阿波史跡公園、蝋梅                2012/01/24               トップへ


徳島市国府町西矢野の四国霊場第十五番札所・国分寺から北西へ約五百メートルの場所に、阿波史跡公園がある。

   

公園内には本物そっくりに再現された竪穴住居県内最大の古墳群があり、
古代にタイムスリップしたような気分になる。

   

中でも目を引くのが「古代生活」ゾーンに建つ竪穴住居(約五メートル四方、高さ約四メートル)三棟と
高床倉庫(長さ約七メートル、幅約二メートル、高さ約八メートル)一棟。
建築材料はカシや桜、ヨシで、くぎは一本も使わず、当時の工法に忠実に復元されている。

   

竪穴住居の内部は薄暗くひんやりしており、自由に見学できる。
土間に切られたいろりやカズラで編んだ木組みに、古代人の生活がしのばれる。

公園は一九九三年三月、市制百周年事業の一つとしてオープンした。面積は六万五千平方メートル。
周辺に気延山古墳群があり、四世紀初めから七世紀初めにかけての古墳が百基以上点在している。

   

「気延山古墳群」の立て札があり、小山全体が「前方後円墳」だと知り驚いた。

奈良、京都、大阪などの天皇陵は厳重な囲いがあって墳墓内へは入れないが、
この古墳は上に登り大きさを実感できたのが嬉しかった。

   

蝋梅の園芸品種の代表に、「満月蝋梅・マンゲツロウバイ」と「素心蝋梅・ソシンロウバイ」がありますが、
この区別はなかなか難しくなっています。その理由として、蝋梅は実生生産しているものが多いため花に変化が出てきてしまいます。
満月と素心の中間的なものは、販売者の感覚で「満月蝋梅」や「素心蝋梅」の名前で販売している為です。

満月ロウバイは、花の中心に紫褐色の輪が入り、これが「満月」の命名の理由です。

素心ロウバイは、花の中心に紫褐色の斑が入らず透き通るような黄色一色です。
紫褐色の斑が入らないのが、「素心」の命名の理由です。
特徴は、満月に遅れて開花します(実際には暖かな場所では早く開花するように思います)。
花弁が剣弁で、花色はレモンイエロー色で、香りが良いです。

園内に建つ「市立考古資料館」では、市内で発掘された縄文から平安時代にかけての資料約七百点を収蔵・展示している。
古墳や矢野城跡などの歴史遺産が残っている近くには展望台や遊歩道があり、散歩を楽しむ市民の姿が多く見られる。

   

銅鏡、銅鐸、鉄剣、鉄の鏃、甕、壺などのたくさんの出土品が並べれていた。
四国/徳島にも縄文人がたくさん住んでいて、九州や畿内と文化の交流があったことが示されていた。