My 俳句手帖(復刻版)    2016 Octorber        トップへ   

               ⇒  一日一句鑑賞文(16-05)  (16-06)  (16-07)  (16-08)  (16-09)  (16-10)



(10/31)

      口ずさむ長渕剛十月尽


黄落やマラソン人は玉の汗


露の身も希望の欠片隠し持ち




   10月第5週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:晩秋・露・木犀  季語無し:机・とんとん・ポイント

@ とんとんとゆるキャラ歩き秋麗

永田 満徳 いただきます。とんとんが効いています。
Aniko Papp 頂きます。秋麗にトントンと歩きますね。いい雰囲気ですね。
北野 和良 永田先生、亜仁子さん、有難うございます。嬉しいです。



A 小鳥来るポイント増える日のレジに

寺津 豪佐 小鳥来る という日を上手く切り取っておられると思います。
北野 和良 寺津さん、有難うございます。嬉しいです。
木谷 有里 選びました(*´?`*) 小鳥もポイント欲しいのかな。。長閑で素敵です
北野 和良 有里さん、有難うございます。嬉しいです。



B 読書する机の上に柿一つ


C とんとんと包丁の音障子貼る

永田 満徳 いいですが、季語がが離れすぎですかね。
北野 和良 永田先生、有難うございます。再考します。



D 露の世や寿命百歳薨去(みまか)りぬ

Masayoshi Nishimoto 選びます。人間の寿命も永い目でみれば、露の間なのでしょうか?
北野 和良 西本さん、有難うございます。嬉しいです。





   10月第5週 【週末は席題で一句】

【席題】小出有紀氏提供 ・基本季語:灯火親しむ  ・傍題季語:灯火親し
・季語の本意 :灯火のもとで読書や団欒をすること。夜が長くなる頃の季節感。
・出典……韓愈「灯火稍親しむべく、簡編巻舒すべし」


@ ミステリー灯火親しむ犯人(ほし)探し


A 灯火親しアリバイのなき一人酒

向瀬美音 頂きます。さすが北野さん
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。
原孝之 頂きます。証拠隠滅ですか!
北野 和良 TVドラマでよくあるでしょう。
「その時間は家で一人で飲んでいました」「どれを証明できる人はいますか」
「独り者だから、居るわけないでしょう・・・・」
佐野勉 頂きます。アリバイは、今度虫眼鏡で見つけますので、ご用心。
のみさしの瓶や、空瓶の置き場所など。
北野 和良 佐野さん、有難うございます。



B きみと居て灯火親しみボトル空く

向瀬美音 頂きます。いい雰囲気です。
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。
清水 憲一 頂きます。その様な相手が居て幸せですね。
清水さん、有難うございます。嬉しいです



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(10/30)

ハロウィン DJポリスもお出ましに     

⇒ハロウィン DJポリスの辻説法

(DJポリス:警視庁機動隊広報部の隊員、群衆の混乱を防ぐためにユーモラスな口調で群衆に語りかける)


      ハロウィンリボンの騎士が悪を斬る

(小池都知事はハロウィンのイベントにリボンの騎士のコスプレで登場した)


きりぎりすディナーに招かれタキシード

昨日の投句〈六地蔵誘い合わせて紅葉狩り〉を原さんが一日一句互選に取って下さり、
「旧仮名遣いにされた方がこの句の場合にはさらに印象的になる気がする」とのアドバイスを頂いた。
⇒〈六地蔵誘ひ合はせて紅葉狩り〉となる。
思い返すと私は旧仮名遣いをきちんと学んだ覚えもないし、
日常の文章は新仮名遣いでしか書かない。
旧仮名遣いを読む機会は、俳句と古い文献を読む時くらい。
つまり私の衣装ケースにはカジュアルな普段着しかなく、
フォーマルなタキシードなどは備えていないので、
フォーマルを着ていくという発想が出てこない
ホテルや高級レストランのディナーに招かれたならネクタイとタキシードが相応しいですよ、
とアドバイスされたら知人に借りに行くしかないという訳だ。
フォーマルを家に備えるには後何年ぐらい掛かるのだろう?

佐野勉 共感度マックスです。〈秋の虫美装の哀感にじみ出て
北野 和良 佐野さん、共感頂き、素敵な句を有難うございます。
十河 トモ子 和良さん、旧かなは慣れですよ。広辞苑にも片仮名で終止形が書いてあるし、
私はそれで活用を確認することにしています。音便などは、必ず教えてくれる人がいます。
御句は、お気持ちを聞けば、さらに味わい深いです。智
北野 和良 トモ子さん、アドバイスを有難うございます。旧仮名に慣れるよう頑張ります。
原孝之 北野さん、こんにちは。私の一言が掲句のきっかけとなったとは驚きでした。
十河さんが仰るように慣れで出来るようになりますよ。
例えば、与える→与ふるのようになりますし、
越える→越ゆるというように詠んだ時に古語にしてみることです。
最近は、検索に「越える 古語」と入れるとひとりでに辞書が教えてくれます。
余計なことを申したかもしれませんが、北野さんのお句が良くなれば、嬉しいことです。
永田 満徳 考えるより慣れろという言葉がありますが、
旧仮名を知っている人に任せろということも言えます。
指摘されたらそれに従うことですね。
北野 和良 永田先生、原さん、コメントを有難うございます。尻込みせず使ってみようと思います。





