奈良お水取り・東大寺二月堂修二会        2005/3/12


『お水取り』(東大寺二月堂修二会(しゅにえ) 東大寺二月堂のお水取りは奈良に春を告げる行事です。
これが終わると奈良に春の兆しが現れると奈良の人たちは言います。

闇の中に熱く燃え上がる大きな松明。僧の走る音。
響きわたる真言。そして秘儀の中に行われる若水汲み。

「お水取り」の名称は、3月12日の真夜中、 すなわち13日の早朝、三時頃に行なわれる行事に由来する。
二月堂下の閼伽井屋(若狭井戸)から本尊にお供えする香水を汲み上げるための行法を「お水取り」という。 伝説では、この日にしか、お水が湧いてこないことになっている。
http://www.kcn.ne.jp/~narayama/omizutori/shunie.html
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奈良・東大寺のお水取りが終わると暖かくなる、と子供の頃から聞いて育った。
3月1日から「おたいまつ」が燃やされるようになり、 12日の夜、最大の11本となるそうだ。

この行事を見るツアーがあったので申し込んだ。   朝早く新幹線8:23 東京発、今日は富士山がくっきりと見えた。
  
昼前に名古屋に着き、バスで奈良へ向かい、3時前にホテルに到着。

今回の旅行の三日間は、なぜか日本列島全体が寒波に見舞われたようだ。
ホテルに着いて3時過ぎに外に出たら、突然雨が降り出し、100円ショップを探して折りたたみ傘を買うことに。
7時半に始まるが、5時までに会場に行かないと見られないとガイドさんが教えてくれたので、お茶をしながら雨宿りの後、 東大寺を目指す。
    

猿沢の池、興福寺などを見学。奈良公園に入ると鹿がたくさん歓迎してくれる。
南大門ー東大寺ー大鐘堂を過ぎて、二月堂前の広場へ。

 
お水取りの中心日は毎年12日と決まっているそうで、今年はたまたま土曜日になったので、例年よりも 人出が多かったようだ(2〜3万人?)。
早めに行ったつもりだが、それでもすでに1000人以上の人が並んでいた。 奈良県警のお巡りさんも総出で警戒に当たっている。
列の後ろについて 待つこと2時間半。   雨は止んでいたが風は冷たく、手袋をしていても寒さが見にしみた。

7時半、大松明が坂を上り二月堂の舞台の一角に立てられる。遠めに見ても随分と大きいようだ。  燃え盛る松明から火の粉が舞い散る。
4分ほどして一本目が次の角へ移され、二本目が登場する。

 
警官の指示で観客の移動が始まるが、足元は真っ暗で転ばないように慎重に歩く。
「立ち止まらないで下さい」と放送され、ゆっくりと写真を撮ることは難しい。

松明の下を通る時、火の粉は降ってくるが火傷をするというほどではなかった。  後ろからの人込みに押されて会場を後にした。

ライトアップされた興福寺の五重塔が幻想的だった。