堀切菖蒲園                       2006/6/8

【堀切菖蒲園】   堀切の花菖蒲(ハナショウブ)は江戸名所の一つとして古くから知られており、
その景観は安藤広重や歌川豊国らの錦絵の題材にもなりました。

菖蒲園は文化年間(1804〜1817)当地の農民、伊左衛門によって栽培されたのが始まりと伝えられ、
花の種類も約2百種6千株に及びます。
江戸時代の有様をしのびながら、数多くの江戸花菖蒲を鑑賞できるのが本園の特色の一つです。
花の見頃は、6月中旬で、特に早朝や雨の日にしっとりとぬれた花菖蒲は情緒のあるものです。
http://www.katsushika-sangyo.or.jp/kanko/spots/horikiri.html

日暮里で京成線に乗り換え、10分ほどで堀切菖蒲園駅。
駅の外にも大きな立て看板があり、曲がりくねった下町の道だが、迷うことはなかった。
通りの商店街は見物のお客さんの土産の買い物大歓迎という雰囲気だった。

 

園は区立で入場は無料。
ボランティアの人たちが運営や整備に協力しているようだ。 江戸時代から続くという雰囲気が良く出ている。

 

  

園内はいくつかの畑?に分けられ、その間を縫って歩きながら鑑賞する仕組み。
一つ一つの花に名前の看板が立っている。品種が多すぎてとても名前を調べ、覚える気にはならなかった。

ネットで調べていたら、菖蒲の品種は5000種類はあると云われているそうだ(加茂花菖蒲園の通信販売カタログより)。

 

  

【花菖蒲は日本で改良された宿根草です】
 花菖蒲は日本の野山の草原や湿原に自生しているノハナショウブを、 江戸時代の初め頃から私たち日本人の手によって見つけ出し、
300年以上の長い年月をかけて改良されてきた宿根草です。

 花は大きくとてもきれいですが、一輪の花は2日半〜3日程度しか保ちません。
1つの茎から2輪か3輪の花を咲かせますので、1つの茎からは1週間前後花が見られることになりますが、
大きな株に仕立てても、間隔をあけて茎が上がってくるのではなく、いちどに何本もの茎を上げ咲いてしまうので、
大株になっても一つの品種の花が咲いている期間は10日くらいです。

そこで、早生とか晩生とか、品種により開花期に差があるので、
数品種栽培しておくと、長い間(それでも1月)花を楽しむことができます。

 

 

【花は変化します】
 花菖蒲の花は咲き始めから咲き終わりまで、たえず変化します。
咲き始めの花は小さく、そのかわり色が濃く、咲き進むにしたがって花弁が伸びて、
花は大きくなりますが、色は薄くなります。

また、ピンク系の花の蕾などは、濃い紅紫になる品種もありますが、咲けば薄くピンクになります。
 また、例えばチューリップなどは、カタログの写真とほぼ同じように咲きますが
、花菖蒲は栽培状況や気候風土によって花形が微妙に変化しますので、
必ずしもこのホームページと全く同じような花形に咲くとは限りません。

写真は、多くの花のなかから花形が良く咲いた花を、その花がいちばん美しく見える角度から撮ってあります。
特に八重咲きの品種は、花形が乱れて咲くことが多く、整ってきれいな花形に咲くことの方がまれです。
http://www.kamoltd.co.jp/katalog/saibai.htm