谷中七福神                        2007/01/05

昨年は青梅七福神を歩いたので、今年は都心の「谷中七福神」を歩いてきた。
『谷中七福神の歴史』
数ある江戸の七福神詣での中で一番古くからはじめられ,宝暦(1751〜64)頃か,少なくとも文化以前に始まったといわれている。
不忍池生池院の弁財天から田端東覚寺の福禄寿まで、台東・荒川・北の3区にわたったお寺をお参りする。
他の七福神は寺院のほか神社も入っているのに、7つ全部お寺というのはここだけである。
明治に入り、後発の隅田川七福神が繁盛していたのに対し、谷中は次第に忘れられる存在となったらしい。
しかし,このところ人気を取り戻し,ふたたび繁盛するようになってきた。
谷中七福神の寺名と祭神名
(寺名) (祭神名) (御利益 )
東覚寺 【福禄寿】 人望を授ける
青雲寺 【恵比寿】 笑顔愛嬌の神
修性院 【布袋尊】 清い欲のない心を授ける
天王寺 【毘沙門天】 勇気を授ける
長安寺 【寿老人】 延命長寿の神
護国院 【大黒天】 財宝を授ける
生池院(弁天堂) 【弁財天】 芸の道を助ける
    http://www.asahi-net.or.jp/~DZ3Y-TYD/7fukujin/7fukujin.html

 

JR田端駅から近い東覚寺【福禄寿】には、【赤紙仁王尊】も祀られている。
このお堂の前にある二体の仁王尊像にお願いをすると病気が治るというご利益があるそうだ。
自分の病気の治したい場所(頭、手、足、身体など)と同じ場所に赤紙を貼る。
病気が癒えたら、お礼に草鞋を納める風習らしい。

 

青雲寺 【恵比寿】 笑顔愛嬌の神
 

修性院 【布袋尊】 清い欲のない心を授ける
 

長安寺 【寿老人】 延命長寿の神     天王寺 【毘沙門天】 勇気を授ける
 

天王寺には「谷中五重塔」があったが、昭和32年、放火で焼失し、跡地はいま公園になっている。
再建計画が進んでいるといいのだが・・・・。
金堂は飛鳥時代の古寺に似たたたずまいだ。 東京では珍しい「雪吊り」があった。
 

護国院 【大黒天】 財宝を授ける
 

生池院(弁天堂) 【弁財天】 芸の道を助ける
 

最初に行った東覚寺で七福神の色紙を買い(1000円)、それぞれのお寺でお参りの後、朱印を頂く(200円)。
ここの色紙は大判の和紙で、巻いて持ち運ぶのはちょっと珍しい。
とても穏やかな天気で、のんびりと歩くことが出来た。 途中で食べた「七福神そば」も珍しい「袋茸」が入っていて美味しかった。