(10/29)

黄落や渦を巻き巻きスラローム     


      六地蔵誘い合わせて紅葉狩り

原孝之 おはようございます。「一日一句互選」に頂きます。
北野さんの吟行の句である。紅葉の山中に六地蔵があった。
そのお地蔵さんたちをまるで生きているように「誘い合わせて」
との措辞を与えたことにより地蔵さんたちは蘇った。
北野さんは現代仮名遣いをされるが、旧仮名遣いにされた方が
この句の場合にはさらに印象的になる気がする。
北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。旧仮名ですね。



行く秋や射石飲羽を座右とす     

(射石飲羽:集中して必死の思いで事にあたれば、
どんな困難なことでも成し遂げることができるということ。
楚の熊渠子が暗闇の中でうずくまる虎を狙い、
集中して力いっぱい矢を射て確認してみると、
虎ではなく大きな石に矢の羽までも深く突き刺さっていたという故事から。
「射石」は弓で石を射ること。「飲羽」は矢の羽までも深く突き刺さるという意味。)





(10/28)

      お茶席の作法知らずも芒褒め

向瀬美音 頂きます。面白くて俳味があります。
北野 和良 美音さん、有難うございます。
私正式のお茶席には一度だけ出たことがあるだけです。



神の留守願叶てふ輪を潜る     

(この石の輪を潜ると願いが叶うと伝えられている:高尾山薬王院)

原孝之 ところで、北野さんのお句の願叶を採ろうとしてましたが、
読みは「がんきょう」というのでしょうか?字足らずかな?と採れませんでした。
北野和良 願叶は「がんかなう」と読んだつもりでした。
原孝之 有難うございます。そうすると、中七になりますね。
そうすると「てふ」がいいのか?になりますね。
北野和良 「てふ」は「という」と言ったつもりでした。
元々の石には願叶輪潜と彫ってあるので「がんかなうーわーくぐり」と読みました。
原孝之 願叶うというですね。
私ならば「願叶ふなり」にするかもしれません。
北野和良 それもありますね。有難うございます。
原孝之 私の句に「少年院前てふバス停春時雨」があります。
このような場合には「てふ」だと思います。
北野和良 いっそ、がんきょうりんをくぐり抜け、とすればいいでしょうか?
原孝之 いいと思います。中七下五になりますね。



      あばたなる山法師の実秋深し




(10/27)

小鳥来て懺悔懺悔と石ぐるま     

永田 満徳 この石碑は謂れがありますね。
北野 和良 永田先生、この石車は高尾山薬王院にある六根清浄石ぐるまで、
『懺悔懺悔!六根清浄とお唱えしながらお回しいただき、自らの心を見つめ直した上で、
身も心も新たな気持で明日からの人生を精一杯ご精進下さい』との説明書きがあります。
永田 満徳 ありがとうございます。 面白い石ぐるまですね。



      身に入むや十善戒のしみじみと

牧内 登志雄 互選にいただきました。
「身に入む」「しみじみ」が少し即き過ぎなのかなとも感じましたが、
真言の「十善戒」が上手く橋渡ししていますね。齢を重ねて「十善戒」が身に入みます。
偶然ですが、私も今日「身に入む」を季語に使った句を作ったばかりです。勉強になります。
北野 和良 牧内さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。



秋深し天狗の武張る薬王院     

野島 正則 互選にいただきます。中七は、天狗の面の表現を
もう少し推敲すると、よい句になると感じました。
北野 和良 野島さん、ご選句と鑑賞有難うございます。武張る、考えてみます。








(10/26)

      蕎麦の花白き香りのカーペット


群れ嫌ひ孤高貫く秋の薔薇     


      山装ふ彼と私ともう一人




(10/25)

木の伐られ一本分の秋の空     


      黄落やパークゴルフの打球音


果液をば塗つて韋駄天烏瓜     

(烏瓜の汁を脚に塗ると速く走れる・・俗説か?)




