お茶の時間 (2017 Octorber )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

Counter from 2011/06/30                Last update 2017/10/31
過去のログはこちら→    【2017年】   09  08  07  06  05  04  03  02  01
                      【2016年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2015年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2014年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                       【2013年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                       【2012年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2011年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2010年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                       【2009年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2008年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2007年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2006年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                        【2005年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2004年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2003年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                           【2002年】  12  11  10








☆ 夕方の塩尻駅を吹き抜けるぶどうの色の風かすかに甘い       (富山市 松田 梨子)










  ☆ 秋暑し主なくせし古書の山       (所沢市 三浦 恭)










☆ 刺をつけ蛇不登というふ木ありてらてら赤い実を光らせて       (熊谷市 内野 修)



















☆ 柘榴の実庭の主は露人かも       (広島市 谷口 一好)



















☆ シューマンの〈トロイメライ〉の流れ来る牧は夕ぐれ干草にほふ       (霧島市 久野 茂樹)










  ☆ 防人の山に露けき一碑あり       (伊万里市 田中 南獄)










☆ ねえちゃんがファッション雑誌買ってきて家族全員驚いた秋       (富山市 松田 わこ)
















☆ 幾筋の風の径にこぼれ萩       (西宮市 児山 綸子)
















☆ デッキにて黄のマフラーを振るわたし離陸の窓に見えていますか       (安曇野市 相沢 照子)










  ☆ 二時間に一本のバス落し水       (東京都 竹内 宗一郎)










☆ あきぞらに剪定ばさみの音かろく老いも若きも庭師は寡黙       (大分市 岩永 知子)
















☆ 秋天を秋天らしく描く雲       (高松市 白根 純子)
















☆ 身にあたる風がさやかな日日の来て赤耳亀は減食はじむ       (川越市 小野 長辰)










  ☆ 稲妻の光も音も地の底へ       (名古屋市 中野 ひろみ)










☆ どこへ行く乗り物なのかぶらんこは木陰で次の人待っている       (長崎市 牧野 弘志)
















☆ 釣果より秋の日差しを楽しみに       (東京都 藤森 壮吉)
















☆ 一万に満たぬ歩数を満たすため犬を連れ出し二度目の散歩        (三条市 滝沢 三枝子)










  ☆ 木箱より能面一つ秋扇        (静岡市 松村 史基)










☆ アボガドの寿司巡り来て爽と過ぎぬまた巡り来て淋しアボガド       (小美玉市 津嶋 修)
















☆ 初鴨に湖の光の新しく       (鹿児島市 青野 迦葉)
















☆ カーを見て自動車と訳した人にやっと時代が追いついてきた       (大津市 佐々木 敦史)










  ☆ 無花果をマリアに供なふ津和野越え       (廿日市市 和泉 忠伸)










☆ 木琴の音が乾いて秋が来るふるえているのは地球の鼓動       (神奈川県 九螺 ささら)
















☆ 青き星松虫草を地に宿す       (市原市 鈴木 南子)
















☆ 裸体なる必然性を妻は問ふ風の止みたる湖岸の母子像










  ☆ 七草と知らば刈らずに野に置きし       (兵庫県太子町 一寸木 詩郷)










☆ 公園に静脈瘤が多くなり幼児としよりつまずき転ぶ       (桶川市 岩崎 實)
















☆ 道違へ噂にまさる大花野       (奈良市 田村 英一)
















☆ モロヘイヤ、オクラ、納豆、和布蕪混ぜねばねば食べてねばねば生きる       (長野県 千葉 俊彦)










  ☆ コスモスを叩く風あり跳ね返す       (東京都 望月 喜久代)










☆ コオロギがたった一匹で夜を通し鳴きて囚徒ら寝不足になり        (アメリカ 郷 隼人)