お茶の時間 (2017 February )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

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☆ 凧の尾のやうな男は捨てちまへ
       (河内長野市 西森 正治)

















☆ 鹿避けの警笛鳴らし雪野ゆく車両ひとつの花咲線は       (仙台市 沼沢 修)










  ☆ 雪靴を履いてしまへば大胆に       (北海道鹿追町 高橋 とも子)










☆ イシガレイやっと解禁六年目のいわきの海に春の匂いす       (福島市 三原 凍子)
















☆ ラグビーや試合終ればみんな友
       (神戸市 岸田 健)

















☆ 禅僧が座禅指導で俗人を警策で打つは体罰と言う       (三原市 岡田 独甫)










  ☆ 不覚にも心弾みし雪の朝       (神戸市 塩田 博子)










☆ 大ぶりの半月よりも小さめの満月がいい おでんの大根       (横浜市 毛涯 明子)
















☆ 霧氷咲きおとぎ話のやうな森
       (北海道音更町 信清 愛子)

















☆ 二万年前のラスコー壁画見て核の処分の十万年想う       (三鷹市 大谷 トミ子)










  ☆ 音も無き白浪のごと辛夷咲く       (市川市 吉住 威典)










☆ 冬木立の高き低きをわたりつつコゲラが啄く冬の木の音       (逗子市 織立 敏博)
















☆ 達磨より髭たくましき達磨売り
       (平塚市 日下 光代)

















☆ ラージヒルに雪降りしきり次々と色とりどりのムササビが飛ぶ       (太田市 川野 公子)










  ☆ 堰越えてより待春の水の音       (豊中市 堀江 信彦)










☆ きれいだと眺めるものか電飾の原爆ドーム青く煌めく       (広島市 上原 敏舟)
















☆ 一宿一飯雪掻きをして別れけり
       (生駒市 中村 昭義)

















☆ イグアナの仔を食べんとて長き蛇数多襲いくるガラパゴス島       (名古屋市 諏訪 兼位)










  ☆ 軒に来て雀の御慶ひとしきり       (枚方市 嶋林 岳紹)










☆ 我々が生まれ育ちし街の上紅蓮の焔おおいつくせり       (糸魚川市 二上 ユミ子)

















☆ 初空や海持ち上げて陽の昇る
       (越谷市 伊藤 とし昭)

















☆ 弥勒像頬と指先絶妙で暮らしの中のきみの体温       (岐阜市 後藤 進)










  ☆ 冬木立記憶を秘めて黙しけり       (戸田市 蜂巣 厚子)










☆ 特急の海側に席取りて視る砕け散る波叩きつける雪       (上越市 古川 泰男)
















☆ 平成や冬至かぼちゃは輸入品
       (蓮田市 武笠 敏夫)

















☆ 今までにないほど深く母と話す受験へ向かう新幹線で       (富山市 松田 梨子)










  ☆ 寒禽の鋭声はじける一樹あり       (福岡市 赤坂 邦子)










☆ 点描画のスーラの筆致ちかづくとひとつ、ひとつ、が未知の昆虫       (神奈川県 九螺 ささら)