詩と写真のコラボレーション (2002/11)






☆ clouds tear ☆   by suiren77   →HP

雲がときどき泣いてしまうのは
たくさんの人の涙でできているから

悲しくて流したなみだ
苦しくて流したなみだ
嬉しくて流したなみだ

すべての涙が水蒸気になって
雲がうまれた

あまりにもたくさんの涙を
飲み込んだせいで

雲はたえきれずに
時々なみだを流す

だからなのだろうか
雲が少しさみしそうに見えるのは









我に返る 海の彼方に 渡り鳥     (和巧)






☆恋するシクラメン    まりりん♪   →HP

 あなたは見たことがありますか
 シクラメンの葉を
 いくつもの葉に想いをこめて
 あなたに伝えたい

 あなたは見たことがありますか
 シクラメンの葉を
 すべての葉が私のハートなのを
 あなたに伝えたい

 ハート型の葉っぱに想いをこめて
 あなたのために咲きました
 たくさんの想い一鉢につめ
 あなたに伝わるように










☆ 輝きのシャワー by Jasminum    → HP

今朝、秘密にしておきたいくらい素敵な光景をみたの。

銀杏並木に大きな風が吹いて黄金色の葉を宙に巻き上げた。

輝ける金色がはらはらと舞いおりて、降り続けていた。

ああ、なんという美しい世界。

やがては黄金色の絨毯に姿をかえ

銀杏の木はほうきのような姿になっていく。

ひとひらの金色の葉を一枚だけとっておくことにしたわ。














★ 壊れやすい恋    by いちご
  → HP

夢に見るほど
好きだったあの人が
急に「サヨナラ」と
言ったのは
一昨日

どのときに勇気がなくて
どのくらいこの両手から
こぼれ落ちてしまったんだろう

もろくて壊れやすい恋でした









★ <無題>    by ふらんすぱん   →HP

伝わる想い。
伝わらない想い。

弱い自分をかくして
不安な気持ちをかくして

言葉を並べてみる

つたわらない想い
すれちがう想い
哀しい想い

一人
空を見上げる
風が雲を流す





(雲の中の虹:【水平環】   富士五湖道路にて ↑)









 (←東京タワーの X'mas ツリー)


★ ☆少しだけ早い Christmas  by まりりん♪

 街角のショーウインドウは
 もうクリスマス一色で
 雪のレイアウトも素敵です

 コートやブーツもお目見えで
 ロングのマフラー懐かしい
 少しだけ早いクリスマス

 時の経つのは早いもので
 忘れていた昨日を思いだす
 もうすぐ今年のピリオドになる














『 手紙 』       by さかなのくち    →HP

たくさんのおもいをつたえたくて
なのに
綴られた言葉の貧弱さに
こころが
壊れたオルゴールのように 哭くのです
独り言でしかないのは わかっていても
すべての思いを伝えたいと
そうおもってしまいます
言葉の羅列の中
あなたは 私のオモイを
どれだけ 受け取って下さるのでしょうか









 ☆ 朝焼け       by ミト


いつもより少し
早めに目が覚めた。

飛び込んできたのは
真っ赤な、きれいな、朝焼け。

訳もわからず
涙が出てくるのはなぜだろう?
辛いことがあったわけでもないのに。

ただ、ただ自分のことをちっちゃく感じて
それが悲しくて寂しくなってしまったんだ。
















☆ なつかしい風景     by まりりん♪

  君は覚えているかい
  あのなつかしい風景を

  トンボが飛んでた頃
  広い大地を走ってたね

  やがて季節が変わる
  寒い冬へと少しづつ

  また春になるまでは
  僕の胸でそっとお休み













『 肩の向こうに 』   by いちご

あなたの肩の向こうに
夕日が沈むのをみたとき
あなたの両腕が
私のことを守ってくれてると
感じました
あったかいあたたかい
感情が
初めて芽生えた瞬間
きっと忘れない刹那












