塩山ころ柿の里2005                      2005/11/16


 「えんざん季節の散策路 ころ柿の里 コース」
 市の商工観光課が順路に沿って案内板を設置してくれているので、道に迷うこともなく歩ける。
 向嶽寺、常泉寺、恵林寺、宝物館、信玄館、放光寺、塩山温泉郷の7ヶ所にスタンプが置いてあり、 5個以上スタンプを押せば、応募できる仕組みとなっていた。

 ぶどう畑や柿の林の続く中にあるお寺はとても風情がある。
 境内には大きな木も植えられ、紅葉もちょうど見ごろだった。
 保育園の子供達が遠足にやってきて、境内で遊んでいる。

 寺の雰囲気は宗派によって違うようだ。  禅宗は格調高く、真宗は庶民的。
 普段はあまり参詣客も来ないようで、賽銭箱も見えなかった。
 檀家の寄進だけで、この立派な寺が維持できているのだろうか?

 恵林寺だけは例外で、観光バスがひっきりなしに訪れ、団体客がお参りをしていく。
 講堂の鬼瓦が庭にも飾ってあったが、2mほどの大きさで驚いた。

 【心頭滅却すれば火自ずから涼し】
 乾徳山恵林寺は、臨済宗妙心寺派の禅寺で、鎌倉期に夢窓国師を招いて開基した 甲州随一の名刹。 武田信玄公が自らの菩提寺として、仏教と共に様々な香り高い文化を甲斐の国に伝えた。
 天正10年(1582)織田信長の焼き打ちに遭い、その後徳川家康が再興。現存の本堂は明治の再建。
 山梨県の人たちは今でも武田信玄のことをとても誇りに思っているようだ。

   
甘草屋敷    百匁柿

     
向嶽寺

 
常泉寺

 
恵林寺

山梨県塩山市は日本でも有数の干し柿作りの里。
この辺りには「百匁柿」という大型の柿が栽培されている。 一つの大きさは、300〜500gだろうか? とにかく大きい。

収穫した柿の皮を剥いて紐でくくり、天日で干し柿にする。 虫が来ないように硫黄の煙で燻すようだ。

塩山の駅から小一時間歩いた松里地区に入ると、いたるところに柿の木があり、 農家や民家の庭や軒下に干し柿が吊るされている。
武田信玄で有名な恵林寺の近くにあるころ柿の生産農園では、作業員の方が片方では皮むきに精を出し、 片方では吊るす作業に追われている。

今干して12月の下旬には美味しいころ柿(枯露柿)に仕上がる。 20個入りの枯露柿は、¥5000〜¥12000で売られている。高級品だ!

 

 

スタンプを揃え、箱に投函してきた。 当たると良いのだが・・・・