@games日記(復刻版)    2015 September        トップへ

01 一言主神社 (4679回) 明野のひまわりの里 (4680回) 平沢官衙遺跡 (4681回)
04 ホッピング (4682回) 俳句大学東京句会 (4683回) 陸上自衛隊中央音楽隊の演奏会 (4684回)
07 24年前に描いた絵 (4685回) 刑事フォイル (4686回) 難解言葉(1) (4687回)
10 難解言葉(2) (4688回) 難解言葉(3) (4689回) 難解言葉(4) (4690回)
13 難解言葉(5) (4691回) 関東・東北豪雨 (4692回) みらいっ娘 (4693回)
16 どっちが省エネ? (4694回) 大洗磯前神社 (4695回) 磯前神社のご神託 (4696回)
19 海鮮御前 (4697回) しらすせんべい (4698回) 幕末と明治の博物館 (4699回)
22 ブログ日記4700回 (4700回) 難解言葉(6) (4701回) 難解言葉(7) (4702回)
25 難解言葉(8) (4703回) 難解言葉(9) (4704回) 難解言葉(10) (4705回)
28 小川芋銭とカッパの里 (4706回) 牛久観光アヤメ園・彼岸花 (4707回) ニューカレドニアの土産 (4708回)


09/30 ニューカレドニアの土産 (4708回)

友人がニューカレドニアに旅行に行き、土産をくれた。
・コーヒー豆チョコレート
・イワシ缶
・マグロ缶

日本ではナッツ、ピーナッツをチョコレートに包んだ菓子はあるが、中味がコーヒー豆というのは初めて食べた。
炒ったコーヒー豆で苦味はあるが、チョコの甘さに紛れてなかなかの味。

イワシ缶、マグロ缶はトマト味だ。日本だと醤油か味噌が定番だが仏領ニューカレドニアではトマト味がポピュラーらしい。
食べてみて不味くはなかったが、慣れぬ味でやはり醤油のほうが合うと思った。

09/29 牛久観光アヤメ園・彼岸花 (4707回)

観光アヤメ園は牛久沼の辺りにある。(車で30分ほど)
アヤメ、蓮なども咲き、今は彼岸花が咲いている。

それほど広くはないが落ち着いた公園だった。
園の真ん中にカッパの像が立っていた。いかにも牛久らしい。

09/28 小川芋銭とカッパの里 (4706回)

小川芋銭(うせん)は明治元年赤坂溜池に生まれ、廃藩置県で小川家は牛久に移住し農業を行う。
長じて東京に出て「彰技堂」で洋画を学び「日本美術院」同人となる。
鳥羽僧正に憧れ河童の絵を描きカッパの絵描きと親しまれ、「河童百図」を残す。

芋銭の晩年の住居は「雲魚亭」として公開されている。
俳句も作り「五月雨や月夜に似たる沼明り」の自筆の句碑もある。

09/27 難解言葉(10) (4705回)

『衆多』(しゅうた):数の多いこと。多数。あまた。「―の児童は皆々帰り去りける」〈竜渓・経国美談〉

『数多重』(あまたえ):幾重にも重なるさま(栄華物語)

『生平』:@(きびら)苧麻(ちょま)・大麻などの繊維で織った麻布で、さらしてないもの。滋賀県彦根市高宮付近で、多く産出した。《季 夏》
   A(せいへい)ひごろ。ふだん。副詞的にも用いる。平生。

「数多重」(あまたえ)などは、句に詠み込みたくなる言葉だが、正しく読んでもらえるだろうか?

09/26 難解言葉(9) (4704回)

『地算』(じざん):《「じさん」とも》基礎的な算術。足し算と引き算。加減算。自算。「―も子守の片手に置き習ひ」

『箱金物』(はこかなもの):コの字形の建築用金物。柱と梁(はり)、小屋束(こやづか)と小屋梁(こやばり)などの結合に用いる。

『金商人』(かねあきゅうど):1 砂金などを売買する人。金売り。かねあきびと。

『異化作用』:ロシアーフォルマリズムの用語。日常的に見慣れたものを別の角度から見直して、新鮮さを生み出す技法。

『気質物』(かたぎもの):江戸時代、浮世草子のうち、登場人物の性格や気質を階層や職業などに特有の類型によって描いた作品類の称。
江島其磧(えじまきせき)の「世間子息気質(せけんむすこかたぎ)」「世間手代気質」など。

09/25 難解言葉(8) (4703回)

『路生』(ろせい):道行く人。路人。行人(こうじん)。「片岡山の製を―に広め給ふ」〈謡・草子洗小町〉

『本行物』(ほんぎょうもの):歌舞伎狂言の一系統で、題材を能や狂言から移入したもの。

謡、能、狂言、歌舞伎なども独特の言葉があり、難しい。
これらを知っていることは日本人としての教養の一部だろうか?

