詩と写真のコラボレーション (2005 April)














☆ 諸葛菜 不精な主を 覚えゐし

               (東京都 井原 三郎)




                (紫花菜  :別名 諸葛菜 →)











☆ ツンとした胸 欲しくなり ランジェリー売場へ 春の胸 買いにゆく     (沼津市 森田 小夜子)









  ☆ 花吹雪 大社の巫女は ロック聴く      (斎藤 冬吉)







☆ 実験の 数値ばかりを 気にしてる 君の隣で 愛の歌詠む         (箕面市 遠藤 玲奈)


(↑ ホトケノザ)









☆ あなたを好きな私は      by ひまわり      →HP


夢見心地じゃいられない・・・

あなたを好きな私は

いつでも、自分の心に問いかける

問いかけて疑問解ける筈もないけど

それでも、答えを探してる・・・

あなたに出会ったから・・・










☆ こぶし咲く 城山の下 倖せな家族でありし 遠き日ありぬ        (寝屋川市 山枡 康子)


(↑ 姫コブシ)






 ☆ 翅割りて 天道虫で なくなりし    (熊本県 井芹 眞一郎)









☆ ヤマアラシ 夫婦であれば お互いに 距離を取りつつ 暖め合えり     (筑紫野市 二宮 正博)

















☆ 雨脚が 我に集中 沈丁花


                    (熊本市 永野 由美子)
















☆ 結婚の理由 あえて言うならば おんなじ家に 帰りたいから       (高槻市 有田 里絵)











 ☆ 三椏(ミツマタ)の 花の不確かなる 盛り      (東京都 今井 肖子)








☆ 手折り来し 花の色香は うすくとも あはれみたまへ 心ばかりは     (良寛)
















☆ 貝母(バイモ)咲く 葉の丁寧に 従へり


                              (大牟田市 猿渡 青雨)
















☆ 仏には 桜の花を たてまつれ わが後の世を 人とぶらはば      (西行)









 ☆ ひと言が キラリと光り 卒業す      (伊賀市 川本 ミ)








☆ 先等が 節分草の花 見ると つぎつぎにこごむ 巡礼の列        (埼玉県 大野 龍太郎)

















☆ よく喋る 妻に天罰 杉花粉      (西海市 前田 一草)

















☆ わが母の ひとりの時の 顔を見し 擦れ違いたる 車の中に      (中川 佐和子)









☆ 花になる 花の役場の 花係      (橿原市 堀江 重臣)








 ☆ 卒業のテーマは インターフェース云々と 聞けば この孫 えらくも見ゆる     (塩川 美江子)

















☆ 言ふこともわかるが 先ずは 桜餅        (輪島市 大向 稔)















☆ 三界に 家なしと言いしは 過去のこと 女一人が 優雅に暮らす     (岩手 康子)


(京都の舞妓さん 18歳 ↑)






◆ 『詩と写真のコラボレーション』 が 800回 となりました♪
訪問者の皆さんの励ましのお陰だと、感謝しています。

(2005/4/08)







☆ 晴れた空      by ひまわり      →HP


見つめながら貴方を想う

この空のどこかで

君と見上げてる空を想う














☆ 耳がまだ 耳として よく働いた頃は ラジオに 幸せ貰いぬ     (八王子市 村上 義一)


















☆ 高層の 窓は額縁 山笑ふ      (東京都 田中 仁)

















☆ 漂流の ペットボトルに 鈴なりで 貝が付着す 繁殖の春       (福島市 澤 正宏)









 ☆ 水とりや 氷の僧の 沓の音       (松尾 芭蕉)
(奈良東大寺・二月堂のお水取り)








☆ キリマンジャロとう コーヒー淹れて 寛げば 見ることなき 山の匂いす   (秋田市 渡部 栄子)















心の中に 心を入れたい

僕は 君だけに わいせつになる

どこに 出してもいいなんて

なんて君は きれいなんだろう


               (セ・シアン):早川義夫



















☆ 万葉集 春のページを 繰るように 呼ぶ児らの名や 桃花、陽菜、萌     (福山市 武 暁)