詩と写真のコラボレーション (2003/July)






◆ 万緑や落石抱く大樹あり    (取手市 須藤 征吾)






☆ 玉藻帰る所の島、くすのき日を蔽すの浦に住せり   (空海)










 『人生 即 遍路』 (山頭火)   長寿の教え


 還暦 :六十歳でお迎えが来た時は、只今留守と云へ

 古希 :七十歳で 〃  〃   、まだまだ早いと云へ

 喜寿 :七十七歳で 〃、せくな老楽これからよと云へ

 傘寿 :八十歳で 〃    、なんのまだまだ役に立つと云へ

 米寿 :八十八歳で 〃  、もう少しお米を食べてからと云へ

 卆寿 :九十歳で 〃   〃   、そう急がずともよいと云へ

 白寿 :九十九歳で 〃  、百歳のお祝いがすむまではと云へ

 茶寿 :百八歳で  〃   、まだまだお茶が飲み足らぬと云へ

 皇寿 :百十一歳で  〃   、そろそろゆずるか日本一と云へ

                        (合 掌)








◆ 孫の絵は昔話の笠地蔵 笑む六体の下で吾は寝る    (堺市 川原田 規雄)

  
(↑ 37番 岩本寺           25番 津照寺 ↑)








☆ けじめ     by いちご   →HP


不確かで見えないもの
夢だったのかも知れない

ずっとずっと消えないもの
あなたの面影と
その想い出

手が届かなくなった今も
それに時々すがってしまいそうになる










◆ 山門の岩間に光る光鱗 仏性得たるものにかあらむ  (伊那市 小林 勝幸)


(↑31番 竹林寺にて)






◆ 不運なる雛を落とせし去年の巣に 訪れ止まぬ今年もツバメ  (駒ヶ根市 並木一夫)


(↑25番 津照寺 門前町にて)









   ☆ ねがい    by ☆ ΥЦЯΕΑ ☆ -Μ-   →HP


    かんじるすはだに

   あたたかなたいおんを

    このあたたかさが

     やさしさに

    かわりますように


(← 30番 善楽寺への道すがら)







♪ 気障な赤シャツ どうでもよいが
  帰しともない 坊ちゃんを
  意地で純情で 南国気風
  ほんと儂らに ほんと儂らに そっくりで ♪


 (おいでや小唄 道後温泉)

  




☆ 彫像の胸の 最も灼けており    (昭島市 しもだたかし)


(↑ ジョン万次郎銅像 足摺岬にて)







☆ 言葉はmessageなの    by まりりん♪   →HP


 わたしの心 あなた知らないでしょ

 いいの・・・そのままで

 ただ、簡単なひとことで傷ついちゃうの

 ひとっておかしなものね



(ハルシャギク・蛇の目草? →)






☆ 緑陰のふと濃くなりて 晴れてきし   (福岡市 黒田 純子)


(↑ 26番 金剛頂寺にて)




◆ 灯台へ 竜舌蘭は花かかげ    (三重県 田島 もり)

(リュウゼツラン・竜舌蘭:メキシコ原産、英語ではセンチュリー・プラント。
一生に一度だけ花を咲かせる。いつ咲くかは分からない。米で80年目の報告もある。
ある日突然、花茎が天に向かって伸び始め、みるみる高くなった末、花開く。
太い茎から伸びた枝に黄色い花が密集して咲く。
つかのまの高揚期を過ごした後枯死する。)






☆ ひとり行く道の上には はつなつの朝顔の影雲の流動  (池田市 濱田 愛)


(↑ 27番 神峯寺への道すがら)









♪ 阿波の南の宍喰町は

   峠一つが土佐境

    浜に賑ふ 大漁の唄で

  春は明け行く 春は明け行く

  エンヤホイー海の町♪










◆ 紫陽花に雨降りそそぐ 暗きなか明るさありて言葉がありぬ   (茅ヶ崎市 相沢孝七)


(↑ 高知県 法海上人堂にて)








☆ 何を信じたら・・・   by ☆姫☆ (M)   →HP

終わりのない夢

終わりのない愛

  全ては嘘

  うそだ



(← 室戸岬・御蔵洞付近にて)







◆ 子遍路の 杖より低きこと不憫   (日野市 藤橋良勝)









☆ 溜息      by 白雪   →HP



溜息をひとつつくより

愛の言葉をひとつ君にあげるよ

溜息より優しい言葉がいい

溜息より温かい笑顔がいい

幸せが逃げてかないように

溜息はもう捨ててしまおう


(28番 大日寺にて →)






☆ 遍路われ雲のかたちを眺めおり 奔馬ほぐれて青に溶けゆく   (大阪市 總田 正巳)


(↑ 足摺岬 灯台)







◆ お遍路から帰りました。(7/11)

  最初の計画よりもたくさんのお寺を回り、高知県は39番 延光寺 まで終了。
  愛媛県の40番 観自在寺 まで回って帰って来ました。

(右の地図参照。青い線が延長部分です。)

  旅の日記+写真はこちらをご覧下さい。 →ここ









◆ 軽暖の旅支度とて さほどなく   (大阪市  真城 蘭郷)

   




 7/1〜? 四国遍路パート2(高知・修行の道場)に出発します
留守中は「詩と写真のコラボレーション」を休刊します。
(ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします)
遍路旅日記はCafesta別荘に(毎日)アップする予定なのでこちらをご覧下さい。→Cafesta別荘




◆ パート2の行程(予定)

 1日目:出発ー徳島で宿泊
 2日目:JR牟岐線で鯖瀬へ。(番外)鯖大師へ参拝。歩き始める。(民泊)
 3日目:55号線に沿って歩く。(民泊)
 4日目:室戸岬。御蔵洞。(24番)最御崎寺。(民泊)
 5日目:(25番)津照寺。(26番)金剛頂寺。(民泊)
 6日目:(27番)神峰寺。(民泊)
 7日目:(番外)極楽寺。(民泊)
 8日目:(28番)大日寺。(民泊)
 9日目:(29番)国分寺。(30番)善楽寺。(31番)竹林寺。(民泊)
 10日目:(32番)禅師峰寺。(33番)雪渓寺。(34番)種間寺。(民泊)
 11日目:(35番)清滝寺。(36番)清龍寺。(民泊)
 12日目:帰京(ルート未定)

(高知には後、37番ー39番までありますが次回に残しておく予定。)





◆ 延喜式よりの囀り 杜にあり  (名張市 福山悦子)

◆ 戸一枚 囀りへあけ 阿弥陀堂   (吉川 信子)