お茶の時間 (2017 December )       トップへ              My俳句手帖(復刻版)

Counter from 2011/06/30                Last update 2017/12/31
過去のログはこちら→    【2017年】   11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                      【2016年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2015年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2014年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                      【2013年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                       【2012年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2011年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2010年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                       【2009年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                        【2008年】   12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2007年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2006年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01

                        【2005年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                         【2004年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                          【2003年】  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01
                           【2002年】  12  11  10








☆ 少女たちよ、そのかわいいスマホから地獄の入り口にもつながるの       (東京都 上田 結香)










   ☆ 古酒新酒禁酒の誓ひまた破棄す       (柏市 藤嶋 務)










☆ 東照宮遠足の子らの祝福に新郎新婦の頬笑がえし       (三郷市 一鷹 八千代)










☆ 鯛焼きの焼き上がるのを見るが好き       (名古屋市 青島 ゆみを)   








☆ 渓流の音も揺れゐる蔓橋母の手にぎり阿波の国ゆく       (越前市 内藤 丈子)










   ☆ 只今も言はずに外の寒さ言ふ       (茅ヶ崎市 古田 哲弥)










☆ 日の温み残れる石に腰掛けて沖航く白き船を見ている       (兵庫県 札場 秀彦)










☆ 海底に沈む軍艦石蕗の花       (静岡市 松村 史基)   








☆ 熟柿には鳥来て蜂来て蝶も来る柿食う客の姿なき里       (松阪市 こやま はつみ)










   ☆ 素うどんのやうな亭主と冬籠       (新庄市 三浦 大三)










☆ かいつぶり水輪の中へ潜り行き遠き水輪を立てて浮かび来       (東かがわ市 桑島 正樹)










☆ 亀を見てあきず小春の人となる       (岸和田市 高槻 銀子)   








☆ 金網のなかで目を剥く増長天 小春日和の四天王門       (小平市 桂木 遥)










   ☆ 新しき財布の中に冬が居る       (横須賀市 竹山 繁治)










☆ 怒れども振り下ろさずの八〇〇年見上げてやさし金剛力士像       (大和郡山市 四方 護)










☆ 冬空に進水式の鳩放つ       (神戸市 岸下 庄ニ)   








☆ 魅力度がワーストワンの県に住み蓮根、蒟蒻、芋、栗、梨食む       (土浦市 佐藤 由美子)










   ☆ 冬の空ピカソのやうに裸       (三郷市 岡崎 正宏)








☆ 秋の日を高齢のために無料にて美術館に入り絵を見て過ごす       (三原市 岡田 独甫)










☆ 狛犬の狼哭きの虎落笛       (綾部市 阪根 瞳水)   








☆ 伝わらなくなったなぞなぞその一つ上は大水、下は大火事       (東京都 伊東 澄子)










   ☆ 不機嫌を見透かすやうに水澄めり  (山形県大江町 上村 ふじを)










☆ カザルスのチェロの音色の悲しさはカタルーニャに吹く風に似ている       (仙台市 田口 隆廣)










☆ 名にし負う永観堂の紅葉狩       (姫路市 中西 あい)   








☆ おみやげが欲しいのじゃなく旅先で思いうかべてほしかっただけ       (堺市 一條 智美)










   ☆ 石地蔵霰食ろうて家遠し       (西東京市 からさわ かつのり)










☆ 雲梯は時雨にぬれる夕刊で岩田正氏の訃報に気づく       (小牧市 白沢 秀生)










☆ しみじみと菓子の旨さや喜寿の秋       (木更津市 本郷 政信)   








☆ 天守まで十一ほどの門ありて臆病心を見る姫路城       (宇都宮市 鈴木 孝男)










   ☆ 頂も見よと懸崖菊の主       (東大和市 板坂 壽一)










☆ マシュマロはシャガールの恋人たちのふわふわを練って加熱したもの       (神奈川県 九螺 ささら)