(10/24)


ボブ・ディラン受賞拒否とや虫すだく

桑本 栄太郎 「一日一句互選」に頂きます!!。
嘗ての反戦フォークソング歌手のアイドルであり、
メジャーの最たるノーベル賞受章は彼の生き方の沽券に係わることでしょう!!。
事務局では「無礼である」と怒っているとも伝えられていますが、
マイナーな生き方を通す彼の人生においては「なるほど!」と納得するところがあります。
風に吹かれて雲隠れ」というところでしょうか?
北野 和良 桑本さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
新聞報道などでいろいろと取り沙汰されていますが、
俗人の私などには到底真似の出来ない姿勢です。



ドローンに手本を示す秋の蜂

佐野勉 互選に頂きます。蜂はドローンの進化形になりそうですね。
ドローンは新聞でもいろいろと取り上げられることがおおくなりましたね。
離島にもドローン降る秋宅配す
北野 和良 佐野さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
先日電器店を覗いたら、たくさんのドローンが並んでいて驚きました。
法整備が急がれますね。



      陽だまりに縦列駐車烏瓜




   10月第4週 【週末は席題で一句】

【席題】玉有良氏提供  @基本季語 : 残菊
A傍題季語 : 残る菊、十日の菊
B季語の本意:晩秋、ひっそり咲き残っている菊。旧暦の9月9日の重陽は
別名「菊の節句」に間に合わなかった菊のことを「十日の菊」という。
時期はずれで役にたたないことのたとえ。



@ 残る菊古刹の庭を我がものに

向瀬美音 頂きます。うまい!
北野 和良 美音さん、有難うございます。嬉しいです。
原孝之 頂きます。古刹だからこそ、残る菊にも格調が窺えます。
北野 和良 原さん、有難うございます。



A 残菊や公務多忙のお言葉に

十河 トモ子 いただきます。お年を召した陛下のこと気にかかっております。智
北野 和良 トモ子さん、有難うございます。嬉しいです。
原孝之 頂きます。天皇陛下への感謝の気持ちが伝わります。
北野 和良 原さん、有難うございます。



B 秘めた恋十日の菊に託しけり

原孝之 頂きます。北野さんの恋句は最強!(笑)
北野 和良 原さん、有難うございます。嬉しいです。





   10月第4週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:天高し・秋思・秋刀魚
季語無し:紙・ぱさぱさ・ケース
※六つの席題のなかから、少なくとも二つ選んで作句して、季語無しは季語を付けて投句する。


懸案の憲法読み終え秋思かな


秋刀魚焼く塩振り加減は父譲り


秋刀魚焼くケースの中の古代刀


松茸や紙に描いて仏壇に

木谷 有里 選びました。ちょっと笑えて面白いです。。
北野 和良 本当は高くても実物を供えたいのですが(笑)
木谷 有里 食べるのはご自身ですからね(⌒▽⌒)
畝川 晶子 選びました。私も難しい仕事を頼まれたとき、
「フランス料理を奢ってやる」と別の課の課長さんが
フランス料理の絵を描いて持ってこられたことがあります(笑)。
でも絵でも仏壇に供えようとする心が素敵だと思いました♪
Masayoshi Nishimoto 選びました。発想がユニークですね。



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(10/23)

残菊や赤穂浪士の秘めた恋

根本 博子 一句互選にいただきます。「忠臣蔵の恋」今、見ています。
秘めた恋が、残菊にぴったりですね
北野 和良 博子さん、有難うございます。「忠臣蔵の恋」私も毎回楽しみに見ています。



松茸やまずは香りにご挨拶     


松茸や大陸からの旬の味




(10/22)

      箒木や紅の兵丘を占め

(箒木(ハハキギ):ホウキグサ、コキア、中国原産:晩夏の季語)


億粒のとんぶり将に弾けむと     

(とんぶり:箒木の実で畑のキャビアとも呼ばれる:秋の季語)


      千貫の屋台の躍る秋祭り

今村 征一 神輿を担ぐ人々の声が聞えるような句。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。嬉しいです。





   10月後期 【埋字で一句】

投句の【お題】
@控えめな○○○○○○○○○○○○
A○○○○○しばらくなにも○○○○○
A○○○○○○○○○○○○似てきたり



@ 控へめも時によりけり後の月


A 控へめな声につられて赤い羽根

今村 征一 頂きます。赤い羽根募金の恥じらいについつい買った作者。
向瀬美音 頂きます。北野さんも買っちゃったんだ?
十河 トモ子 いただきます。募金の方に回ったことがあり、思い出します。智
北野 和良 今村さん、トモ子さん、美音さん、有難うございます。



B 控へめな引きを見つめる秋の釣


C 五合呑み頬は熟柿に似てきたり

小出有紀 いただきます。「熟柿」とは言いえて妙です(^-^)v
北野 和良 有紀さん、有難うございます。嬉しいです。
向瀬美音 頂きます!北野さんのほっぺたが浮かびます。



D 秋薔薇しばらくなにも言わず見る

Aniko Papp 頂きます。秋薔薇をしばらく何も言わずに見るんですね。いいお感じですね。
北野 和良 亜仁子さん、有難うございます。



E からすみやしばらくなにも言わず飲む

十河 トモ子 いただきます。お酒を飲まないのですが、からすみは最高のあてときいています。智
北野 和良 トモ子さん、有難うございます。



F 控へめな女とふたり後の月

向瀬美音 頂きます!誰かな?
北野 和良 美音さん、有難うございます。美音さんはどんな人ですか?



