詩と写真のコラボレーション (2004/Jan.)











☆ 未来への旅路   by あずきち


苦しみという 束縛から
解き放たれた 今 目の前には

未来へ続く旅路が 広がる

この先には 何が待っているの?

そんなこと 誰にも解らない

失敗や後悔を 恐れることなく
あせらず 一歩ずつ、確実に

前進するしか ないのだよ

そこに 輝く未来が待っているのだから…











☆ 恋告ぐるようにひそかに 女生徒は将来の夢明かしくれたり   (香川県 山地 千晶)









☆ 小春日の続きし京の北山の 金のみ寺に初雪つもる    (京都市 森 雪子)

(↑ 金閣寺HP http://www.shokoku-ji.or.jp/kinkakuji/index.html よりお借りしました。)







☆ ついぞわが成れざりし麒麟 たやすくも秋雲はその形に浮けり  (和泉市 長尾 幹也)









☆ 足早に冬の街ゆくユトリロの絵のなか 歩むような寂しさ      (香川県 薮内 眞由美)












☆ やっぱり   by キャンディ   →HP


あなたが 

     大好きって

         言っちゃった

心がキュンって

      懐かしい気分 










☆ 整列の隊員ら胸に秘めて持つを 束ねてはならない思いさまざま   (三島市 浅野 和子)

 






☆ 防人に行くは誰が背とつぶやきてわが子は外れし派遣見つむる   (松戸市 猪野 富子)

 






◆ ロケットの失敗は何故か 日本のネジのゆるみと老いの一言   (半田市 小栗 大造)









☆ 私の街     by まりりん♪   →HP

 落ち葉の舞い散る表参道
 今年も冬がやってくる
 街は星の灯りで輝いて
 肩を寄せ合うふたりがいる

 小さなテラスのお店には
 なじみのツリーが輝いて
 サンタが来ると信じた頃の
 想い出ばなしにはなが咲く

 青山通りの看板のところまで
 おしゃべりしながら歩いたね
 ウインドーに映る影を見ながら
 いつか幸せになろうと話したね

 落ち葉の舞い散る表参道
 今年も冬がやってくる
 私の生まれ育った原宿に
 今年も冬がやってくる








☆ このままでいたいというのは悪ですか 少女に自我の兆し かなしく  (相模原市 岩元 秀人)








☆ 冬ざれや反りの鋭き城の垣  (三重県 西尾 敬一)
(↑ 高松・玉藻公園)






◆ ひとまわりして寄ってくる喧嘩独楽   (東京都 御園生 靖)











☆ 感謝    by 白雪   →HP


人が人である以上
ひとりでは生きてはいけないもの

今、歩いていられるのは
きっと誰かのおかげ

決して自分だけの力だと自惚れぬよう

いつも感謝の気持ちを忘れないよう

歩いていきたいと思う








☆ 落柿舎でひねる頭をゴンと打つ 十二時告ぐる寺の鐘の音    (東京都 小林 章)








◆ フラッシュにあつと驚く蜻蛉かな  (久留米市 田中 淳也)






☆ 阿修羅にも 天女にもなる ネェあなた    折句「ア、テ、ネ」 (加古川市 石田 明子)











☆「それでいいのさ」  by カスミ   →HP


心にぽっかりと空いた穴は

埋めようと思っても無理なのさ

ここに穴があることを忘れさえしなければ

それでいいのさ

     それでいいのさ











☆ 鴨の来る頃かと見れば来てをりぬ    (高松市 佐伯 尺甫)








☆ 鮮やかに照る日に映える熱気球   (横浜市 松本 章)
(↑ 北海道・然別湖にて)







☆ こんなにもあおいあおい空のもと 正義を盾に殺めあうは人間   (龍ヶ崎市 林 理智)











☆ Remember…    by あずきち   →HP


一目見たあの日から
忘れることはなかったけれど

恋愛に臆病なボクは

「アイシテル…」

その一言を告げることができなかったんだ

もう 触れることさえできない 今でも

キミのことを 想い続けてる…









☆ 裸木はさびしい線だ鉄塔はつめたい線だあかねの空に    (町田市 山田 国彦)








☆ 紋別に蟹割き食らふ冬日向  (東久留米市 西内 魚州)
(↑ 紋別港の巨大なディスプレイ)







☆ いいことの一つも無くてごめんねとわびて 福だるまのほこりを払う  (熊谷 勝子)












☆ 飛行機雲   by あけの86リハビリチュ♪     →HP


  真っ青な空に 一筋 また 一筋
  初めは 細く 次第に 広がり
               やがて消え行く

  まるで 忘れてしまうかのように・・・

  まるで 何もなかったかのように・・・

  飛行機の足跡 空が飲み込んでいく

           そンな風に 飲み込んで

                嫌なこと全部 空 飲み込んで








☆ シクラメン開きすぎても今朝つぼみ 昭和は閉じずイラクで人死す  (大牟田市 宇土 純子)








◆ 松の木になりきる庭師松手入  (西尾市 鈴木 マユミ)
(↑ 高松・栗林公園)





☆ 矢作りの巫女に鯛焼来りけり      (武蔵野市 水野 李村)


(↑ 八王子・子安神社にて)


(↓ ゴルフ初打ちは太平洋クラブ御殿場コース)
 












☆ 元気になぁれ♪   by まりりん♪   →HP


 いつも優しい心でいたい
 いつも微笑んでいたい

 でも、ちょっぴりさみしいと
 心が泣いてしまうの

 きらきらお陽さまでてるのに
 きらきらお星さまでてるのに

 涙なんかいらないわ
 早く私の心
 元気になぁれ♪














☆ 萎え果てて神慮はかなげなる茅の輪   (龍野市 村上 和子)





明けまして おめでとうございます。
2004年、平和な年になるよう願っています。  今年もどうぞよろしくお願いします。