お茶の時間 (2015 April )
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My俳句手帖(復刻版)
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【2002年】 12
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☆ 日と月の休む菜の花畑かな (稲沢市 杉山 一三)
☆ 桃咲けば少女の吾の遊びをり (伊丹市 保里江 順子)
☆ 立ちこぎで春を先取りする君のハイソックスの白たんぽぽのよう (野洲市 谷 恵子)
【転居のためしばらく休刊します】
春の旅みらいの駅へひた駆ける
☆ 新しき町新しき風光る (松戸市 をがわまなぶ)
☆ 退職の後の上司は妻なりと心を決めてコーヒー淹れぬ (仙台市 沼沢 修)
☆ くちばしは黄色水仙合唱団 (東京都 青木 千禾子)
☆ ゆったりと水車廻している川の水草の間に鮠は春待つ (長野市 関 龍夫)
☆ はくれんのひかりはなちてひらきあふ (静岡市 和田 亘生)
☆ 帯解とふ駅に降り立ち味はふは万葉びとの春の恋歌 (枚方市 衛藤 聰一)
☆ 戦争を知らないかもめ春の海 (名古屋市 松末 充裕)
☆ 転ぶまで転ぶことなど考えず前のめりして幼子歩む (四街道市 中村 登紀子)
☆ 雛の日や翁媼となりにけり (東京都大島市 大村 森美)
☆ 一輪の水仙後ろ向いて咲く幼い頃の私のように (四街道市 中村 登紀子)
☆ 紅梅は色白梅は香をこぼす (市原市 鈴木 南子)
☆ 遠山の大寺の伽藍見ゆる日は梅一輪のほころびはじむ (杵築市 長野 なをみ)
☆ 地の重さ天の軽さよふきのたう (東京都 澤田 倭平)
☆ 薄紅のマニキュア選び爪だけは春めきており小雪の朝に (高石市 中村 玲子)
☆ 蝋梅の色をつたひて雨しづく (東京都 吾妻 勝美)
☆ 君のいない時間と場所で指している君から習うはずだったチェス (さいたま市 飯塚 瑠美)
☆ 噴煙と競ふ山火の高さかな (福津市 松崎 佐)
☆ 小さき声で賛美歌うたっているような土手の日向のいぬふぐりの花 (太田市 川野 公子)
☆ 啓蟄や兜太汀子はもう古典 (川崎市 堅山 道助)
☆ 七十年目に現れて戦争の愚かさ語る不沈戦艦 (西海市 前田 一揆)