G 秋灯しばらくなにも言わずキス

向瀬美音 頂きます。北野さんはロマンティックですね!
北野 和良 美音さん、有難うございます。
Aniko Papp 頂きます。ロマンチックな雰囲気ですね。
北野 和良 亜仁子さん、有難うございます。



H 初紅葉しばらくなにも二人きり


I 控えめな女と言われ藤袴

小出有紀 いただきます. 秋の七草でもイマイチ、メジャーになりきらない様と、
「控えめな女」のイメージが重なって見えましたです
北野 和良 有紀さん、有難うございます。嬉しいです。



J 栴檀の実の宝玉に似てきたり


K 控えめな振りをしている女郎花


L 秋祭り女も猛者に似てきたり

向瀬美音 頂きます。猛者になりたい。
北野 和良 美音さん、有難うございます。国民栄誉賞の伊調さんみたいに?



M 控えめなショットで攻める秋ゴルフ


N 控えめな声にほだされ貴船菊

向瀬美音 頂きます。男と女、うまいですね。
北野 和良 美音さん、有難うございます。



O ハイビスカス雌しべはルビーに似てきたり

向瀬美音 頂きます。よく見ていますね。
北野 和良 美音さん、有難うございます。



P 凍土壁さも猿知恵に似てきたり

向瀬美音 頂きます。さすが北野さん。
北野 和良 美音さん、有難うございます。



Q ダリア咲くアフロヘアーに似てきたり


R 送り火やしばらくなにも手につかず


S 秋の狩場しばらくなにも現れず


(21) 控えめなたった一掃き秋の雲

十河 トモ子 いただきます。智
北野 和良 トモ子さん、有難うございます。



(22) 控えめな色で迎える初紅葉


(23) 控えめな声で乾杯新走り


(24) 控えめな演技の光る青蜜柑



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(10/21)

秋寂しあの一言が命取り



深い紅丘染めあげて秋澄めり     




      コキアてふ紅の衣の草紅葉

(コキアは一年草)




(10/20)

生きるとは口から尻へ蚯蚓鳴く

Aniko Papp 一日一句互選に選ばせていただきます。
【口から尻へ蚯蚓鳴く】という基底部の言葉続きは、読者の注意を引っかかるわけですね。
実際より強い感じが伝われて、ユーモラスもあり、誇張的で、俳諧的ですね。
【生きるとは】という干渉部も適切です。全体のお句の意味は、
「生きるとは口から尻へ蚯蚓鳴く」ということになります。
読者を笑わせるほどのユーモラスなお句ですね。

北野 和良 亜仁子さん、有難うございます。嬉しいいです。



桔梗紋あの一言が仇となり


きみはいま栴檀の実のうすみどり




(10/19)

秋日和都々逸の祖を誇りとす     

(都々逸(どどいつ)とは、江戸末期に初代の都々逸坊扇歌(1804年-1852年)によって大成された)
〈惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里(作者不詳)〉


斎藤 信義   ”都々逸下手でも遣り繰りゃ上手今朝も七ツ屋で褒められた”
こんな歌を私は子供の頃から知っている。
それは、私が祖父母に育てられた所為だが、幼児の頃から祖母に連れられ、
田舎の芝居小屋やお座敷に出入りしてたため、古い浪曲師の名前や
古い歌手の名前を記憶してしまったのだろうと思う。

ここには注釈があり、都々逸の由来が書かれているので大凡のことは判るが、
果たして諳んじることの出来る読み手がどのぐらいおられるだろうか。
「都々逸の碑」の写真があり、ここからの発想であろうが、
こうした碑は、発祥と言われる名古屋(熱田)から、東京でも浅草寺や
湯島天神などにもあるらしい。(私は気がつかなかった)
祖は、都々逸扇坊という人らしく、江戸の末期に寄席で三味線の伴奏で演じたものが
お座敷まで拡がったものと言うが、著者はこのこととどういう係わりがあっての誇りなのかは定かではない。
俳句や川柳(五、七、五)とは違うが、七、七、七、五(26音)は
立派な定型詩であり、日本古来の詩歌に違いない。

斎藤先生、この度は拙句を採り上げ鑑賞して頂き本当に有難うございます。
私は一年半ほど前に茨城に移り住んだので、茨城のことを良く知ろうと県内を探訪しています。
この地は奈良時代の常陸風土記が残っており、万葉集にもたくさんの歌があり、
古来から都との関わりが深かったこと、朝廷からは反逆者と見られた平将門も
地元では今も英雄として崇敬されています。神社仏閣をはじめいろいろな場所に
歌碑、句碑があり、更に川柳碑も見られ、今回見た都々逸之碑は、
花野吟社という組織があり都々逸作りに力を入れているということのようです。
お祝辞を頂いた皆さま、有難うございます。これからも精進いたします。



