俳句鑑賞文(復刻版)


    2021 December       0 トップへ   






(12/31)


悪魔待つ魔女集会や年の夜   亜仁子

西欧では年の夜に悪魔待つ魔女集会があるという言い伝えがあるらしい。
Aniko Papp あけましておめでとうございます。
特選に選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいです。今年も宜しくお願い致します。



(並選)


駄句ばかり下手の横好き年惜しむ  栄太郎

作者は駄句ばかりと謙遜されているが実に奥床しい。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
この一年間を振り返れば、我ながら良くこれほど駄句、
類想句を重ねたものと感慨無量です。



新調の靴に馴染まぬ師走かな  満徳

新春用にと新調した靴の試し履き、なかなか馴染んでくれない。



耳澄ます一打一打の除夜の鐘  春

遠くに聞こえる除夜の鐘、一打一打に耳を澄ませば年の改まりを実感する。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さんこんばんは。
並選、ご鑑賞のコメントありがとうございます。
嬉しいです??? 今年もどうぞ宜しくお願い致します??





(12/30)


威勢よく今年納めの餅の音   啓衛門

杵でつく餅、今は珍しくなりました。
勝瀬 啓衛門 北野 和良 さん、特選に採ってくださり、光栄に存じます。
餅つきの翌朝、伸餅から切り出して残った切り餅の耳を食べるのが好きでした。
歯応えがあり、砂糖醤油を付けて食べました。子供だからできたのですね。
今でも歯は揃っておりますが、顎が疲れますね。



(並選)


妻の指示際限なきや煤払ふ  栄太郎

年用意は奥様が指揮官。
桑本 栄太郎 北野さん、藤倉さん、大工原さん・・・大変有難う御座います!!。
普段はいつも俳句のパソコンと一人吟行ばかりであり、
山の神様の機嫌よくお正月には来ますようにと、大人しくして居ります。



厄除けの中吊り広告年の暮  浩正

厄除けはこちらへと、神社仏閣の中吊り広告。
藤倉浩正 北野 和良 さん 選を頂きありがとうございます。
急に多くなりました!



木枯へ突つ込んでゆく鬼ごつこ  千秋

冬休みの子供たちは寒さ知らずの鬼ごっこに夢中。
中野千秋 北野 和良 さん、ありがとうございます。





(12/29)


星々を降らす箒や煤払  直

空へ向かって煤払いをしたら星々が降ってきたという壮大な夢。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。
素晴らしいご鑑賞をいただき、大変うれしく存じます。



(並選)


だんだんと雪国模様しなの号   玉有良

列車が故郷へ近づくにつれ窓の外は雪国となっていった。帰郷の楽しさ。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます?
今回ばかりは新幹線のほうが被害を受けてましたが



熱燗や氷見の峠のうまか漬け   蓮香

お土産のうまか漬けを当てに熱燗で一献。
Naoko Yamabata ありがとうございました



雪暮れのモノクロとなる山河かな   一路

深い雪で山河が白一色に塗りこめられた。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです?? 雪の日暮れモノクロになり、寒々しい感じです





(12/28)


しろがねの氷柱より落つ日の雫  美音

朝陽を浴びて氷柱が溶け始めている。日の雫が素敵です。
向瀬美音 ありがとうございます!



(並選)


水色の空より風花舞ひ来たる  栄太郎

寒波が来て空は碧いが、風花が舞い落ちている。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
水色の空より冬の日差しが差しても、風花がひらひら舞い落ちきらめいています。



君のこと消し去るやうに今朝の雪  祐

思い出は残したいが消し去るべきか・・・
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。



竹撓ひ北風笹を掻き鳴らす  遅歩

竹林に強い北風が吹き笹をしならせ鳴き声を立てている。
神宮司 公三 北野 和良 さん、選をいただきうれしいです。
北風が耳を引きちぎるような寒い日が続きます。春よ来い、来いです。





(12/27)


スケータードリルとなりて宙に穴  昼顔

冬季五輪での活躍が期待される代表選手たち。
岩永靜代 和さん、特選をありがとうございます??!
人の可能性ってどこまであるんだろうとびっくりさせられました。
本当に宇宙へ飛んでしまいそう(笑) 冬季五輪、期待の星ですね。



(並選)


棺桶に入れば「良い人」寒椿  直美

善人なをもて往生す、まして悪人にをいてをや。
高井 直美 北野 和良 さん、選を頂きありがとうございます。
来年は還暦を迎えます。私自身もいつかは棺桶に。
「良い人」だったねと言ってもらえるのかなぁ?