09/24 難解言葉(7) (4702回)

『的奉行』(まとぶぎょう):的始めのとき、矢数を記録する役。

『小照』(しょうしょう):1 小さな肖像画・人物写真。 2 自分の肖像画をへりくだっていう語。

『格物学』:物理学のこと(明治6年)

『光学異性』(体):立体異性体の一。立体配置は同じであるが、右手と左手のような対称的な構造で、旋光性が互いに反対の異性体。

『行家』:専門家,玄人,エキスパート.(中国)

『天涯地角』:二つの地が非常に離れていること。また、遠く離れた所。

明治時代には欧米の言葉(主として英語)を漢字に置き直すことが積極的に行われた。
上の「格物学」などは、せっかく作ったが定着には至らなかった例だ。
日本の訳語が中国に採用されたものもあると聞いている。

09/23 難解言葉(6) (4701回)

『同功一体』:《「史記」黥布伝から》人々の功績も位階も同じであること。立場が同じであること。

『一日正月』(ひとひしょうがつ):陰暦二月一日のこと。季語=春。重ね正月、二月正月。

『大字報』:中国で、大型の壁新聞のこと。1957年の反右派闘争以降発展、文化大革命のなかで定着した。

『報公』:@朝廷や国家社会のために力を尽くすこと。(滅私ーー)A封建社会で主家にたいして奉仕すること(平家物語)。
     B他家に住み込んで家事、家業に従事すること(好色五人女)

09/22 ブログ日記4700回 (4700回)

ブログ日記が4700回となった。 最近、地球全体の気候変動が気になっている。

ネパールで大地震、ペルーでM8.5の大地震があり、津波が日本沿岸にまで到達した。
昨年は御嶽山が、今年に入っても箱根や阿蘇山、桜島が噴火している。
先日の関東・東北豪雨では隣町の常総市で鬼怒川が氾濫して大きな被害を出した。
カリフォルニアで大規模な山火事が発生したり、世界各地で洪水が起きてもいる。

エルニーニョ現象の影響か台風の発生や進路も例年とは違っているようだ。
日本近海の海水温が変化してイルカが沿岸近くまでやって来て海水浴場が遊泳禁止になったり、
サンマの魚群が沿岸へ来ないためサンマ漁は振るわず値段も高い。
(台湾や中国が公海上で大規模な漁を行うため数が減っているとの話もある)

これらを杞憂だと済ませられれば良いのだが。

09/21 幕末と明治の博物館 (4699回)

礒崎神社から10分ほど歩いたところに「幕末と明治の博物館」があった。
当館は幕末の志士であり、のちに宮内大臣になった田中光顕[たなか みつあき]伯爵によって昭和4年に創立され、80年以上の歴史をもっています。

なお、当館では、野外施設として、「森林浴の森日本100選」の美しい松林の中で、緑の自然を体感できる「大洗キャンプ場」も運営しております。

幕末の志士・田中光顕は土佐の出身で、尊皇攘夷派の水戸藩とは宿敵の間柄。
その彼が大洗に博物館を作った真意は何だったのだろう?

09/20 しらすせんべい (4698回)

土産物はその土地らしい珍しさが嬉しいものだが、値段は割高と相場が決まっている。
「しらすせんべい」は海辺らしさが気に入った。
だが家に帰って開けてみたら、味はともかく薄さ(ボリューム感なし)には驚いた。

以前、浅草で買った10円饅頭を思い出した。
こちらは何の変哲もない饅頭だが、10円という値段はお買い得感満点だった。

          

09/19 海鮮御前 (4697回)

