高尾梅郷梅祭りと火渡り祭       2004/3/14

 3月14日、高尾梅郷の梅祭り。暖かい陽気に誘われて徒歩で梅郷へ。
 小仏関跡では例年のように琴の演奏が披露され、売店が。一服して甘酒を飲み、梅を探す。 紅梅は盛りを過ぎていたが、白梅やピンクの混じり梅を見つけ写真を撮る。
途中の住宅街でミモザを見つける。川沿いの道は 梅のトンネルになっていて、風が快い。お弁当を食べ高尾山口へ移動。


【火渡り祭】は高尾山麓の自動車祈祷殿広場で行われた。
 毎年、この時期に行われる盛大な行事で、杉の葉を積み重ねた護摩壇を燃やし、その後 火の灰の中を修験者・山伏が裸足で渡る。参拝、見物の者(希望者)も裸足になって渡ると 無病息災、願い事成就がかなうと言い伝えられている。

 僕は火渡りはやらなかったが、「なで木」という木札に年齢、名前を書き、それで体を撫でて 奉納した。このなで木も護摩壇に投げ入れられて燃やされる(\200)。

 祭事では、伊豆大権現から神が招かれ般若心経などが唱えられる。
「貝、一斉」の掛け声と共に修験者のもつ「ほら貝」が一斉に吹き鳴らされ、護摩壇に火をつける前には、 四方から弓で矢を射掛けたり、大僧正が日本刀で降魔の儀式を行うなど、なかなか迫力がある。
 都心方面からもたくさんの見物人が来ており、外人さんもたくさんいた。

 護摩壇に火がつくと、最初は煙が立ちこめ高く上る。そのうち火が回り大きな火炎がメラメラと 舞い上がる。始まってから約1時間、火が収まると火渡りが始まる。裸足の足は熱くないのだろうか? 修験者も信者?も平気な顔をして渡っていく。脱帽。
 修験者・山伏の祖は奈良時代の役君行者・小角という人。歴史にも名前が残っている。