谷根千そぞろあるき 2007/01/15
谷中・根津・千駄木をまとめて〈谷根千・やねせん〉というらしい。
東京の下町の代表格の一つ、JRの田端駅ー日暮里駅ー鶯谷駅ー上野駅の辺りだ。

谷中七福神巡りはちょうどこの辺りと重なる。七福神のお寺からお寺へ向かう道筋は、戦前からの景色を残した町並みでもある。
修性院 【布袋尊】 の後に「富士見坂」がある。ここは今でも富士山が見える坂だという。

天王寺 【毘沙門天】 の庭で珍しい庭飾を見た。とても可愛らしい造形だ。

谷中墓地の周辺には、戦争を逃れたような古い建物が残っている。
函館や小樽のような石造りではない木造家屋がとてもいい雰囲気だ。


古い作りの銭湯はよき昭和の時代を思い出させる。

谷中墓地に、オッペケペ節の川上音二郎の銅像の台座が残っていた。上に載っていた等身大の銅像は、
戦時中に弾丸の材料にと供出させられたらしい。
妻の貞奴さんが供出に協力したと台座に刻まれている。
(貞奴さんの銅像が名古屋にあるらしい)
大通りの歩道に、消火器が設置されていた。どんな火事に誰が利用するのだろうか?

この辺りは明治の文豪が住んでいたり作品を執筆した場所でもあり、その跡がいろいろと残っている。
森鴎外の跡地はホテルになり、漱石に因んだ? 猫グッズの店もあった。

上野・不忍池に弁財天を祀っているが、この辺りも面白い記念碑?がいろいろある。
「めがね之碑」、「すっぽんの碑」、「暦塚」(この塚の題字は中曽根元総理の筆)などなど。

西郷隆盛の銅像の傍には「敬天愛人」の碑もある。
不忍池は野鳥の楽園だ。鴨などが楽しそうに泳いでいる。ちょっと意外なのは海鳥もたくさんいること。
カモメなども我が物顔に飛んでいる。海は意外と近いということらしい。
