詩と写真のコラボレーション (2005 January)
☆ 猫にだと もの言いやすく こもごもに 猫にもの言う 家の者たち (小池 光)
☆ 全身が ふるえるんだ ココロって 液体なんだな あふれそうだもの (高2 桂井 朋子)
☆ 子のなきは寂し 子あれば苦のタネと 老らがひそひそ 話しておりぬ (横手市 弾正 光之介)
☆ 日に一本 大根引きて 棲みゐたり (薩摩川内市 上川畑 祐文)
☆ 弓と矢と 心と体を一つとし 的に向かいて 雑念を射る (高3 富安 巧)
☆ こんなにも たくさんの人が いる中で たった一人を慕う 不思議さ (高3 鴇田 久美子)
☆ 自転車の 風を切る音聞こえれば あなたが来たかと 振り向く私 (高2 五十嵐 瑤子)
☆日向ぼこ もはや無学を 恐れざる (四日市市 盛野 たね弘)
☆ 阿修羅像の 眉間のあたりに張る力 今なお 今を見つめるまなざし (館林市 阿部 芳夫)
☆ 想い by めぐさん
→HP
大切な 大切な
この小さな胸に秘めた想い
静かに ゆっくりと
花ひらく時を待ちながら
君へ 君に
伝えたいこの想いを
今、この手のひらに乗せて
お日さまのように
私を包んでくれる君に
そっと差し出して
大切な 大切な
この小さな胸に秘めた想い
静かに ゆっくりと
花ひらいてゆくから
☆ 古事記にも 久羅下(クラゲ)記述のあるといふ 人類(ヒト)果つる日も 漂ひをらむ (井澤 洋子)
☆ 青空が美しすぎてゐる 寒さ (大阪市 小玉 ヒロ子)
☆ 禁猟区 瓢湖と知りて 集い来し鴨、 白鳥と湖面を分かつ (東京都 志摩 華子)
☆ 愛 by ひまわり
→HP
アイシテル
たったそれだけの短い言葉
アイシテル
想いを噛み締めて
何度も心に刻み込む
大好きよりも
大切な言葉
いつか伝えてくれるかな?
☆ 金送り 野菜を送り 文送れば 絵文字で返す娘の アリガトウ (長崎県 前田 一揆)
☆ 最上川 雪降りながら 照りながら (山形県 柏倉 ただを)
行方不明の少年 探すかヘリコプター 白き雲見ゆ 雨上がりの朝 (飯田市 福岡 重人)
☆ せつないときは by mizel
→HP
セツナイセツナイセツナイ・・・
友達の恋愛話を聞いた後
セツナイセツナイセツナイ・・・
彼との電話ができない夜
そんなときは
布団をかぶって
寝てしまおう
でも布団の中で
携帯の受信メールを
こそっと見ちゃうから
悪循環・・・・
☆ 受話器より 幼の声あり 驚くほど 言葉となりて 花の名言えり (加藤 友子)
☆ 町角に 小さき地蔵 十二月 (上野市 川本 昂)
☆ 狸棲む 山より帰り そのさまを 話す幼の まなこかがやく (氏原 敏子)
☆ 独り by ☆ゆりあ☆
独りぼっちの部屋に帰ってくると
わたしはコノ瞬間に生きているかどうか
不安になるの。
おいていかないで。
淋しいから・・・
ひとりにしないで。
消えそうになるから・・・
☆ 人間は 絶望すると笑うらし 濁流に みな流されましたと (八王子市 村山 義一)
☆ 山茶花に 山茶花の散る 日和かな (花巻市 照井 勝浩)
☆ 雪原を一列に行く ペンギンに よそみするあり ころびたるあり (萩市 斉藤 定)
☆ 心が・・ by キャンディ
→HP
ちょっと疲れちゃった
子供のように
思い切り泣けたなら
スーッとするんだろうな・・
☆ 紙せっけん あわあわ立てよ 泡立てよ としこちゃんてるちゃん 今どうしてる (福岡市 前田 幸江)
☆ ビル一本 聖樹に 仕立て上げられし (浦安市 田中 恵介)
☆ 己が子の しつけの加減 狂いたる 親ふえはじめ 新世紀あり (玉井 清弘)
☆ Breakable by みんと
→HP
コワレヤスイモノ・・・
モロクテ ハカナイ
ガラスノヨウナ ココロ
コワレヤスイモノ・・・
☆ 生きている 「生きているだけ丸儲け」 こんなに凄い言葉があった (東京都 近藤 しげを)
新年、明けまして おめでとう ございます。
今年も「詩と写真のコラボレーション」を どうぞ よろしく。