つくばみらいから一時間ほど高速を走ると海岸線に出る。
大洗、那珂湊、鹿島などの漁港があり海の幸に満ちているので、久々に美味しい魚を食べようと出かけた。

刺し身膳、唐揚げセットなどを注文した。唐揚げはカワハギ、身がプリプリして絶品だった。
刺し身も新鮮そのもので行った甲斐があった。

09/18 磯前神社のご神託 (4696回)

大洗磯前神社でお神籤を引いたら『中吉』だった。
「気力体力十分にして勢いあれど、思うようには事は進まぬ像。意外な発見あり。」

  失物:出てもまた無くす
   商売:利益多からず苦あり
    待人:来ない
     病気:軽くないが治る

ご神託に従って無理をせずに進みたい。

09/17 大洗磯前神社 (4695回)

(御祭神) 大己貴命 少彦名命
大己貴命は世にだいこく様とも言われ慈悲深く福徳を授ける神として、少彦名命は医学の祖神と仰がれ民を救う神として信仰されております。

国造りの大神、医薬の大神と称えられる大己貴命(大国主神)、少彦名命を祀る当社は、
「福徳円満、家内安全、商売繁盛、農業、漁業、知徳剛健の神」として民衆の信仰篤く、
氏子の人々には親愛の情を込めて「大洗さま」と呼びならわされています。
本場磯節においても「磯で名所は大洗様よ松がみえますほのぼのと」と歌われ親しまれています。

拝殿の後ろにご本殿があり、立派な茅葺きだった。

           

09/16 どっちが省エネ? (4694回)

TXつくばエクスプレスの各駅にあるエスカレータには、二通りの省エネ手法がある。
 @ 人が居ない時は運転を停止し、人が乗ると動く
 A 人が居ない時は低速運転、人が乗ると平常速度にアップする

さてどちらが省エネ効果が高いのだろうか。
止まっている時は消費電力はゼロだが、再起動時には瞬間的に大きな電力が必要だ。
低速で運転しておれば消費電力は少ない。
結局はその場所での使用状況に左右されるということだろう。

09/15 みらいっ娘 (4693回)

つくばみらい市でもコシヒカリを作っていて、『みらいっ娘』というブランド名。
谷和原にJAの直売所がありそこで購入してみた。
その日は初売り日で、2kg 600円のサービス価格だった。

食べてみて美味しかったら愛用しようと思っている。

09/14 関東・東北豪雨 (4692回)

台風18号が日本海に抜けた後、9/10〜9/11にかけて、関東・東北に豪雨が降った。
日光に降った雨は鬼怒川に流れ、常総市では堤防が決壊(70年ぶり)、甚大な被害が発生し、
宮城県でも大きな被害が出た。

常総市は隣町で、つくばみらい市でも大雨警報、避難勧告・避難指示の出る騒ぎとなり、
被災した人の避難所も当市、つくば市などに設けられた。

川辺りに作られたソーラー発電施設が自然堤防の一部を削ったことが決壊の要因になったのではないかという疑いもあるらしい。

09/13 難解言葉(5) (4691回)

数多度』(あまた・たび):たびたび、しばしば。古今和歌集(旅)「草の枕にーーねぬ」

一念化生』:一念の向けようによって餓鬼とも仏ともなること。執念によって生まれ変わること。

09/12 難解言葉(4) (4690回)

主一無滴』:心に敬を存し精神を集中して外物に心を移さないこと。宋の程朱の修養説。

青緑山水』:彩色した山水画。(水墨画に対して言う)

09/11 難解言葉(3) (4689回)

年関』:歳末は債務を伸ばせないことを関所に例えた言葉。

仕学』:官職上の事務能力

江戸時代以前に使われていた言葉を知るということがどれほどの意味を持つか、難しいところだ。

09/10 難解言葉(2) (4688回)

相公』:宰相のこと
公流』:公衆が自由に利用できる流水

内端』(うちば):内気、気弱なこと
相博』:田地・所領などを交換すること

大年』:大晦日

一つ一つの漢字は難しいわけではないが、字面を眺めても意味を掴むのは難しい。

09/09 難解言葉(1) (4687回)

最近、漢字パズルにはまっている。
パズル全体はどうにか解けるが、中にいくつか意味が掴めない言葉に出会う。
辞書を引いて分かる言葉や辞書にはなくネット検索でようやく分かる言葉がある。

句中対』:漢詩ー七言絶句の技法の一つ。七言の中に対になる二つの概念を詠み込む。
元流行』(語):昔流行った(言葉)

皆さんは知っていましたか?