背伸びして親木離れる青蜜柑


秋の空この一言で攻め落す




(10/18)

      担ぎ手の臀部眩しき秋祭り


「オ」のポーズ気功まがいの秋の朝


秋うらら雌しべに艶な五つ星     

(花はハイビスカス【夏の季語】なので、花名は詠み込めなかった)




10月第3週 【俳句大学初心者句座】

【席題】季語有り:身に入む・火恋し・青蜜柑季語無し:棒・ばくばく・テープ


@ 秋灯しテープの一つボブ・ディラン

永田 満徳 選びました。 ボブ・ディランを愛聴していることが分かる。
北野 和良 永田先生、有難うございます。若い頃から好きでよく聴きました。
畝川 晶子 いただきます!「テープ」の語が時代を感じ、
北野さんの愛聴とともにボブディランの長期の活動が「秋」にノスタルジックに蘇っている良い御句ですね。
北野 和良 晶子さん、有難うございます。嬉しいです。(私の娘も晶子と名付けました)
畝川 晶子 うわ、本当ですか。お嬢様と同じ名前なんて嬉しいです\(^^@)/



A 棒の先いつも決まって赤トンボ


B 身に入むやしゃがれ声なるボブ・ディラン


C 火恋しや家路の人の無口なる


D 大漁旗ばくばくと吠え秋港


E 新人の脇役光る青蜜柑

木谷 有里 選びました
北野 和良有里さん、有難うございます。嬉しいです。





   10月第3週 【週末は席題で一句】(秋深し)

@ 秋深む珈琲カップを変へやふか

向瀬美音 頂きます。北野さんのコーヒー好きがよくわかります
北野 和良 美音さん、有難うございます。



A 秋更くや三国志伝読み返す

原孝之 頂きます。冬への備えでしょうか?
北野 和良 原さん、有難うございます。



B 秋深む銘酒なれども燗酒に



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(10/17)


      チクタクとゼンマイ手巻き冬支度

佐野勉 互選に頂きます。冬支度のシーンが目に浮かびます。
こたつやふとんを始めとして、部屋の模様替えなど少しずつこなしていきますが、
掛け時計のゼンマイを巻くのも細やかな所作なのでしょう。
私が子供だった頃、いつもゼンマイを巻く当番でした。ついでに時刻合わせもしましたね。
いまはもう動かない掛け時計の思い出なのでした。
北野 和良 佐野さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
昔の時計は情緒がありましたね。今の電波時計は正確ですが潤いがなくなりました



たわわなる栗や限界集落に     

今村 征一 今の時代を見事に言い当てています。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。嬉しいです。



      秋園にデコラ/ピオニー/コラレット

(デコラ/ピオニー/コラレットはダリアの品種分類名)
町田ダリア園・図鑑





(10/16)

寿司つまみ新酒嗜むボブディラン


たわわなる金波銀波や後の月


生きるとは垢をすること放屁虫

清水 憲一 「垢をする」よりも「垢落とす」とした方が自然ですね。(*^▽^*)
北野 和良 清水さん、アドバイス有難うございます。
江戸時代には銭湯に垢すりという職業があったそうで、それにしました。
清水 憲一 江戸時代の職業まで遡らなくとも「垢すり」(名詞)は今でも風呂で使っていますよ。
(笑)それを動詞にして使っている訳ですね
北野 和良 そのつもりでした。
牧内 登志雄 互選にいただきます。石川啄木が浮かびました。
上野でもいいのかも知れません。>垢じみし袷の襟よ/かなしくも/ふるさとの胡桃焼くるにほひす(啄木)
北野 和良 牧内さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。





(10/15)

初心者教室ー100名記念

百頭の若鹿集う学園に


百匹の子犬駆けいる花野かな



投句欄400名記念

菊日和学びに集ふ四百人  和


色鳥の集ひいつしか四百に  和



      「楽園」の像見下ろすや秋薔薇

(この像「楽園」はつくば万博会場から移設された)


天高し風土記の丘の獅子頭     


秋薔薇や心に棘を隠し持ち





(10/14)

初心者教室100名記念

団栗の百個揃って背比べ  和


切れ学びランクアップや菊の園  和


遠すぎず近過ぎもなく二句の秋  和



      暮れなずむ途や花梨の実が一つ


ピンポーン宅配便です秋の蜂     

大澤 徹也 その俳味、頂きます。あ、宅急便だ〜とドアを開けたら、
小包持った巨大スズメバチが立っていたら腰を抜かすだろうなぁなどとシュールなことを思いつつ。
北野 和良 大澤さん、ご選句とユーモアたっぷりの鑑賞、有難うございます。
小川 学 上手い。 北野 和良 小川さん、有難うございます。嬉しいです。





