詩と写真のコラボレーション (2003/Aug.)












☆ どの花もわれの味方のごと見えて 向日葵畑を去りがたくおり


 (東京都 松井多絵子)
















☆ 入道雲はおもかげのカタマリか  (青梅市 原島 幻道)










☆ 1番大好き♪     by 匿名希望


でもね・・

    2番も
     3番も


ないんだよぉ


           あなただけぇ









◆ 糸トンボのか細き胴に秘められし 五億年の命の重み   (長崎市 青木 英夫)











「たのむきに」    (西岡寿美子)


おかやん

土のなかはぬくいか

たのむき

もちっとそっちへ寄っとうせ

うちをそのねきへ入れとうせ











☆ 戦争も平和なる日も虚しいと 向日葵どれも笑っていない   (新座市 中村 偕子)







◆ 大悟せし蝉の顔なり 曳かれゆく  (因島市 藤川 陽夫)





☆ あさあさを訪い来て 花にもぐりこむ花虻 今朝は十五のあさがお  (龍ヶ崎市 林 理智)











おかんはたった一人
峠田のてっぺんで鍬にもたれ

大きな空に
小ちやいからだを
ぴよつくり浮かして

空いっぱいになく雲雀の声を

ぢつと聞いてゐるやろで


    坂本遼「春」








☆ 若きらに独立祭の意義は失せ 花火観る日と戸惑いもなし (アメリカ 吉富 憲治)








◆ 乱れ雲信濃の空に湧き上がり アルプスは皆雨に煙れる  (豊田市 森 貴比古)


(↑ 立山黒部アルペンルート 室堂平より雄山を望む)





☆ 一毬のあじさいのなか 蟻がいて天道虫いて 小さな宇宙   (所沢市 一木 ひで子)

 





◆ 巣作りを蜘蛛は急がず 吾は飽かず  (静岡県 夏目 幸男)



コラボレーション 250回




☆ 新しき猿又ほしや百日紅   (渡辺 白泉)
(↑ 終戦の日に作る)





『異常気象?』
 ソノヒグラシがカネカネカネと鳴きだした
  ― 年金生活者(かたえくぼより)












☆白いdressが好き♪    by まりりん♪  →HP


 純白のドレスが好き


 だって


 あなた色に染まれるもの



(アガパンサス白花 →)








☆ 世界中の武器を 楽器にみなかえて 花咲かせたいと歌う沖縄 (熊本県 井澤 浩二)


(↑ 沖縄・蛇皮線)





☆ 白きもの白く濯げば むくむくと雲の湧きくる夏のはじまり  (福島市 須田 秀子)








☆ 慶州の石窟庵の石仏の額の玉の白き輝き     (兵庫県 北林 稔)


(↑ 27番・神峯寺にて)






☆勝つもよし負けてまたよしタイガース 飲みて語るはさらにまたよし
(静岡市 安藤 勝志)

(↑ 四国くろしお鉄道)






◆ やまにいって とかげを二ひき つかまえた  (ゆっちゃん)
◆ つかまえた とかげがにげて くやしいな   (びーくん )









☆ 黄昏の原野を帰る 乳牛の乳房は重く張りいて揺れる   (帯広市 吉森 美信)


(↑ 美ヶ原にて)





☆ ベルを振る狐の手袋 ジキタリス咲きて 童話の入り口にたつ (長野市 海野 弘子)


(↑ 県立・相模原公園にて)





☆ 水滴はことごとく光る みずからの色をもたざるものの輝き
  (香川県 山地 千晶)







☆ 炎昼の東寺 金堂仏のみ   (東京都 田中 仁)


(↑ 38番 金剛福寺にて)










☆ 微風     by 白雪   →HP


わたしは風になりたい

穏やかで柔らかな風になって

誰かの心にそっと忍び込みたい

いつも変わらない風になり

あなたの心にそっと

話しかけたい










☆ 朝明けを鳴きいる蝉か 耳鳴りか 新しき日が一つ加わる    (鎌倉市 石渡英夫)

☆ 今生まれし初蝉に 日矢射して来し  (福岡市 徳永 スキ子)


   





☆ 梅漬けを筵に干せる炎天は 母のまぼろし 紫蘇の匂いす  (相模原市 中村 健次)

 
(↑ 曽我梅林の梅・十郎 今年は10kg漬けました)





☆ 蛙の子は蛙の子という安心感 不思議なほどに元気出てくる   (東久留米市 田村精進)


(↑ 番外・明徳寺にて)




☆ こんな頬だった日もあり 桃を剥く  (小平市 惣田 幸子)









☆ 未来への旅路    by みんと   →HP

苦しみという 束縛から
解き放たれた 今 目の前には
未来へ続く旅路が 広がる

この先には 何が待っているの?
そんなこと 誰にも解らない

失敗や後悔を 恐れることなく
あせらず 一歩ずつ、確実に
前進するしか ないのだよ

そこに 輝く未来が待っているのだから…


(室戸岬 中岡慎太郎像 →)