☆ 原宿ファッション    by まりりん♪

  都会の中に森がある
  ここは原宿ファッションの街

  いつの時代も最先端
  若者の街原宿ファッション

  彩鮮やかな色づかい
  誰もが似合う原宿ファッション

  ひと昔前に私もいた
  ここは原宿ファッションの街












☆ あったかい言葉     by ミト

田舎者と思われるのが嫌で
生まれ育った土地の言葉を切り捨てた。
使い慣れた言葉・アクセント全てを。

今、旅先に来て思う。
あの時の決別は合っていたんだろうかって。

方言ってあったかい。
時々意味がわからなかったりするけれど、
感情がそこにある。伝わってくる。

言葉と一緒に感情も捨ててしまったような気がして
後悔に似た感情を抱いてしまう。

今更、言葉を元に戻そうとは思わない。
例え言葉を元に戻しても感情までは戻らない。

だから今の自分から新しい感情を生み出そう。
そして新しい気持ちを育てていこう。







屋上の 社より発つ 神の旅  (塩川 雄三)










    人間をやめて 猫になりたしといえば

  猫だって生きるのは苦労だ と答えぬ

          (狛江市 石飛 瑞江)

















☆ 都会の朝      まりりん♪





 朝の空気は冷たくて
 かじかむ手と手をこすり合わせ
 今日も仕事場へとさっそうと歩く
 街角のコーヒーショップで朝食を
 サンドイッチとカフェオレで
 まだ寝ぼけ眼の自分を見つめる





















 柿の木で あいとこたえる 小僧かな  一茶


















   心新た 身を引き締めて 冬に入る    琴音

    この想いを  星に託して贈ります
この想いを  分かって欲しいから
遠くの空で見ています

この想いは  いつか変わってしまうと思います
だから  もう少しだけ時間を下さい
もう少しだけ夢を見させてください

星に願いを

あなたに愛を

私には勇気を…

    『星に願いを』   by ゆっきぃ   →HP








    摩天楼 寒風つかみて 垂直落下  和朽       北風の中 スキップで来る 風小僧  有馬ひろ子
  
              (新丸ビル【東京駅】)     (シオサイト【汐留】Dentsuビル)









 風の便りに聞いたのは
 もうすぐ季節が変わること
 落ち葉が舞い散る舗道で
 素敵な恋が芽生えそう
 寂しくなんかないと微笑む
 クリスマスまでにはね
 きっと優しく包んでくれる
 優しい彼にめぐり会えると

      ☆風の便り    by まりりん♪   →HP











  優美なる 細き花弁の 菊咲けり   琴音  →HP






 霜月や 雲にも 手足のごときもの 和朽  →HP






時は流れる。
人は変わっていく。

    そんなことはわかっている。

変わりたくない、
変わっていない、
そんな風に思っている私だって
あの頃と同じではないって気付いてる。

時は流れなきゃいけない。
人は変わらなきゃいけない。

わたしも変わるよ。

でもね、心の中変わらないものもあるよ。
大事なもの、大切なもの、ちゃんとある。

だから心配しないで。
迷った時はここにおいで。
辛い時はそばにおいで。

あなたを守ってあげられるように
私強くなるから。

『 ここにいるよ 』    by ミト
   →HP




興味が無くなった
もう好きじゃなくなった
揺れ動くあなたの気持ちの
断片に
どうしてこんなに
胸が痛むのだろう

あなたには本当に
私だけを思っていてくれた瞬間が
あったのですか

『 本当に 』     by いちご  → HP











こころ ころころあなたが好きで
 いつもあなたのことばかり気にしてる

   こころ ころころあなたが好きで
 あなたの姿が見えないと涙するわたし

 こころ ころころあなたが好きで
 ほんの少しの時間さえ止めてほしいの

 こころ ころころあなたが好きで
 はやくあなたの手で受け止めてほしい

              『こころころころ』     まりりん♪