ミニ遍路 #1→#5                2011/04/13               トップへ


古希を過ぎたが、まだ元気のあるうちにもう一度、四国八十八ケ所霊場を歩いて回りたい と思った。
以前、2003年〜2004年、2006年と歩いた時は、東京を拠点に「一国回り」を重ねたが、
  ・一週間〜10日間も安定した晴天を期待するのは、虫が好すぎ、必ず雨や荒天にぶつかること
  ・担ぐ荷物もかなりの量(6〜8Kg)となり、体力的にも自信が持てなくなった。
  ・東京からの往復の交通費も馬鹿にならない。
等々の理由を考えると、いっそのこと四国に拠点を置き、小刻みに回れば良いと考え直して、
鳴門市に住み替えることを決心した

四月に入り、鳴門市を訪れ、住む家を捜して契約し、
ついでに第1番霊山寺から第5番地蔵寺を歩いて来た。

霊山寺は遍路のスタートの寺だから良く覚えている。ちょうど桜の季節に当たり、満開の桜が楽しめた。

  

この辺りは、桃や梨の栽培も行われていて、桃も満開、紅モクレンも見事な咲きぶりだ。

  

霊山寺を出て20分ほど歩くと、第2番極楽寺に着く。
ここの境内に、「空海のみち 全ウォーク」(日本ウォーキング協会)の石碑があった。
修行とは少し観点を変えたウォーキング派の遍路の人も多いようだ。僕たちの強い味方だろうか?

  

道を歩きながら、遍路の標識を捜すやり方も、だんだんと思い出した。45分ほど歩き、朱塗の立派な山門がある第3番金泉寺に。

  

お参りを済ませ、次の4番札所までは約1時間。途中、岡上神社(式内)の立派な楠を見上げる。樹齢は1000年を超すだろうか?

  

第4番大日寺 の山門には、大きな草鞋が奉納されている。

  

境内には、「東北関東大震災 義捐金募金」 の募金箱が置かれていた。

  

30分ほど下り坂を歩くと、第5番地蔵寺 だ。バスで来られた方だろうか、集団のお遍路さんがいた。

  

地蔵寺を出て街道に出ると、食堂があった。以前も休んでうどんを食べた記憶がある。
今はお好み焼き屋さんになっていたが、みせのおばさんは同じ人だった。
今日はここまでとし、JR板野駅まで歩き、電車で鳴門まで帰ることにした。



途中の家の庭ではもう鯉のぼりが泳いでいた。
ひさびさの遍路歩きだったが、天候にも恵まれ、爽やかな風の中を歩いて、遍路歩きの楽しさを思い出した。


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