能楽、狂言                  2006/12/13 , 16

国立能楽堂で行われた「能楽研鑽会」を観てきた(無料、13日)。
演目は、  (舞囃子)竹生島、敦盛、葛城、花月、海人   (能) 巻絹

研鑚会というのは、若手の人たち(プロの卵?)が出演する会だ。
シテ、ワキ、ツレ、笛、小鼓、大鼓、太鼓、地謡、の皆さんが若い。
しかしプロの卵らしい素質が光る素晴らしい演技だった。 (アマチュアとは練習量が違うという印象だった)
これだけの演技が無料で見られるというのはありがたいことだ。

 

国立能楽堂の客席は椅子席になっている。 (正面、横、斜め横合わせて約500席だろうか?)
座席の前に液晶TVが着いていた。 (最新型の飛行機の座席と似ている)
僕が行った日(研鑚会)では使用されていなかったが、 この液晶TVには、謡の言葉や解説が日本語(と英語)で表示されるらしい。

熱心な人は、その日の演目にあわせて謡の本を持って行きそれを見ているが、 素人にはそんな本を手に入れることすら難しい。
能(謡)の言葉は、お芝居(歌舞伎)の言葉よりよほど難しいから、 TVに表示される字幕はとても参考になるに違いない。

 

若い女性に人気のある野村萬斎がプロデュースする新宿狂言という催しを見てた。(16日)
独・素狂言」という名前で、一人だけで座布団に坐って狂言「しびり」を演じていた。

 

他には、「鏡男」「骨皮」の二つ。これらは後に落語の「金明竹」「松山鏡」になったそうだ。

  

どちらの公演もほぼ満席に近かった。だが国立劇場の場合は観客の平均年齢は65歳を越していただろうか?
一方の新宿狂言は若い女性が一杯いた。さすが萬斎の魅力ということだろうか・・・