ふるさとの雪のニュースや鳥取道  栄太郎

日本海側に記録的大雪、故郷を心配する作者。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の早朝一番のニュースにて、ふるさと鳥取県の高速鳥取道が豪雪の為
トレーラーが横転してしまい道を塞ぎ、2,1キロも車の渋滞が出来たと知りました。
車の中とは言え閉じ込めてられれば大変な事になりますね!!。



古時計針をあはせて煤払ふ  春

電波時計でない古時計は針を合わせてあげないと。





(12/26)


白きもの天より舞いぬ寒波来る  栄太郎

今日の高校駅伝でも雪の舞うのが映りました。日本海側は雪模様ですね。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・特選にお選び頂き、大変有難う御座います!!。
今回の寒波襲来により、関西の当地京都も昨日の朝より雪交じりの天候です。
田舎鳥取でも大雪が降り、鳥取道は大型トレーラーが滑り道を塞いだ為、
2,1キロの車の立往生とテレビニュースで知りました。



(並選)


一夜にて雪城となる我が家かな  一路

寒波襲来で大雪、雪城に実感がこもっていますね。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです?? 雪城と言うより、雪の監獄になって来ました



数え日や折込チラシ丸印  浩正

年末のお買い物の準備ですね。
藤倉浩正 北野 和良 さん 選を頂きありがとうございます。
ステイホームの中ですからね。



黒豆の圧力鍋や年用意  滿

圧力鍋は煮物にとても便利です。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き大変有難う御座います。
年老いて長時間の煮物は難しく圧力鍋にしました。



火襷の花器一輪の寒椿  ちはる

備前焼の特色である火襷、大事な花器ですね。





(12/25)


足掻きの水浄めゆく真鴨かな  満徳

真鴨の写生句。水浄めゆく、が素晴らしいです。
永田 満徳 特選に選んで頂きありがとうございます。
湧水の池を泳いでいるところはまさに「浄めゆく」という感じでした。



(並選)


合歓の実の干乾ぶ枝に冬日かな  栄太郎

合歓の実の写生句。干乾ぶに実感がこもっている。
桑本 栄太郎 北野さん、牧内さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
夏の合歓の花は大変優雅な姿ながら、秋となって莢の実ともなれば淋しい姿ですね?
しかも寒い冬に日差しを受けて晒すような光景は、如何にも荒涼とした景色ですね!!。



ハンドベル凍てたる空気揺らしけり  ちはる

ハンドベルの合奏、気持ちいいですね。
凍てたる空気から緊張感が伝わってきます。



年暮れてやり残したることあまた  公彦

歳末の素直な感想、誰しもおなじですね。
大津留 公彦 北野 和良 さん ありがとうございました。



青空をゆうゆう鷹の獨り占め  祐

鷹は無敵。予選に頂きます。
牧内 登志雄 北野さん、予選ありがとうございます。





(12/24)


しんしんと雪しんしんと過疎の村  春

しんしんとの繰り返しで過疎の村の雪の寂しさが伝わって来る。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん おはようございます。
特選を頂きましてありがとうございます。
また、素敵な句評もとても嬉しく励みになります



(並選)


冬北斗チーズフォンディウ溶ける鍋  美音

寒い夜はチーズフォンディウで温まろう。
向瀬美音 ありがとうございます!



小春日や愛犬乗りし前籠に  栄太郎

乳母車?の前籠に愛犬を載せて散歩する令夫人。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
自転車の前かごに愛犬を入れて買物へ行く年配の主婦の光景です。
愛犬のわんちゃんも当たり前のように平然と乗って辺りを見渡していました。



枯蘆の風を呼び込みささやきぬ  満徳

寒風に枯蘆がささやいているようだ。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
枯蘆と風とのコラボを詠みたくて、苦心しました。





(12/23)


