)








☆ ぴきぴきと 各々の葉の 輝いた ポプラであれよ 人類の樹は        (青森市 滝野沢 弘)