お茶の時間 (2018 June )       トップへ      My俳句手帖(復刻版)

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☆ 麦刈って桂離宮が近くなる    (日向市 松重 幹雄)  










☆ 特攻を思い出させるアメフトの二十歳の部員の静謐な面    (塩尻市 原 田鶴子)












   ☆ 淡あはと空に色置き花樗    (阿南市 湯浅 芙美)










☆ 宿題にでたから毎日おぼえたよ百日かけて百人一首    (柏原市 山田りょう真)












☆ 連山の風の光陰椎の花    (熊本県菊陽町 井芹 眞一郎)  










☆ ゲノムから複顔された縄文人父方の伯母そっくりだつた    (渋川市 小暮 陶歌人)












   ☆ でで虫を雨の葉裏へ帰しやる    (大阪市 山田 天)










☆ 友よりの絵手紙に咲くどくだみの二輪涼しき日陰の匂ひ    (さいたま市 伊達 裕子)












☆ 花山葵緑の水に映りけり    (福山市 長谷川 瞳)  










☆ 矢車草咲く川沿いをどこまでも買い物難民自転車で行く    (名古屋市 須原 りえ)












   ☆ 土佐の空鰹のぼりと鯉のぼり    (堺市 奥村 英忠)










☆ 大谷の速球受けしミットの音鬱放ちたりアメリカの空    (東京都 狩集 祥子)












☆ 幾千の動かずにをる著莪の花    (いわき市 馬目 空)  










☆ 四十年前は夜店のミドリガメ庭付き池に風と微睡む    (川越市 大野 宥之介)












   ☆ 薔薇の園満ちたる彩に溺れけり    (大阪市 友井 正明)










☆ 鋏もて浅蜊を摧き食ふといふどうまん蟹のほろびゆく湖    (浜松市 松井 恵)












☆ 睦五郎になり切ってゐる干潟の子    (伊万里市 松尾 昭良)  










☆ 田植機を操る人に俄雨水玉のなか早苗連なる    (名取市 志賀 令明)












   ☆ 桐咲いてむらさきの風紡ぎけり    (加古川市 森木 史子)










☆ 山川の太る出水のくだる音ハッチョウトンボ居る田にひびく    (伊那市 小林 勝幸)












☆ 食べ終へし葉の大きさよ柏餅    (高槻市 会田 仁子)  










☆ ハンカチの木の花白しと告げ来たる声の明るさはつなつの風    (福島市 美原 凍子)












   ☆ 月ひとつ匿して白し春の闇    (神戸市 玉手 のり子)










☆ この春もマリーゴールド庭に蒔きツマグロヒョウモン訪う夏を待つ    (川越市 吉川 清子)












☆ 金魚にもすばしこいやつのろいやつ    (福島市 引地 こうじ)  










☆ 雉鳴いて笛の音に和す村祭盲目の兄耳で観ている    (高山市 松田 繁憲)












   ☆ 宍道湖の日昏れ急がぬ大夕焼    (千葉市 谷川 進治)










☆ 利根川に積乱雲の盛り上がりきらりきらりとグライダー飛ぶ    (熊谷市 内野 修)












☆ さくらんぼ十まで数へられし子へ    (高山市 大下 雅子)  










☆ 熱湯で緑にまわるカメレオン潮の香りのわかめのサラダ    (松阪市 こやま はつみ)