お茶の時間 (2015 November )
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My俳句手帖(復刻版)
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☆ 秋深し城に千姫物語 (柏原市 早川 水鳥)
☆ 駅前のスポーツジムに通う人車で来てはランニングする (川崎市 小島 敦)
☆ 秀麗の乳房明るき明日がある (野洲市 鈴木 幸恵)
☆ 大相撲幟はためく稽古場の博多の寺は力士の匂い (三郷市 木村 義煕)
☆ 秋祭過疎の村とは思はれず (岩倉市 村瀬 みさを)
☆ 一〇・一〇慰霊の沖縄の低空をモモンガみたいにオスプレイ飛ぶ (長野市 関 龍夫)
☆ 玉ならば髪に飾らん烏瓜 (東京都 廣川 風韻)
☆ ドイツ製の二百年前の自転車の自分の足で地を蹴る仕組み (京都市 足立 猛)
☆ 一息を入れるつもりの蜜柑むく (島根県邑南町 服部 康人)
☆ 夕焼けを二人で全部分け合ったテストが近い日の帰り道 (富山市 松田 梨子)
☆ 木の実降る森にひとりの時間かな (加古川市 森木 史子)
☆ 電線に朱き腹見せ啼く鵙よ西に二十日の月傾きぬ (常滑市 井上 啓子)
☆ 鶏頭を数へて子規を学びけり (東京都 吉田 かずや)
☆ 留守電のやさしく灯る電話機が好きだったきみを好きだった頃 (鳥栖市 岡崎 陽子)
☆ 振り返るときの紅葉の濃かりけり (北海道鹿追町 高橋 とも子)
☆ そんなこと聞かないでくれ坊さんは肉も食べるし酒だって飲むよ (三原市 岡田 独甫)
☆ 月光や乳房は青く青く母 (東京都 牟礼 鯨)
☆ さるなしも松茸もあったピチピチの野菜が並ぶ遠野道の駅 (東久留米市 関沢 由紀子)
☆ さはやかや人につくせとノーベル賞 (箕面市 菖蒲 哲郎)
☆ デモの列にはじめて並んだ遠い日のわたしが重なるSEALDsの少女ら (三島市 浅野 和子)
☆ コスモスに秋桜とは失礼な (東京都 金子 文衛)
☆ 高二って大人のようで子供です君が無理して頼むコーヒー (富山市 松田 梨子)
☆ 風のほか何も足さずに芒原 (西宮市 近藤 六健)
☆ 今もなお憲法はあり九条も一字たりとも変わっておらず (東京都 東金 吉一)
☆ どんぐりのやうな子供になりたかり (城陽市 山仲 勉)
☆ ATMの機械の修理終えるまで近くの山の古墳を歩く (浜松市 夏目 乃輔)
ご隠居が白もあるぞと曼珠沙華 (横浜市 佐々木 寛志)
☆ 洪水にコスモス全滅鈴なりのクルミの木の禿(ハ)に百舌の高鳴く (松戸市 猪野 富子)
☆ 爪を切る妻には妻の秋灯 (日立市 加藤 宙)
言の葉に
息を吹きかけてみる
言の葉は
ひらひらと舞ふでせう
言の葉に
愛を込めてみる
言の葉は
ゆらゆらと舞ふでせう
言の葉に問うてみる
言の葉 は
何処のお方のもとへ
言の葉は
いつでもあなたの元へ
参りませう
(facebook 和恵wa)