(10/13)

      団栗やいまだ四股名に見当たらず

浅田 洋 この句、何かおかしくて笑ってしまいました。頂きます。
北野 和良 浅田さん、有難うございます。川柳っぽいですかね?
浅田 洋 私はこういった句も大好きなんですが。
北野 和良 花鳥諷詠とは程遠いですね。追伸:浅田さんも一日一句互選にぜひご参加下さい。



実紫明石の君の貝合せ     


      鑑賞の日毎に増えて十三夜

「一日一句互選」の鑑賞に参加する方がどんどん増えてきて嬉しい限りだ。
「投句欄」に投句はするが「一日一句互選」には出さない方もおられるので、
これらの方々にも投句と鑑賞をやってもらえるようお誘いするのが今後の課題だ。

永田 満徳 投句されることを期待して、リクエストにお応えしています。
ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。





(10/12)

@ 青銅の塔より見上ぐ秋の星


A 熟れ桃に黄金の雨降りそそぐ

佐野勉 互選に頂きます。ギリシャの神々はネクタル(桃の酒)がお気に入り。
熟れた桃に黄金の雨が注ぐとなれば、このうえない美酒が醸成されるであろう。
このような古の酒造りの句ですね。w おのが句もかくありなむ。
北野 和良 佐野さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
佐野さんの想像力に感激しました。
私は黄金の雨に身を変えたゼウスが美女ダナエに迫る様子を詠んだつもりでした。
佐野勉 リバーシブルな句でした。時々このような句を見かけますが、
これほど完璧な句はあまりお目にかかれません。それにしても裏も表もギリシャ神話っていいですね。w



B 棗の実神の子の名はペルセウス

佐野勉 写真はペルセウスの父、ゼウス様。上の2枚の絵が色っぽいので、
ついつい北野さんの句にもおかしみが出てきて、しまいます。
●またの続編を楽しみに待っています。
北野 和良 佐野さん、ご賛同頂き有難うございます。
瀬川 泰之 B頂きます。
北野 和良 瀬川さん、有難うございます。


     

神話によるとアルゴス王アクリシオスは美しい娘ダナエを得たが世継を望んで神託を求めた。
結果は「息子は生まれないだろうが汝に男の孫が生まれる。汝は孫に殺されるだろう」というものだった。
王は驚いて娘を青銅の塔に閉じ込め、男が近づかないようにしたのだが、
ゼウスがダナエに目をつけ黄金の雨に姿を変えて関係を持った。






(10/11)

おちこちに六文銭の菊人形


躓いて胸に抱える裂け柘榴     


アポロンと見まごう裸像葛の花

     

(日比谷公園に竪琴を持つ裸像が立っていた。
ひと目見た時はアポロンかと思ったが、この像は明らかに女性。
アポロンは男神で男の象徴が表現されている(右の写真)。
像に近づいて銘を確かめられないのが残念だった)






(10/10)  《トリプル!

      苔生せる万葉歌碑や実紫

小出有紀 互選に選ばせていただきます
カラーとモノクロ、平安と現代が交錯して見えた。
万葉歌碑だけが時空の標のように存在感を醸し出している。
史跡に実際に訪れて詠んでいるであろう、説得力がある句だ
北野 和良 有紀さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
万葉集には常陸国(茨城県)の防人や歌垣の歌などがたくさん採られています。
筑波神社など県内にはこの万葉集の歌碑がたくさんあり訪れるのが楽しみです。



コスモスや暴れし川を知らぬげに     

(昨年秋、北関東豪雨で鬼怒川が氾濫した)

原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。
コスモスの逞しさを表現されています。「暴れし川」という措辞がいいですね。
私の観察では、9月になっても茎は然程伸びておらず洪水のような雨にも耐え抜いたと思われます。
10月になって急に茎が伸びて花開くのです。
北野 和良 原さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。
北関東豪雨の爪痕は地元の方々を今も苦しめていますが、
年年歳歳花相似たりと咲く花には心を癒やされますね。



      まだ生きるつもりで秋の薔薇活ける

大澤 徹也 頂きます(-人-) 下五が「植える」であれば、
あと数年くらいの猶予がありそうですが、「活ける」となると
その生け花の薔薇が枯れる前までの余命秒読み段階の儚さを感じずにはおれません。
北野 和良 大澤さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
励みになります。人生も第三コーナーを回りゴールが微かに見え始めた気がしています。





   10月第2週【週末は席題で一句】(竹伐る)

