詩と写真のコラボレーション (2003/Apr.)






◆ たんぽぽが咲くといふのに いくさなど  (星野 良一)









☆ なつかしくおもうこと    by いちご   →HP

あんなに悲しかったことだけど
今も思い出すとまだ苦しくなるけど
あのときよりは少しはましかもしれない

なつかしく思うには
まだ早すぎるかもしれないけど
時間がたつとはそういうこと

あなたが色あせるのではなく
いい方向に変わること

あなたの思い出の中で
私が笑えてるといいなって
思うこと


(岩ウチワ   城山町カタクリの里にて →)





◆ 千両を集めて 万両とはならず   (吹田市 鈴木 石水)   黄金の繭を脱ぎ 墨染めに生きる 潔さ (にこにこ)

   
(↓ 大ゴマダラ蝶のサナギは【黄金色】をしています。 ↑)



☆ 飛びたちて蝶の一日始まりし     (高崎市 北爪 蔵次)

   
(↑ 大ゴマダラチョウは赤い色が大好き!)



☆ やはらかな春の日差しの中にいて  (岡山市 伴 明子)


(↑ ブーゲンビリア)






☆ 今帰仁の城  しもなりの九年母

  志慶真乙樽が ぬきやいはきやい


              (琉歌)


(今帰仁城主は還暦を過ぎてから、
側室で絶世の美人・志慶真乙樽(シジマクトゥダルガ) に子供が出来た。
子供を可愛がる様子を「しもなりの九年母」=”時期外れのみかん”に例えた歌)


(琉球の歌謡は 8,8,8,6の三十文字で作られた)




(← 今帰仁(ナキジン)城跡)










☆ 安里屋ユンタ

サー君は野中のいばらの花か
 サーユイユイ
暮れて帰ればやれほに引き止める
   マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ

サー嬉し恥かし浮名を立てて
 サーユイユイ
主は白百合やれほにままならぬ
   マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ

サー染めて上げましょ紺地の小袖
 サーユイユイ
掛けておくれよ情けの襷
   マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ

サー沖縄よいとこ一度はめんそーれー
 サーユイユイ
春夏秋冬 緑の島よ
   マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ



(琉球舞踊「四つ竹」 うらしま会館にて →)



◆ お詫び   4/21〜24 沖縄へ旅行するので、その間、コラボレーションは休刊します。


☆ 憶良らは唐へ渡るときおいつつ 吾が島の辺を過ぎて行きしか  (平戸市 池田幸雄)








☆ 嘘と真     by 静香   →HP

嘘とか本当とか  誰が決めるの
嘘とか本当とか   何処で決めるの

私の中の     嘘と本当
あなたの中の   嘘と本当

誰が見分けるの  何処で見分けるの

真は真でありつづけない
嘘は嘘でありつづけない

誰が決めるの     嘘と本当
何処で見分けるの 嘘と本当


(← 二輪草)




☆ 揺れてまた空へ広がり 花ミモザ    (龍ヶ崎市 今橋眞理子)
☆ 夕靄の包みきれざる 花ミモザ     (東京都  木下 和代)








☆ kiss     by さかなのくち
  →HP

Please kiss me!
あなたじゃなきゃ意味がないわ
友達としてのkissは嫌
子供だましのkissも嫌
私だけにする特別のkissをして
私のルージュがあなたにつくように

What to kiss you!
私だけのあなたなんだから
困った顔したってもう遅いわ
子供だからって甘くみるからよ
あなただけにsweet kissをあげる
私のルージュがあなたにつくように









コラボレーションも☆150回☆となりました。皆さまのご協力に感謝します! (4/16)

◆ 一行の日記したたむ 誰も来ず電話も鳴らず物言わず暮れぬと     (池田市 岡村照子)









☆ 微笑み   by 白雪   →HP


どんな時にも微笑を

忘れないでいたい

誰かが安心できるような

そんな微笑を

絶やさないでいきたい

微笑を忘れずに



(← 姫こぶし  城山町・カタクリの里)










『 まことのことばは うしなはれ

 雲はちぎれて そらをとぶ

 ああ かがやきの
 四月の底を

 はぎしり 燃えて ゆききする
 おれは
 ひとりの修羅なのだ 』


   宮沢賢治 「春と修羅」より












☆ 春色の私       by まりりん♪   →HP



 わくわくどきどき春が来た
 少し勇気を出して着替えよう

 春色パステルお花色
 恥ずかしくなんてないよね

 少しだけ大人に背伸びして
 肩を出してみました









(神奈川県城山町 カタクリの里にて)



◆ 咲きすぎて清さ失ふ辛夷の木 少し足らざる生活よしとす   (富小路禎子)


(甲府市・堀の内にて ↑)










☆ 言葉    by ☆姫☆ -M- 100%   →Cafesta HP


伝えられなかった言葉は

ココロから溢れて

やがて涙の雫になる

願わくば

あなたの温かい手で

掬い上げてください









◆ 自らは戦場に征かぬ人々が 攻撃煽って戦の始まる  (福岡市 石井麗子)








☆ 「キミに告ぐ」     by pantu   →HP

   そんなさりげない一言が嬉しくて
   いてもたってもいられずに
   思わず言葉にしてしまう

   はしたないと言われても
   彷徨い出す心は止められない

     何が言いたいって?
   照れ隠しの感謝の言葉
   究極の想いは面と向かって言えやしない

   だから、ここで言ってしまおう
   キミに会いたいんだよ








◆ もしも地球が滅びたとして 満月はどんな明日を照らすのだろう  (横浜市  宮本 真基子)


(立川・昭和記念公園にて ↑)






☆ 元気で     by いちご   →HP

さよなら

ずっとずっとず〜っと先まで
一緒にいられたら良かったけれど

さよなら

将来のあなたが私と一緒に
いないことが今は辛いけど

さよなら

今言えることは
元気でいてね

ホントそれが最後の約束








◆ 新型の玩具を試す イラクにて   (八王子市 田中四郎)








☆ 春の海   by  まりりん♪   →HP

 海の見えるテラスで
 のんびり過ごす休日
 よせてはひく波を見ながら
 きらきらと輝く海を見た

 春の海は優しくて
 疲れた心を癒してくれる
 半袖の白いシャツも
 きらきら輝いている










☆ 親ばかり泣いて 園児ら卒業す   (大牟田市 田中久徳)


(札幌雪祭り2003にて ↑)






☆ グラデーション   by さかなのくち   →HP

やわらかそうな
光をいっぱい吸い込んだ
白い白い雲が穏やかにただよう

下から見る私には
灰色の薄い雲が
それを覆い隠し
急ぎながら流れるようにみえる

白い雲と灰の雲の合間から
澄んだ群青じみた空が広がる
3つの色の
永遠のグラデーションが広がっている


(甲府市・小瀬スポーツ公園 →)





◆ 戦争はノーと 諸芽のこぞり立つ   (山梨県 青木玲子)








☆ 小春日和  by 白雪   →HP

ようやくだね
ようやく春だね
春が来たよ

待ち遠しかった春が来たよ
だからもう泣かないで
笑ってごらん

こんなに暖かいのだから