国分寺散歩                                  2007/1/31

一年で一番寒い時期のはずなのに、暖冬のせいで暖かい日が続いている。
JR西国分寺駅から国分寺駅の辺りを散歩しようと出かけてみた。

西国分寺駅から北へしばらく歩くと、東福寺(真言宗)。
この寺には姿見の池に身を投げて死んだといわれる遊女・夙妻太夫の霊を祀る石塔があった。
(夙妻太夫が慕っていた武士が戦に出たが、三角関係?にあったもう一人の男が、武士は戦死したと嘘を告げ
悲しんだ夙妻太夫が池に身を投げるーーーロミオとジュリエットのような悲恋物語のようだ)

 

姿見の池を見て、国分寺駅を目指す。30分ほど歩き、駅前にでる。
ガイドブックにあった、「田舎うどん」の店を捜す。細い路地の中ほどにあった。
面白い店で、昔の古い看板やポスター、古時計などを店の壁一杯に貼ってある。
「ラム肉づけ うどん」(650円)を頼んだら、思った以上のボリュームでびっくり。
麺の腰は強く、塩味が効いてとても美味しかったが、量が多すぎた・・・・。

 

国分寺駅の南に抜け、コーヒーショップで一休み。
武蔵国分寺を目指して歩く。ガイドブックにあった「あ鷹の道」「真姿の池湧水群」は道路工事中で通れず、パス。
天平十三年(741)に建てられたという武蔵国分寺は14世紀の戦乱で焼失し、今は建物の石の土台だけが残っていた。

 

現存する武蔵国分寺は江戸時代に再建されたもの。   立派な仁王門もあるが、規模は昔ほどではないようだ。

 

すぐ近くに、「万葉植物園」があった。植物園と名がついているが、見掛けは”お寺”。
門前には、立派な「楼門」もある。この門は、東村山にあったものを明治に移築したそうだ。

 

万葉植物園は元国分寺住職の星野さんという方が、昭和25年から13年間かけて、万葉集に歌われた植物、約160種類を 集め植えてあるという。
今(冬)は枯れて姿も見えないが、一つ一つに付けられた看板が立っていた。春からは次々と草花が咲くのだろうか?

 

国分寺跡から西へ歩き、武蔵野線を越えると、国分尼寺跡の出る。
ここも発掘された石の土台しかないが、広場は公園風に整備され、野鳥ものんびりと散歩・・・・

 

 

武蔵野線の平行して北へ向かうと西国分寺駅に戻る。この道は、旧鎌倉街道のようだ。
ちょうど国分寺市府中市の境界になるようだ。両市が歴史を保存しようと競っているようにも見えた。

 

万葉植物園に植えられた植物、草花?はそれぞれの時季にぜひ見に行きたいと思った。
田舎うどん、次は「小盛り」を頼もう・・・・・