@ 竹伐るや光を纏ふかぐや姫


A 竹伐るや斜めと横の流儀あり


B 竹伐るや宮本武蔵走り去り

高井 直美 頂きます。宮本武蔵に発想がいくとは!走り去り、も清々しい措辞だと思います。
北野 和良 直美さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。
原孝之 頂きます。武蔵見参!いいですね!
北野 和良 原さん、有難うございます。武道の真っ向唐竹割りを思っていたら武蔵が浮かびました。



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(10/09)

(俳句大学400名を記念して)

菊日和学びに集ふ四百人


色鳥の集ひいつしか四百に



森厳と色変へぬ松神代より      

(森厳:秩序正しくおごそかなこと。)


      聳え立つ立身石や虫すだく

(立身石:筑波山中にある巨石。間宮林蔵が立身出世を祈願したと伝えられる)

足立 光隆 頂きます。立身石の威容をたたえるような虫の声が聞こえてきます。ぶせふ選
北野 和良 足立さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。



鷹打ちや議会揺るがす新都知事




(10/08)

手鏡に写る後れ毛虫すだく

小出有紀 いただきます
情事の後だろうか。三日月のほのかな明かりを頼りにうなじと鬢を直している。
情人は帰ってしまい、自分だけが残されている。
けれど、感傷に浸る間もなく、次の客の待つ間に行かねばならない。
虫の音と、吉原の喧騒と幻想、虚ろな心が蝋燭のように揺らめいている。
吉原の遊女をテーマにした短編映画を観ているようだった。
北野 和良 有希さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
実は吉原までは思っていませんでした。佐伯泰英の吉原ものは大好きなんです。
小出有紀 いろんな解釈ができる句だと思います(*^^*)
小出有紀 佐伯泰英の吉原裏同心、調べました? 「汀女忌」の汀女が出ているんですね?
「●●忌」は苦手なテーマなのですが、一気に興味が湧きました.
北野 和良 あの話はTVドラマにもなりましたが、とても面白いです。ぜひお読み下さい。



十六夜や脱ぎ散らかした絹の海

原孝之 こんばんは。「一日一句互選」に頂きます。北野さんのお得意の艶っぽい句である。
「絹の海」が美しい。その美しさを「脱ぎ散らかした」という少々俗な言葉が来るのだが、
その俗を「絹の海」が救ってくれている。俗な仕上がりの時には、それを打ち消す美しさが必要だと思った。
北野 和良 原さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。嬉しいです。



あさき夢雲漢まとひ宙(そら)の果

小出有紀 雲漢、が季語でしょうか?
北野 和良 そうです。銀河などと同じです。
小出有紀私の歳時記には、銀漢しかなかったので、わかりませんでした。
メモメモφ(..)ありがとうございます。勉強になりました。
北野 和良 私は主に角川俳句大歳時記を使っていますが、
【天の川】天文《三》の傍題に、銀河、明河、星河、銀漢、銀浪、雲漢、天漢、河漢、銀湾があります。





(10/07)

ささげめし叶わぬ夢を追いかけつ


悪友の笑顔が誘ふ新走

小出有紀 いただきます  表情のやり取りが見えるようです。
誘惑に負けないでください(笑)??私は負けそうです?
北野 和良 有希さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。嬉しいです。
悪友の誘いは断れませんね。特に新酒とくれば・・・・



命懸け列島五倍へ鳥渡る




(10/06)

怪談のテープ起しや柘榴の実     




      ラフランス鳥毛立女のしもぶくれ

向瀬美音 北野さんは古事記に詳しいですね。
北野 和良 古事記、万葉集はお任せ下さい(笑)
今井 昭徳 吉祥天女図
北野 和良 今井さん、この絵は「鳥毛立女屏風」です
正倉院に伝わる屏風の一つで、六枚の細長いパネルである扇で構成され、
各扇に唐装の婦人を一人配した樹下美人図である。



選に洩れ来年こそは今年酒

向瀬美音 互選に選ばせていただきます。北野さんの不屈の精神を見た。
しかも堂々と結果を載せている。人生経験豊かな北野さんの日常の可愛らしい句である。
またどんどん挑戦していくだろう。
北野 和良 美音さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。
決して褒められたことではないですが、転んでもタダではおきない精神です。





(10/05)

たゆたえる帆引の舟や秋の虹     

小林 広一郎 蜆漁ですか?
北野 和良 霞ヶ浦ではワカサギ・シラウオ・コイ・フナ・ウナギ・アユ・ボラ・エビなど
多種の魚類がトロール船や定置網で捕獲されています。現在の帆引舟は観光用に復活されたものです。



新米や妻の得意はおにぎらず


      あれも菊これも菊かやべっぴん餅

⇒ 一言主神社菊展




(10/04)