09/08 刑事フォイル (4686回)

NHKBSで始まった『刑事フォイル』(第1話)(英国ドラマ)を見た。
時代は1940年、第2次大戦に参加したイギリスの片田舎が舞台。
当時ドイツ系住民を適国民と見做し A、B、Cとランク付けされ収容所に隔離したりしていた。
村のホテルがドイツ機に爆撃された後で、有力者の後妻(ドイツ人)が乗馬で散歩中に惨殺され、怪しげなホテルの亭主も引き続き殺される。
イギリスのドラマではシャーロックホームズの探偵物を見たことがあるが、日本のドラマの作り方とはかなり違うと実感した。
刑事フォイルが犯人を追うが、事件の裏には弁護士の男と後妻の不倫が隠されていた。

セックススキャンダル(不倫)はどこの国にもあるが、それに対する社会・世間の眼は微妙に違うと思った。
欧米はキリスト教の影響でスキャンダルに厳しいとの先入観があるが、ニュースを見る限りそうでもなく、フランスでは大統領の不倫も個人的なこととして政治生命とは無関係として寛容だと聞いたことがある。ドラマでの扱いも不倫を強く非難するという雰囲気ではなく、単なる要素の一つとして扱っているようだった。
片や今の日本では政治家の不倫は致命的だ。江戸時代の儒教教育の流れと明治の姦通罪の尻尾が今も続いているということだろうか。

日本人が古来より道徳的だったのか? については、決してそうではなかった、江戸時代ですら浮世絵にもあるように性に対して大らかだったと考えられる。
万葉集にある額田王と大海人皇子との歌に見られるように、
  茜指す紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(巻1・20・額田王)
  紫の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも(巻1・21・大海人皇子)

歌の解釈については諸説(事実、空想)あるようだが、正史に近い万葉集に採録することを躊躇する雰囲気はない。
   古の賢しき人や秋うらら

(CG画は1991年Kid98で描いたもの)

09/07 24年前に描いた絵 (4685回)

陸自演奏会で有間皇子の歌を聴き、昔描いた絵を思い出した。
今から24年前(1991)、時代はまだ『パソコン通信』が始まったばかり、O/Sは MS-DOS の頃でした。
パソコンで絵は描けたが(ソフトは Kid98)、色は256色中の16色を選んでパレットを指定して使うという窮屈な方法でした。
そんな時代に有間皇子の歌をイメージして私が描いたものをご紹介します。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/4533/NIKO/NIKO_all.htm

           

09/06 陸上自衛隊中央音楽隊の演奏会 (4684回)

@ 秋澄むや吹奏を背に皇子(ミコ)絶唱
A 爽やかなソプラノに乗せ万葉歌

(すみだトリニティホール)
陸上自衛隊中央音楽隊の演奏『万葉幻想』で、陸自所属の松永美智子さんが山部赤人と有間皇子の歌を唱われた。

「天地の 分かれし時ゆ 神さびて 高く貫き ・・(以下略)」
「磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた還り見む」
「家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る」

海上自衛隊所属のソプラノ歌手三宅由佳莉さんは2013年8月にアルバム『祈り 未来への歌声』でCDデビューした有名人だが、
三宅さんの好評を受け、2014年には海上自衛隊横須賀隊で1名、
さらに陸上自衛隊でも2名のボーカル担当の女性自衛官を採用したが、 その中の一人が松永美智子さん。
独特のメロディに乗せて唱われた万葉秀歌は会場の人々を感動に巻き込んだ。
アンコールで唱われた『からたちの花』(北原白秋、山田耕筰)も素晴らしかった。

09/05 俳句大学東京句会 (4683回)

今月は3句出したが、一点が1句、無点が2句と振るわなかった。

(1点)鳳仙花サンバを踊るへそピアス   ⇒ 新走りサンバを踊るへそピアス

(無点)大道芸炎を喰らふ男郎花     ⇒ 蝉時雨炎を喰らふ大道芸

(無点)櫛比せしひまわり畑や隠れ蓑    ⇒ 櫛比せしひまわり畑や初句集

添削句を挙げてみたがどんなものだろうか?

