新四国八十八ヶ所(鳴門市撫養町)                2011/12/28               トップへ


地元のTV鳴門情報誌「LIVING」に、『新四国八十八ヶ所』の紹介を見つけた。
驚いたことに、家から歩いて10分もかからない近くの金光山に、八十八ヶ所のミニ遍路があるという。
お天気を幸いに、さっそく出かけてみた。

鳴門病院傍の山の麓に、参道があり、そこから小高い山へ登り始める。

   

ハイキングコースのような細い山道だ。
その道に沿って、石造りの祠が建てられていた。中に各お寺の御本尊と弘法大師の石像が安置してある。
道に沿って、#1番・霊山寺から#88番・大窪寺までがあるようだ。
3番ほどを過ぎた場所に小さなお堂があった。

   

八十八ヶ所霊場(お寺)の他にも、番外霊場有名な太子堂に見立てた祠もあった。(合計すると100基以上か?)
一つ一つの祠には、建造の年、寄進者の名前などが刻まれている。
この八十八ヶ所霊場は明治の中ごろ(明治20年代)に始まったようだ。
明治36年(日露戦争)の頃のものもあった。ある時に一気に造られたのではなく、何十年もかけてきたようだ。
古い祠で石が崩れかけたものや、屋根だけを新しくしたものもあった。
祠全体を新しく作り直したものもあったが、それらは平成の年号が刻まれていた。

   

寄進者は、個人、家族親戚、団体(商業、漁業、廻船など)と様々だ。
三宝会撫養支部」は現在も活動のある団体のようだ(本部がどこかは分からない)。

   

中に納められた仏像の前垂れや屋根に掛けられた千羽鶴などは、今も地元の誰かが納めているようだ。
山道は登ったり下ったりと約2kmほど続く。途中に、三宝大荒神の社があった。
山の上からは、鳴門の市街や内の海、その向こうに高島や大鳴門橋なども良く見えた。

   

八十八ヶ所を回り終え、山を降りたところに「聖天宮」の社があった。

   

さらに「宇佐八幡宮」や「大峰山大権現」の祠、斎田寺もあった。

   

宇佐八幡宮は、地元の氏神さまらしい立派な社だ。自宅からも来年の恵方に当たるので初詣ではここにしようと思う。