そぞろ寒片道切符の火星行     

清水 憲一 頂きます。この句を読むと何故か以前見た映画「オデッセイ」を思い出す。
ストーリーは<火星に一人で置いてけぼりにされた宇宙飛行士ワトニー(マット・デイモン)が、
自らの知識を武器にサバイバル生活を始める。死と隣り合わせの世界という
極限状態でもユーモアを忘れない前向きな主人公の姿を描いた作品>である。
現在の科学技術では火星へ行くまでに燃料を節約できるホーマン軌道を行けば約8ヶ月で到着する。
問題は地球へ戻るロケットだ。ここでは費用の点でも燃料その他軌道の点でも
片道切符しか貰えなかったと言う、正に火星へ着いた後は
宇宙飛行士ワトニーのような生活をしなければ生き延びられない。
お寒い話である。奇抜な句で注目し選ばして頂いた。
北野 和良 清水さん、ご選句と素晴らしい鑑賞を有難うございます。
映画オデッセイは私も見ました。先日のスペースXの発表やオランダのワーズマンで
火星有人飛行が夢物語ではなくなりそうな気がしてきて、詠んでみました。



            渦荒き鳴門海峡鳥渡る


色鳥や規則知る人読まぬ人

高井 直美 一句互選に頂きます。ご投稿を拝読しました。
此処に投句させて頂く以上は、選句をする事も大切な勉強だと思います。
北野さんの、ユーモラスなご指摘のお句だと思い、感心しています。
色鳥や、という季語に、北野さんの、皆様への思いやりが現れているように感じます。
北野 和良 直美さん、ご選句とコメントを有難うございます。
この互選欄を活性化するためには、より多くの方の鑑賞への参加が不可欠との思いで投稿しました。





(10/03)

コンサート舞台彩る流れ星


秋の海微動だにせぬ浮き見つめ


波荒き足摺岬鷹渡る

今村 征一 鷹渡るに叶ふ岬です。一句選に頂きます。
北野 和良 今村さん、有難うございます。励みになります。



   10月第1週  【週末は席題で一句】(露)


@ 芋の露ふざける君を追いかけて
十河 トモ子 いただきます。智
北野 和良 トモ子さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。



A 星からの光集めて露の宿

向瀬美音 頂きます。ロマンティックですね。
北野 和良 美音さん、ご選句有難うございます。共感していただいて嬉しいです。
Aniko Papp 頂きます。露に包まれた宿に星の光が集めるんですね。いいお感じですね。
北野 和良 亜仁子さん、ご選句有難うございます。励みになります。
原孝之 頂きます。ロマンティック!
野島 正則 席題で一句にいただきます。綺麗な句ですね。泊まってみたくなる宿ですね。



B あさぼらけ菜を摘む君の露の袖

向瀬美音 頂きます。露の袖がいいですね。
北野 和良 美音さん、ご選句有難うございます。
君がため春の野にいでて若菜摘む・・・の歌が頭にありました。
向瀬美音 やっぱり、そんな気がしました。
原孝之 頂きます。若返りますね!



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(10/02)

露の身も気宇壮大な夢に生き

向瀬美音 互選に選ばせていただきます。
句の内容にとても感動いたしました。人間というのはこういうものだと思います。
北野 和良 美音さん、ご選句有難うございます。嬉しいです。



芋の露逢って別れて鬼ごっこ     


      草虱火星移住の密航者




(10/01)

秋草を拾ひ茶席の寛ぎに     

(ススキ、吾亦紅、秋海棠、イタドリ、水引)

十河 トモ子 一日一句互選にいただきます。茶花の本質。自分のためにもそうするもの。十河智
北野 和良 トモ子さん、ご選句、有難うございます。
写真の活花には気取らないおもてなしの気持ちがこもっていました。
桑本 栄太郎 「一日一句互選」に頂きます!!。
茶の湯の精神は、すべて無駄な虚飾を取り去り、自然の中にある「我」を感得するものですね?
何処か俳句の句作にも通底するものがあるようです。秋草を飾るのではなく、
身の近くにおいて野の風を感じ取るのです。
これは「風流」ともいえるようですが、野菊なども最適かとも!!
北野 和良 桑本さん、ご選句と鑑賞を有難うございます。励みになります。



      裾を上げ葡萄酒醸す光る肢

向瀬美音 北野さんの引き出しは続く?
北野 和良 この句は「葡萄酒醸す」という季語を使ってみたくて詠んでみました。
向瀬美音 北野さん、角川大歳時記マニア?私、負けちゃう??
北野 和良 ワインや葡萄酒だけでは季語にならないようですね。(日本酒もそうだけど)。
先日光さんが「沈黙忌」という季語で詠んでおられましたが、
これって角川などには無いんです。どの歳時記を使っておられるんでしょうね。
向瀬美音 ないですね。大歳時記にはないですね。
北野 和良 ネットで調べると山梨のワイナリーなどで葡萄踏みの盛大なイベントが
行われているようです。本家フランスはもっと過激?



悪友の魔の手に堕ちて新走り







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