ガラス彫刻展「斑鳩」   秦征雄氏作品展   武蔵村山市民会館    2003/1/31

 武蔵村山・市民会館で秦征雄氏のガラス彫刻作品点「斑鳩」を見てきた。
 秦氏は歯医者の使う電動ノミを使って独自の手彫りの技法を考案し、30年に亘って 作品を作り続けて来られたそうだ。幸い作者の秦氏が会場に居られ、いろいろと苦労話なども 聞くことができた。

 厚さ1cmほどのガラス板(5万円くらい)に下絵を描き、電動ノミで丁寧に彫る。 ガラスは固いのでダイアモンドのノミもすぐに磨耗してしまい、一つの作品を作るのに 何本も消費するらしい。中くらいの大きさでも300時間(数ケ月)くらい掛かるという。


 大部分は奈良の仏像をモデルにしており、実に見事な作品だった。

 (秦氏の本業は建築関係で、趣味としてガラス彫刻に取り組んできた。作品を売る つもりはないとのこと。うらやましい見事な趣味だ)

 【人生は芝居の如し。上手な俳優が乞食になることもあれば、大根役者が殿様になる こともある。とかく、あまり人生を重く見ず、棄身になって何事も一心にすべし】(福沢諭吉)