お茶の時間 (2016 August )
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My俳句手帖(復刻版)
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人の優しさに
涙が
人の温かさに
心が
だから
人の厳しさも
超えていけます
きっと
(Facebook 和恵wae)
☆ 紅白の交はり妖し百日紅 (京都市 武本 保彦)
☆ くれるならカタチに残らぬモノがいいきっと見るたび君想うから (筑後市 近藤 史紀)
☆ 朝顔や期待の色と違へども (仙台市 柿坂 伸子)
☆ コンビニのなかった頃を思い出しどうしていたのか思い出せない (守口市 小杉 なんぎん)
☆ 殉教の小さき村に帰省かな (東大阪市 渡辺 美智子)
☆ 「一打席に二本のヒットは打てません」ひょうひょうとして楽しいイチロー (鹿嶋市 加津 牟根夫)
☆ ヒロシマ忌空に不戦の羅針盤 (養父市 足立 威宏)
☆ 緑濃きわが故郷の夏空を線量計測のドローンが飛ぶ (名取市 志賀 令明)
☆ 中国の青き硯を洗ひけり (堺市 吉田 敦子)
☆ しょうがとかみょうがの味がわかる頃楽しい恋の裏側を知る (松田 梨子)
☆ 自由をも奪う自由に花火咲く (京都市 角倉 恵理子)
☆ 妹が長芋シャリシャリすりおろし作ってくれたスタミナ料理 (富山市 松田 梨子)
☆ 城の威は崩れてをらず雲の峰 (熊本市 山澄 陽子)
☆ 十の字に路面電車が行き違うはりまや橋も梅雨の只中 (坂戸市 山崎 波浪)
☆ 炎天下サイン合わせる指と首 (茨城県 北野 和良)
☆ 子らのため今年も迷路つくりたる農学校のひまわり畑 (高松市 菰渕 昭)
☆ 朝顔市店主の気風買ひにけり (藤沢市 小田島 美紀子)
☆ 日本の真ん中踏んで行ったんだ琵琶湖は巨人の右の足形 (大和郡山市 四方 護)
☆ 羨し肉体のみの雲の峰 (いわき市 馬目 空)
☆ 花買って花をおかずに眺めてはトウフ、モヤシの年金暮らし (御殿場市 網谷 由紀子)
☆ うすばかげろふ元は地獄の主なるぞ (東京都 小林 明)
☆ 図書館の本に誰かの爪のあと主人公の恋始まる頁 (仙台市 武藤 敏子)
☆ 雲の峰倅は尾根に居る頃か (岡谷市 岩田 正恭)
☆ 「ラ」の音をリハーサル室に合わせいるコンサート前の外は新樹光 (北九州市 中村 テルミ)
☆ 沢蟹の自在も水の恵みなる (高岡市 野尻 徹治)
☆ ヲカトラノヲ白き垂れ穂の咲き揃ひ梅雨の林は勢ひを増す (上田 国博)
☆ 鰻屋の見事古びし店構へ (横浜市 込宮 正一)
☆ もう君の指は淋しいみずすまし狭いスマホの水面に遊ぶ (和歌山市 植田 陽子)
☆ 筒鳥は森の呟きかもしれぬ (米子市 中村 襄介)
☆ 半生記埋もれた溝を掘り起こすレコード針をポツリと置く音 (吉川市 鈴木 征夫)