小千谷紀行                   2008/5/27〜28

大学時代の同級生・谷井さんが、新潟県小千谷市の市長に就任した。
(工学部電子工学の出身としては珍しい転進だ)
彼を励まそうと、同級生有志で小千谷市を訪れた。

  

まず、市長さんの案内で、市庁舎を訪れ、市の概要や4年前の中越沖地震などの話しを聞いた。
地震では隣の山古志村などと大きな被害を受けたが、力強く再建しているようだった。

  

錦鯉は江戸時代にこの地で作り出され、明治、大正の時代に品種改良が進み、特産品となっている。
市内の錦鯉センターで珍しい錦鯉を見学した。

  

有名な 小千谷縮(チヂミ) や 小千谷紬(ツムギ) の技術を継承しているセンターもあった。
小千谷縮は、江戸時代に武士の夏の制服として採用され、小千谷はその産地として大いに栄えたという。

  

コシヒカリの最高ブランド・魚沼産も近くなので、土産物センターではお米も売っていた。

  

翌日、小千谷縮の開発に尽力した明石藩士を顕彰する 明石堂 や 慈眼寺 を見学した。

  

幕末・明治維新の時、会津藩と官軍とが会談したという歴史的な寺。寺暦は天平時代に遡ると言う。
風神雷神の等身大の像が飾られていて面白かった。

  

市の郊外の小高い山の中腹に、クライン・ガルテンという農業体験施設があった。
これは市の運営で、一年契約(40万円弱)で、農地付きの一軒家が貸してもらえ、農業を体験できる。
農業が気に入り、永住したい人には市内の農地を斡旋するらしい。

家のコンクリートの土台が2mほどもある。雪が深いのでこういう高床式の家が普通だと聞いてびっくりした。
高台から信濃川を見下ろすと、見事な蛇行の様子が見えた。

  

  

市内にある二つの蔵元の一つ、新潟銘醸を見学した。時期が悪く利き酒は出来なかったが、
美味しい日本酒造りの秘訣を勉強し、お土産に長者盛を頂いてきた。

市の北側にある神社では、毎年秋に日本一の四尺玉花火を上げるようだ。一度見てみたいものだ。



この地方では、縮の製造に使うふのり蕎麦のつなぎに使うへぎ蕎麦が有名。
もちもちとした感触で腰の強い美味しい蕎麦だった。お土産に買って帰った。

  

谷井市長が率先して、町興しに注力している。
おぢやファン・クラブが作られ、ホームページで地元産物を全国に販売している。
クラブに入会すると、季節ごとにパンフが送られてきたり、注文品の送料が割引になるなど特典がある。
僕も早速入会して、買い物を楽しんでいる。

谷井市長さん、応援しているから頑張ってください。