詩と写真のコラボレーション (2003/Sept.)






☆ おとり鮎祈りて放つ 夕茜染まりし川に竿を納めて  (中村市 島村 宣 )









☆ 最後の選択   by いちご  →HP


刹那のすれ違い
あなたの心に触れた瞬間

ずっとしまっていた想いの中で
溺れてしまった私

最後の選択を私に託すのは
あなたの最後の優しさ

どちらを選んでも思うように行かないのなら
私はほんの少しでも
あなたの心を傷つける方を選ぶでしょう

それが私の最後の選択







☆ あきらめし過去さぐるこそ苦しけれ 手足のとれし胸のごとくに  (東京都 三輪 輝子)


(↑ 富士見高原・彫像の森公園にて)






☆ 堤防の風縦横に ねこじゃらし (芦屋市 山村 千恵子)







☆ 蝉時雨瞬時もやまず 南禅寺の門入りてより門出ずるまで  (豊栄市 丸山 一)


(↑ 四国29番国分寺山門)








☆ ときめき  by 白雪    →HP


出逢った頃のときめきを

もう一度胸へ

優しい気持ちを

幸せだと思えた日々を

忘れないように

胸に抱きしめていたいの











☆ 万緑の葉に一枚のむだもなし 生きくる以外の願いをもたず   (香川 山地 千晶)


(↑ 八ヶ岳・白駒池の森にて)






☆ 母の目の中で草食む鹿の子かな (千葉市 栗原 清子)
(↑ 富士見高原 彫像の森公園にて)







◆ おろおろと歩く賢治の姿みゆ 寒さの夏が日本をおおう  (名古屋市 諏訪 兼位)


(↑ 八ヶ岳連峰)









◆ 朧刹那   by ☆ゆりあ☆  →HP


儚きものに魅せられるわたしが
長き時を
愛せるものなのでしょうか

永遠を手に入れたら
永遠を手放す
きっと

右目に映る赤と
左目で見る朱が
違う様に









☆ 生きるため高さ分けあう木々の知恵 どの根元にも光りは届き  (香川県 山地 千晶)


(↑ 八ヶ岳・白駒池の森)






☆ 青鷺は小さなダムを領しけり (札幌市 前田 豊作)






◆ たかが野球されど 阪神勝ちし夜の楽しさをいま何にたとえむ  (横浜市 松山 紀子)


(↑ 2003/9/15 阪神タイガース 18年ぶりのリーグ優勝! テレカは1985の時のもの)








☆ ゆずれない気持ち  by まりりん♪  →HP


 人の心は1日7回変わるって

 ほんとですか・・・

 優しい心 思いやりの心 慈しみの心

 喜びの心 

 怒りの心 悲しみの心 愛する心


 ・・・ひとは生きているから感じられるのね・・










◆ 梅雨の寺 賽銭箱の大きかり   (三重県 中村 咬月)


(28番 大日寺 地蔵堂)











☆ 会いたいと思ってたのに  by キャンディ  →HP



会っても 恥ずかしくて 見れないの


              あなたの顔・・



(← 月と火星の大接近 2003/9/8)








☆ 川渡り来し 初蝶の動悸見ゆ    (札幌市 白幡 千草)








☆ 千の風    (作者不詳)




私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません
眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る









◆ 卒読の本を机上に 秋めきぬ   (水戸市 中村 善次郎)








◆ 独りいて人の恋しい雨の夜に 微光を放つ携帯電話
   (生駒市 宮田 修)







☆ ラベンダー園を蝶々一つ飛んでおり はしゃぎて妻が遊ぶかにみゆ  (府中市 駒ヶ嶺泰秀)












☆ 永遠     by ☆ipu☆   →HP


   海は きらめいて 

   瞳のなかに 

   夏の最後の光を投げた




(→ 室戸岬の海)









☆ 噴水を回って 帰ることにする   (名古屋市 伊藤 幹彦)


(↑ 県立相模原公園)





☆ あるいてもあるいても前へすすめない 夢のつづきのような片恋
   (名古屋市 宮田 礼子)









◆ 沢へゆく人来ぬ路にキタキツネ 半年ぶりで恥ずかしげなり   (苫小牧市 高橋ゆきを)










☆ 透明     by めぐ   →HP


もっと透き通った
 透明な心になりたい

 何の邪念もなく
ただ ただ 純粋に

澄み渡る程の
美しさと強さを備えた


  汚すのは簡単
なのに・・・その逆は・・・ね








☆ 鶏鳴の高きに朝の白芙蓉     (横浜市 渡辺 萩風)


(↑ 宗旦むくげ)






◆ 軽き軽きカナカナ蝉のなきがらは 腹に一物もなきて透けており   (大和市 水口 伸生)








☆ ひる顔は雑草として花開き 蔓が茂みに支えをつかむ
  (武蔵村山市 広川 嘉子)







◆ 昔から 怖いものといえば 地震雷火事親父


(防災の日のポスター)