マスク取り田道を行くや深呼吸  栄太郎

田道には誰も人がいない、遠慮することなくマスクを外して深呼吸しよう。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
毎日近在の田園を散歩ウオーキングを行っていますが、この様な場所でも誰でも
マスクをしっかり着用しています。この日は周囲に誰も居なく、
マスクをずらして深呼吸を行いました。



(並選)


港には汽笛のリレー降誕祭  祐

降誕祭、港では停泊中の船が次々とリレーのように汽笛を鳴らす。
牧内 登志雄 野島さん、北野さん、靜代さん、Haruyoさん、大工原さん、
選をいただきありがとうございます。励みになります。



咲き始む水仙一輪母に摘む  春

咲き始めた水仙を摘んで母に見せよう。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん おはようございます。
並選を頂きましてありがとうございます????
可愛らしい優しい香が大好きなのです。



古を琵琶の音に聞く冬館   ちはる

下五冬館で、並選に頂きます。琵琶の音が聞こえるって風情がありますね。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございました??
毎年 クリスマス前に友人宅で音楽会を催しましが今年は琵琶奏者をい招きして
江戸の夜噺を語って頂きました?  初めての催しでしたがとても面白く
男の方が特に喜んでいました





(12/22)


ふうふうと鼻で味見の冬至粥  滿

熱々の冬至粥、鼻で味見とは面白い。
杉山 満 北野 和良 さん 特選に選んで頂き大変恐縮です。
ご鑑賞大変有難う御座います。



(並選)


灯す灯も消す灯も一つクリスマス  夢積

灯しは一つだけ、質素なXmasツリーですね。



田道ゆく風の野面や北おろし  栄太郎

北山から吹き下ろす風が野面を巻いていく。
桑本 栄太郎 向瀬さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
毎日近在の田園を歩いていますが、昨日は北颪の風が冷たく田面を吹いて来ました。



大掃除社長の椅子の掛け心地   慢鱚

社長室の大掃除を命じられ、こっそりと社長の椅子の掛け心地を味わってみる。
平社員の楽しみだろうか?
大工原 一彦 北野 和良 さん。ご選句ありがとうございます。
ご鑑賞とても嬉しいです。社長の椅子とは良く言いますが、
役職ごとに椅子も大きいです。 座り心地は如何なものか???





(12/21)


青空に銀杏冬芽の楽譜かな  栄太郎

銀杏冬芽が楽譜のように勢ぞろい。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
すっかり葉を落とした銀杏の枯木に、冬芽の枝が青空に楽譜のようにみえました。



(並選)


風の色確かに変わり冬至かな  夢積

冬至となり吹く風の色も厳しくなった。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



遠嶺を呑む雪雲や意気盛ん   一路

遠嶺を覆うように雪雲が広がり始めた。明日は雪になるだろう
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです??  当地でも雪雲は一気にやって来て、
時には一晩で30〜50センチ位積もることがあります



寒月やしろがねの縁際立ちぬ  美音

煌々と照る満月の輪郭は白銀色に見える。
向瀬美音 ありがとうございます!





(12/20)


海鳴りの叫ぶ冬至の漁師町  夢積

冬至の漁師町では海鳴りの音が叫んでいるように聞こえる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうこざいます。



(並選)


生き急ぐきみに届かず冬満月  昼顔

まだ若いのに自殺の報、とても惜しい。
岩永靜代 和さん、選をありがとうございます??!
もう一日、もう一日、あとだったら、冬満月が見れたのに。
この満月を見たら、気持ちも少し変わっていたかもしれなかったのに?。
生きてさえいたら、生きてさえいたら、きっと、、、と、思うと、辛いです。



ばりばりと地球踏みたり霜柱  遅歩

霜柱を踏んで足裏に地球を実感する作者。
神宮司 公三 北野 和良 さん、ありがとうございます。
 最近は霜柱と遊ぶ機会がなくなってしまいました。





(12/19)


雪催ほぼ真っ黒なトリアージ   玉有良

大阪の白昼のビル火事、大部分の被災者は黒のトリアージだった。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます
私も以前心療内科に通っていたこともあります。
一歩ずつでも前進しようとしているさなかに、それを永遠に喪われてしまった
京アニの事件といい、許されることではありません。
痛ましい事件ですが、風化させない為に詠ませていただきました。
ご冥福をお祈りいたします。



(並選)


