神代植物公園と三鷹天文台                2009/11/28               トップへ


高校の友人たちと「神代植物公園の紅葉、サザンカ」と「国立天文台三鷹キャンパス」へ出かけた。
京王線調布駅からバスで深大寺前下車。 まず深大寺にお参りした。



  


深大寺・元三大師坐像ご開帳 (2629回)

元三慈恵大師良源(913〜985)は天台宗第18代座主
正月三日に亡くなったことから「元三」と呼ばれ、厄除け大師、おみくじも創始者 として信仰を集めている。

この大師像(木彫)が比叡山から深大寺に遷座し、秘仏として安置され、50年に一度ご開帳(公開)される。
最近は中間の25年目にも「中開帳」しており、今年がそれに当たる。

前日にTVニュースにもなり、晴天の休日ということもあって、たくさんの人が一目拝もうと訪れていた。
僕たちも一度は列に並んだが、一時間以上待たされると聞き、諦めた。

25年後にはこうこの世にいないだろうが・・・・




  


そば粉作り (2630回) 

深大寺のそばの水車小屋で、そば粉を作っていた。
水車を動力にして、石臼を回し新ソバを粉にする作業だ。

手回しの石臼もあり、実際に回させてもらった。
ソバの実を少しずつ入れながら、ゆっくりと回すのが大事らしい。
手荒く回すと粉が均一にできないそうだ。

出来たそば粉から、篩で殻を取り除く。これがソバ殻になる。
そば粉だけを使えば、十割ソバ に。
つなぎを入れるとなめらかさ・腰が出る。






深大寺から神代植物公園・深大寺入口はすぐだ。



  


神代植物公園の紅葉 (2628回) 

都内の平地に紅葉が始まったので、神代植物公園へ行ってみた(11/28)。
園内の「かえで園」はまさに見ごろを迎え、たくさんの人でいっぱいだった。

赤いイロハ楓、黄色い紅葉、イチョウなど見事な風景だった。
広場には、南米原産のパンパス・グラス(巨大なススキ)や
メキシコ原産の皇帝ダリアが青空をバックに咲き競っていた。




皇帝ダリアは高さが5mほどもあり、幹の太さは6〜8cmはあるだろうか?
竹のように節のある幹だ。 これが一年草だというから驚きだ。


  

サザンカは少し早かったようだが、白侘助などが珍しかった。
ボランティアの人の説明で、椿とサザンカの見分け方は、
・葉っぱが小さい、艶がない、雄蕊が根元まで分離している、花びらが一枚ずつ散る → サザンカ
・葉っぱが大きい、艶がある、雄蕊の根元がくっついている(茶筅のようになっている)、花がポトリと落ちる → 椿    だそうな。

  



芝生の広場で昼食をとり、正門から出て、歩いて国立天文台へ向かった。

このキャンパスの紅葉も見事だった。

  





国立天文台・三鷹キャンパス (2631回) 

神代植物公園から10分ほど歩くと国立天文台・三鷹キャンパスがある。


宇宙・星々の観測は都会では難しくなったので、このキャンパスで観測は行われていないが、
いまでも日本の宇宙観測の指令センターの役割を担っているようだ。



宇宙観測の歴史を展示してあり、自由に見学できる。
ここに新しく「4次元ドームシアター」が作られ、
プラネタリウムのような円形の天井スクリーンに、
スーパー・コンピュータで作成した
宇宙の映像「4次元デジタル宇宙シアター」が映し出される。


公開日は月に二回。事前申し込みが必要だが無料(約20分の映像)。


http://www.nao.ac.jp/about/mtk/4d2u/index.html








4次元デジタル宇宙シアター (2632回) 

ドームの天井に映し出される映像は、立体視メガネ で見るようになっていた。
地球から出発した宇宙船に乗って、太陽系→銀河系→銀河宇宙 とどんどん進み、
宇宙の果てから銀河系(太陽系)を見る と、こんな風に見えるはずという映像が、
立体的に映し出されるのは、見事な光景だった。

恒星や星団など、どこかで聞いたことのある名前がたくさん出てきた。

時間前に座席の整理券をもらい、時刻に入場。
眼鏡を借りて席に着く。 説明は素人にも解りやすく丁寧だった。

話題の事業仕訳で、スーパーコンピュータの予算が削られるのは残念
というコメントもあった。








銀河系の星空だけではなく、紅葉も満喫したキャンパス訪問だった。