北鎌倉・あじさい寺               2005/6/18

 関東では鎌倉の明月院は「あじさい寺」の名前でも知られているがまだ行ったことがなかった。    土曜日、お天気が良かったのでぶらぶらと出かけた。

横須賀線・北鎌倉は小さな駅だ。駅から5分?ほどで明月院がある。   ちょうど紫陽花の花も見頃とあって、ものすごい人出だ。
入り口の前に行列が出来、ガードマン?が人並みを 整理している。「約20分ほどお待ちください」・・・まるで万博のパビリオン並みだ。

中に入った(¥300)が、人の行列、花は見事だったが、種類は少ないようだ。
一番普通に見られる「姫あじさい」を主に植えてあると説明にも。
花を見るという意味では、数も種類も高幡不動尊(京王線沿線)の方が勝るだろうか。 (高幡不動尊は入園料など取らない)
名物にうまいものなし・・・

 

 

 

 

北鎌倉・明月院と電車道の反対側に「駆け込み寺」(東慶寺)がある。    ここも紫陽花や花菖蒲が咲いていて、珍しい「岩タバコ」という花もある。

東慶寺は、近世を通じて「縁切寺」「駆け込み寺」として知られていた。
江戸時代、離婚請求権は夫の側にしか認められていなかったが、夫と縁を切りたい女性は、 当寺で3年(のち2年)の間修行をすれば離婚が認められるという「縁切寺法」という制度があった。
幕府公認の縁切寺として、江戸から多くの女性が東慶寺を目指した。ただし、女性が駆け込んできても すぐには寺に入れず、まずは夫婦両者の言い分を聞いて、夫が離縁状(いわゆる「三下り半」)を書くことに 同意すれば、すぐに離婚が成立したという。
また、実際には離婚に至らず、調停の結果、復縁するケースも多かったという。
この制度は、女性からの離婚請求権が認められるようになる明治6年(1872年)まで続いた。  → 東慶寺(縁切り寺、駆け込み寺)
現在では、離婚は家庭裁判所が扱う。
離婚に至る過程にはいろいろと事情があるのだろうが、縁あって一度は夫婦になった者が、 別れるというのは悲しいことだ。

 

 

 

北鎌倉の駅は円覚寺の門前にある。
弘安5年(1282)、執権北条時宗が宋から招いた無学祖元(むがくそげん)を開山として創建された臨済宗の寺。 鎌倉五山第二位。  → 円覚寺
立派な山門の奥に〈選佛場〉〈舎利殿〉〈佛日庵〉〈帰源院〉などがあり、落ち着いた名刹の雰囲気を漂わせている。

 

 

右手の小山を階段で上る(数えたら142段)と弁財天のお堂と国宝の洪鐘(オオガネ)がある。
横に茶店があり、甘味で一服できる。「福ところてん」を食べた。   美味しかったが¥500は高い! 鎌倉の人(お寺)は商売が上手だ。

 

鎌倉からの帰り、時間も遅くなったので夕食を食べようと桜木町で途中下車。
この辺りはランドマーク・タワーだけではなくたくさんのビルが立ち並び、店も増えて絶好のデートスポットに なってきている。
帆船日本丸や対岸の大観覧車の電飾?が華やかな雰囲気を盛り上げてくれている。

見つけたイタリアン・レストランに入り、生ハムのサラダ、海鮮ブイヤベース、ナポリ風ポークカツなどを注文する。
ガーリック・トーストが良く合う。 デザートはレモンシャーベットにコーヒー。

 

食べ終わってすぐ前の広場を見ると、大道芸のお兄さんがパフォーマンスをしている。
円形劇場のように丸い階段状の座席にはたくさんの見物人。 面白そうだったので一緒に座り込んで見物する。

最後の出し物は「ロープの上で剣のお手玉」。見物客の中から6人に協力してもらいロープを持たせ、 その上に乗る。お手玉成功、拍手喝さい。
帽子の中に百円玉を入れて帰ってきた。   感じの良い青年だったが、大道芸人の収入で食べていけるのだろうか?