ミニ遍路(松山 #48--#53)
2011/09/13
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松山を出て、午前中は#48-#53の札所を回ってお参りした。
あらかじめカーナビにセットして車で回ったので、道に迷うことも無く簡単だった。
どの寺も前に一度参ったので、おぼろげに記憶はあったが、
遠い道を歩いてきて山門をくぐるのと、車で乗り付けて山門を入るのとは大違いということに驚いた。
#48 西林寺

門前の駐車場に、子規の句碑が建っていた。
◆ 秋風や 高井のていれぎ 三津の鯛
「ていれぎ」は学名オオバタケツケバナ、清流に自生するる美しい緑色の水草、
さわやかな辛味があって、刺し身のツマに欠かせぬもの。(松山市指定天然記念物、水生植物)
(この句は、子規の望郷の念を詠んだものとして有名。)
#49 浄土寺

ここでも境内に句碑が。
◆ お遍路や 杖と大師と たのみつつ (白象)
◆ 霜月の 空也は 骨に生きにける (子規)

#50 繁多寺
境内では、コムラサキの実が陽に輝いていた。

#51 石手寺
この寺では、東日本大震災をはじめ、スマトラ沖地震、ビルマ・四川省災害、イラク侵攻並あらゆる戦争暴力への追悼が。

子規の俳句みくじ というのは珍しい。(明治神宮の明治天皇御製の歌みくじと同諏か?)
また壁には極彩色の仏画(十二神将?)が画かれていた。

#52 太山寺
本堂は国宝に指定された重厚な建物。 太子堂は真新しい新築だった。

#53 円明寺
この寺は、聖武天皇勅願で建てられた古い歴史を持っている。

お昼頃に、6つの寺を回り終えた。
道を歩き、街並みや野山を眺めながら歩くのは、お参りとは別の楽しみでもある。
その楽しみを省いて、ただ寺にお参りするというのは、効率的ではあるが味気ない。
やはりお遍路は文字通り”歩き”に限る と思った。
まだ残暑が厳しく、寺の門前で売っているアイスクリンが美味しかった。