09/04 ホッピング (4682回)

アメリカで「ホッピング」という新しいスポーツが流行っているらしい。
金属バネの代わりに空気圧を利用して高さを競う競技だ。 (走り高跳びや棒高跳びと似た競技)

スタートする高さやジャンプの回数、競技回数などのルールが定められているが、
使用するホッピングの器械には制約はないようだ。

現在の公式世界記録は3m20cm
記録更新を目指す選手と器械の改良に取り組むメーカーの番組だったが、記録更新は成らなかった。

09/03 平沢官衙遺跡 (4681回)

平沢官衙遺跡は、奈良・平安時代の常陸国筑波郡の郡役所跡と想定される遺跡である。昭和55年12月に国指定文化財に指定された。
歴史公園として復原整備するための資料収集を目的に1993〜1994年(平成5〜6年)、発掘調査が実施され、掘立柱建物跡が55棟、礎石建物基壇跡4基、大溝跡や柵列跡、竪穴住居跡25軒が確認された。
1997年(平成9年)より校倉、土倉、板倉3棟の復元工事が始まり、2003 年(平成15年)4 月より歴史公園として一般解放されている。
春先には、倉庫前の斜面に広がる広大な芝生広場で「春の芝焼き」が、また秋には「つくば物語」と称して、倉庫群のライトアップやコンサート・演劇が開催される。

09/02 明野のひまわりの里 (4680回)

筑波山の西側・筑西市明野のひまわりの里を見に行った。
TVニュースで百万本と言っていたが、それほど多くではないようだった。
数種類のひまわりとコスモス畑、ダリアなどがあり、ひまわりを切り花として持ち帰るサービス(300円)もあった。
大部分は「八重咲き」で丈は小振り、ゴッホが描いたのはこの品種が多いらしい。
2mを越す大きいひまわりが一本だけあった。

09/01 一言主神社 (4679回)

第五十一代平城天皇の時代。 大同四年(西暦八〇九年)陰暦十一月十三日。
今の社殿のある辺りにあやしき光が現れ、数夜の後に雪の中からタケノコが生じ、一本が三つに枝わかれした不思議な“三岐の竹”(ミツマタのタケ)となりました。
あまりに不思議なので村人達がお祓いを致しますと… 「われは大和国葛城山(ヤマトノクニ カツラギサン)の東高宮の岡(タカミヤノオカ)にいる一言主大神(ヒトコトヌシノオオカミ)なり、今この国の人々を災いから救うためにここに来た。すなわちこの“三岐の竹”(ミツマタのタケ)を私とおもって末永くおまつりしなさい。」とおっしゃいました。
村人達これに驚いて、この辺りの人の出入りを禁じ、お社を建てました。それからこの所を『三竹山』(ミタケサン)と言うようになりました。

御祭神《一言主大神》

当社縁起によると大国主命(オオクニヌシノミコト)の御子神で「国譲り神話」で有名な事代主命(コトシロヌシノミコト)と同一神であるとされています。
一言主大神に関する伝承は、『古事記』『日本書紀』の雄略天皇の条にみることができます。 雄略天皇が葛城山に狩猟に行き、そこで「面貌容儀、天皇に相似」の一言主大神に出会い、一緒に狩りをされたと伝えています。
そのなかで一言主大神は「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神」とおっしゃられたことから“託宣(タクセン)神”“言霊(コトダマ)の神”として古くから信仰されてきました。
また「一言願わば、良き事につけ、良からぬ事(心配事、病気、災難等)につけ、良く聞き分けて御利益を授けてくれる神」と云われ、“万能神”としての信仰を広く集めています。

本殿

一言主大神を篤く信仰していた下総国守谷城主相馬弾正胤広侯(平将門の後裔)の寄進によって長禄三年(西暦1459年)に再建されました。
現存する社殿は、元禄13年(西暦1700年)正月13日遷営のときに大修理が行われましたが、その間の修復・焼失等の記録は残されていません。
本殿の造りは一見社流造(いっけんしゃながれづくり)で、屋根は桧皮葺(ひわだぶき)風の銅板葺。身舎(もや)外壁の左右に「鳳凰と牡丹」、後側に「鶴と牡丹」の彫物、脇障子には「三岐の竹」の彫物がはめられています。
本殿は、昭和59年(西暦1984年)市指定文化財に指定されました。また、拝殿は一般の寄進により、慶応3年(西暦1867年)に竣工されました。



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