右往左往の馴れぬ車の初の雪  夢積

初雪に雪構えのない車は右往左往した。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



峰よりの日差し明るく布団干す  栄太郎

予想外の好天に布団を干せた幸せ。
桑本 栄太郎  北野さん、小口さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
直ぐ近くに嵐山につづく「京西山」の嶺があります。天気予報の予想に反して
朝より燦々と冬の日差しが差し、「しめた!」とばかり布団をしました。



まずバッハ平均律よ冬日差  十河 智

冬の日射しを満喫しながらかける曲はバッハの平均律、まったりとしたひと時。
十河 トモ子 北野 和良 さん、ありがとうございます。智





(12/18)


除雪車が今朝通つたと口々に  友和

北国で除雪車が走るほどの降雪、冬を迎える人々の感慨。
田中  友和 北野 和良 さん ご選句ありがとうございます??
その年で初めて除雪車が出動したことを、いよいよ雪シーズンが来た
という意味を込めて、皆挨拶のように口にします。



(並選)


百幹の竹に音なき初雪の  夢積

竹林に初雪が降り白く化粧した。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



切干や笊に日差しの甘き香に  栄太郎

(大根の)切干が日射しを浴びて甘い香りを放っている。
桑本 栄太郎 北野 さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
大根の切干ですが、甘くてとても良い香りにその香りの下を探
し当てました。家内が笊に入れてベランダ干して居り、その甘い香りでした。



雑草の纏ふ煌めき今朝の霜   一路

雑草も霜をおき日に輝くと風情があるものだ。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです





(12/17)


竹林の節の白さや寒波来る  栄太郎

竹の節の白さが寒さを強調しているようです。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
京都には竹林が多く、散歩ウオーキングの時には良く通りかかります。
中には新しい竹でしょうか?節の真っ白なものも沢山あり、如何にも寒々と感じます。



(並選)


沈黙の山を背にして柚湯かな  夢積

柚湯に浸かりながら、眠る山に思いを馳せている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



雪女郎座敷わらしに添ひ寝する  昼顔

童話の世界のようですね。
岩永靜代 和さん、一彦さん、選をありがとうございます??!
雪女郎も母になりたかったかも…



雪をんな仮縫ひのとき息詰めて  直美

少しでもスリムに仕立ててもらいたい女心から?
高井 直美 北野 和良 さん、選を頂きありがとうございます。
楽しいご鑑賞、とても嬉しいです





(12/16)


那智黒の硯を洗ふ年の暮  夢積

那智黒の硯といえば書道家も垂涎の名品ですね。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



(並選)


川に立ち固まりゐたる冬の鷺  栄太郎

寒い川に鷺が群れて寒さを凌いでいるようだ。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、花輪さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の朝の光景です。川の真ん中に立ち、何か考え事があるようにじっと立ち竦んでいました。



一輪の山茶花さしてひと日終え  千秋

山茶花の一輪挿し、優雅ですね。
中野千秋 北野 和良 さん、選をありがとうございます。



忠の字の瓦寄進や暮早し   玉有良

忠の字の瓦、忠臣蔵ゆかりの行事でしょうか?
小出有紀 北野さん、ありがとうございます?
大石内蔵助が山科で遁世したいわれのある岩屋寺で瓦が古くなっているので
参拝の際に声かけをされてます。行事ではありません。
好きな一字を書いてもらえます。










(12/15)


枯紅葉気儘に風と遊びけり  夢積

散り際の紅葉が風と楽し気に遊んでいるようだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


又ひと葉木の葉しぐれのはらはらり  栄太郎

木の葉時雨は、一葉一葉が思い思いに散っていく。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
毎日散歩ウオーキングを行っていますが、殆ど落葉となりましたが
未だ残っているもののあり、眼の前にはらりはらりと落ちて来ます。



柚風呂のぐうぱあぐうぱ足の指  春

柚風呂で足指のぐうちょきぱあ、転倒防止体操ですね。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん こんばんは。
並選を頂きましてありがとうございます?? とても嬉しいです??



鍋焼の横に会話を置ひて食む   瑞泉

鍋に夢中で会話が途切れるとも、会話が弾むとも読めますね。
花輪 いずみ 北野 和良 様ご選句ありがとうございます。
素敵なご鑑賞嬉しいです♪ いろいろに詠んで頂けたら嬉しいですね?!





