夏の立山黒部アルペンルート     00/8/17-18

 ゴールデン・ウィークに訪れた立山黒部アルペンルートは一面の銀世界だった

 高山植物の生い茂る夏を見たいと、夏休みを使って再度訪れた。今回は自分の車で信濃大町の扇沢まで行き車を預けて登ることにした。 そこからトロリーバス、 ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継いで室堂まで登る道筋は春と同じだ。

 幸いにも台風9号が通り過ぎた後で、素晴らしい快晴に恵まれた。
 大町温泉郷を早朝出発、30分ほどで扇沢につく。トロリーバスに乗り長いトンネルを過ぎる(約15分)ともう黒部ダムだ。


 春にきた時には凍っていた黒部湖も、満々と水をたたえてまわりの景色を写し、ダムからは豪快に放水している。
 展望台で売っている牛乳アイスが暑さを忘れさせてくれる。
 さらに、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスで上を目指す。

 室堂は、立山連峰の主峰・雄山の麓にあり標高 約2600m。気温12度で、日陰に入ると肌寒いほどだ。
 休憩所を中心にいくつかの散策コースがあり、見所は「みくりが池」「地獄谷」「みどりが池」など。健脚なら「雄山」に 登るのもよい。広場には「立山玉殿の湧き水」がある。300年前に降り積もった雪が地下水となって湧き出ている。手を触れると 冷たい水が乾いたのどに甘く染み込む。


 周りの山々には雪がまだ残っており、雪渓となっている。
 みくりが池周辺にはたくさんの高山植物が生えている。

 この辺りは「雷鳥」が生息しているが、日中は這い松などの陰で暑さを 避けており、食事に出てくるのは朝夕だけらしい。(雷鳥は氷河期から生きてきた鳥で、寒さには強く雪の中でも生きられるが、 反対に暑さに弱いので、2500m12度でも暑すぎるらしい。)

 立山には木も草も独特の生育をするものがたくさんある。雪と高度を生き抜くための形だ。

 みくりが池散策のあと、高原バスに乗って弥陀ヶ原まで行き、ホテルに一泊。
 明朝、ホテル周辺を散策した後、来た道を戻って、下山した。
 2日間とも好天に恵まれたのは、まったくラッキーだった。次はぜひ秋の紅葉を見たいと思う。

 自宅から扇沢まで中央道・長野道を通って片道約250km。写真7本。

 高山植物の写真をいくつか紹介する。(花の名前は「立山の花」(図鑑)で調べたが、間違っているかもしれない)


     【タテヤマアザミ】                     【チングルマ(白い花が散った後】
 
     【ニッコウキズゲ】                     【ヤマハハコ】

     【クロトウヒレン】                     【ワレモコウ】

     【タテヤマリンドウ】