お茶の時間 (2017 March )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

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☆ 車内では思はざりけり踏切で往復ビンタに会ふ人々を       (川崎市 八嶋 智津子)










  ☆ ふきのたう光の中にめざめけり       (東京都 我妻 勝美)










☆ 原子炉にとじこめられてロボットは前進ならず後退できず       (摂津市 内山 豊子)
















☆ 桃の花光のやうに立つてゐる
       (三郷市 岡崎 正宏)

















☆ もんじゃ焼きたこ焼きそれともますの寿司考えている4月のランチ       (富山市 松田 梨子)










  ☆ 阿蘇五山われもわれもと笑ひけり       (熊本市 加藤 うゐ)










☆ 浮上せる潜水艦の背に人の立ち並びゐる光れる湾に       (呉市 宇津 和子)

















☆ 折鶴をひらけば広き雪の原
       (稲沢市 杉山 一三)


















☆ 空にヘリDJポリスは音量大けやき通りは稀勢の里待つ       (牛久市 岡野 さな江)










  ☆ 春の雪故郷を思ふこけしの目       (東京都 我妻 勝美)










☆ 靴底の爪を起して散歩した思い出多き札幌の冬       (岸和田市 高槻 銀子)
















☆ 草餅といふ大いなる山河食ふ
       (彦根市 阿知波 裕子)

















☆ 「六五○シーベルトのデブリ」とふ紙面静かにめくる雪の朝なり       (福島市 美原 凍子)










  ☆ 一夜明け雪漕ぐ嵩となつてをり       (米子市 中村 襄介)










☆ 近づけば一分足らずに死亡とうデブリを抱くフクシマの鬱       (下野市 若島 安子)
















☆ 反核へ老紅梅のこころざし
       (みよし市 稲垣 長)

















☆ 校庭の真中でどんど燃え上がり消防自動車脇に控ふる       (三原市 岡田 独甫)










  ☆ 風車持てば大人も走り出す       (東京都 岡村 一道)










☆ 芸術かわいせつか時に論あるも〈藝〉と〈褻〉とがそも似たるなり       (八尾市 水野 一也)
















☆ 雛飾り止めて媼の余生かな
       (加古川市 森木 史子)

















☆ まふゆ日にいま頃が旬とテレビ言ふひとつぶ千円の苺映して       (宗像市 巻 桔梗)










  ☆ 少しづつ角出す金平糖日永       (苫小牧市 斎藤 まさし)










☆ 天界の輪廻と森羅万象の小さき証言者いぬふぐり咲く       (アメリカ 郷 隼人)
















☆ 沈黙の白饒舌の濃紅梅 
      (福岡市 松尾 康乃)

















☆ 白菜に刃を入れたとき山焼きの始まり告げる花火轟く       (奈良市 山添 聖子)










  ☆ 天下り世にあり鷹は天空に       (熊谷市 内野 修)










☆ 天下りまずは絶えぬと割り切るも文科省下と知れば苛立つ       (舞鶴市 吉富 憲治)
















☆ 薄氷や解き放たれてゆく水面
       (今治市 横田 晴天子)

















☆ 給食で初めて食べたまめぶ汁人生がまた楽しみになる       (富山市 松田 わこ)










  ☆ 鬼は好き人は嫌ひや節分草       (立川市 須崎 武尚)










☆ 嘆きの壁万里の長城ベルリンの壁悲劇再びメキシコの壁       (蓮田市 斎藤 哲哉)