(12/14)


麦の芽や我が産土は風の里   泰與

作者の郷土愛にあふれた句。
小口 泰與 北野 和良様 特選にお取り上げ頂き有難う御座います。
大変嬉しく存じます。鑑賞有難う御座います。



(並選)


時雨走り追い駆けっこして下校の子  夢積

下校の子供が時雨に驚いて走っている。早く帰らないと濡れるよ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



赤き実の風に乾ぶる冬日かな  栄太郎


赤い実が風に吹かれている。南天の実だろうか?
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
すっかり葉を落とした枝に山茱萸の赤い実が美しく、良く見ると少し干乾びて来ていました。



朝ぼらけ風のかたちの初氷  滿

初氷が張った。中七がユニークだ。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き大変有難う御座います。
今朝の田んぼが初氷で風の跡のように表面が波打ってました。





(12/13)


晩酌のテーブルまはり柚子湯の香  滿

柚子湯に入り柚子の香りが体に残る。晩酌も進みそうだ。
杉山 満 北野 和良 さん 特選に選んで頂き大変恐縮です。
ご鑑賞とても嬉しく存じます。句意のご理解有難うございます。



(並選)


北風や窓打つ風のトレモロに  夢積

北風が強い。窓に当たる風の音がトレモロに聞こえる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



ちくりんのこきこき歌ふ冬の風  栄太郎

竹林に風が渡り竹がこきこきと泣いている。
桑本 栄太郎 北野さん、牧内さん・・・大変有難う御座います!!。
京都洛西には竹林が沢山あり、散歩ウオーキングの時によく通る竹林があります。
風の強い日は、竹林がお互いに打ち合い「こきこき」とバンブー音楽を歌います。



滝音の細りて氷柱太りけり    ちはる

滝音と氷柱の対比が面白い。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございました??
心より感謝致します





(12/12)


独居の鈴鹿降ろしや冬の蝶  夢積

冷たい鈴鹿降ろしが独り居の身に染みる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


一つのみぽつと咲きをり返り花  栄太郎

小春日に誘われたような返り花、何の花だろう?
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
散歩の途中にて、箱根卯木の花を見つけました。たった一つの花のみでした・



鯛焼をおまけにくるる笑顔かな  友和

上五「鯛焼の」で並選に頂きます。
田中  友和 北野 和良 さん 助詞の使い方勉強させていただきます。
ご選句ありがとうございます??



電飾の煌めく枯木御堂筋  一路

年の瀬のイルミネーション、御堂筋が効いていますね。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます?? 
ご鑑賞大変嬉しいです??  今はあちこちの並木で電飾をされていますけど
、関西では御堂筋が一番でしょうね??





(12/11)


霜柱空押し上げて育ちけり  滿

霜柱の観察。空押し上げての楚辞、お見事。
杉山 満 北野 和良 さん 特選に選んで頂き大変恐縮です。
ご鑑賞本当に有難う御座います。



(並選)


落葉敷き山悠久の刻を待っ  夢積

落葉の褥で深々と眠りにつくや。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



くいくいと桜冬芽の青空へ  栄太郎

寒さに負けず桜の冬芽は春に向けて準備を始めている。
桑本 栄太郎 北野さん・岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
つい先日枯葉を落としたばかりの桜並木も冬芽が太陽に向かってくいくいと
目指して居ります。植物はしっかり冬備えが出来ていて、来春を目指して居ります。



枯野いま草の骸の影ばかり  浩正

寂しい枯野の冷静な観察がよい。
藤倉浩正 北野 和良 さん 選を頂きありがとうございます。
ご鑑賞励みになります。





(12/10)


お茶室へと誘ふ垣根竜の玉   ちはる

お茶室へ向かう垣根の裾に龍の玉を見つけた。とても風情のある茶室だ。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございました??
おが余分でした?



(並選)


蓬髪のまま日々の過ぐ年の暮  夢積

身を飾ることもせず蓬髪のまま暮を迎えそうだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



影長く冬日そびらに散歩かな  栄太郎

冬の低い太陽を背に受け散歩、背中が温まり有難い。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
ここ数日の寒波の後、昨日はよく晴れて風も無く、背中に冬の日差しを
受けながらの散歩はとても心地よいものでした。



茶室へと続く飛石藪柑子  一路

茶室へと続く飛石の傍に藪柑子の赤い実が可愛らしい。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです





(12/09)


宇宙作戦隊始動開戦日  満徳

大国は宇宙空間の覇権を争う時代、日本も宇宙軍を創設した。
永田 満徳 止まるところを知らないですね。
宇宙まで軍拡が進んだ時点で、人類破滅は間違いないと確信しました。



(並選)


十隻に余る港や冬ざるる  夢積

冬に入り港では漁に出ない舟が十隻余りもやっている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



眼の語るなでしこなりぬマスクの娘(こ)  栄太郎

マスクで隠れ眼だけが輝く、きっと美人だ。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
一昨日、テレビ番組にて、欧米人の会話は手ぶり身振り顔の表情を総動員の上
行うのに対し、日本では言葉の数も多く特に女性は目の表情によって
会話も行っていると云われていました。その為、大和なでしこは
眼で語る事もあるそうです。



宝くじ夢買ふことも年用意   瑞泉

年末ジャンボを買うのが我が家の恒例。
花輪 いずみ 北野 和良 様ご選句頂きとっても嬉しいです。
ありがとうございます。我が家も恒例行事になっています♪





(12/08)


老いたれば老いの歩みと冬うらら  春

もう年だ、無理はせずゆっくり歩こう。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さんこんばんは。
特選を頂きまして大変嬉しく感謝いたします??
励みとさせて頂きます。



(並選)


十二月漁夫婦舟を磨き上ぐ  夢積

漁休みにはいり漁船を労い磨く夫婦者。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



こと更に赤き南天冬ざるる  栄太郎

寒さを増す中で南天の赤い実は元気いっぱい。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
南天の赤い実も赤色が増して来れば、如何にも寒そうですね!!。



冬ざれや万能鍬に赤き錆  滿

冬の農閑期、万能鍬も御用済みで一休み。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き大変有難う御座います。
ご鑑賞とても嬉しく存じます。 冬は一休みです。





(12/07)


静けさを湖面に広げ冬の鳥  夢積

水鳥の静かに泳ぐ景が目に見えました。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


夢に見るふるさと遠き枯野かな  栄太郎

故里は遠きにありて思うもの。
桑本 栄太郎 北野さん、花輪さん、小口さん、・・大変有難う御座います!!。
このコロナ禍の下では、2年間も帰省がままならず望郷の念が募り、
夢に見てしまいました。現在に実家は建て替えて新しくなっているものの、
夢に見た実家は古いままであり子供の頃の風景のままでした。



信濃路のしぐれ通はす塩の道  草民

信濃路の塩の道に降る時雨、浮世絵のようですね。
山野辺 茂 北野 和良 さん、ありがとうございます。



庇まで薪積む飛騨の年用意   ちはる

雪深い飛騨らしい年用意、絵になりますね。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございました??





(12/06)


三陸の海ごと啜る酢牡蠣かな   瑞泉

豪快に、海ごと啜るの措辞に一票。
花輪 いずみ 北野 和良 様特選に選んで頂き、とってもとっても嬉しいです♪
一票の重みを噛み締め、励みにします。どうもありがとうございます♪



(並選)


枯れ切ってもう音のなき枯葉掃く  夢積

おとなしく掃かれる落葉、寂しいですね。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



この道を辿れば故郷冬もみぢ  栄太郎

紅葉を見ても望郷の念が募る作者。
桑本 栄太郎 北野さん、中野さん・・・大変有難う御座います!!。
直ぐ近くに故郷鳥取へつづ山陰街道があります。この2年間はコロナ禍の為
全く故郷へ帰る事が出来ず、何かにつけて故郷が懐かしく想われます。



パソコンを打つ手悴み誤字脱字  ちはる

あるある、ですね。暖房をつけましょう。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございます??
ガスヒーターなんですが手まで行き渡らない時があるのは年のせいかも





(12/05)


鳥もまた生きんと突くや冬木の芽  祐]

春に備える冬木の芽を無情にも鳥がつつく、生存競争の厳しさ。



(並選)


十二月ハワイ冲に密航船  夢積

太平洋戦争時の真珠湾奇襲攻撃部隊だろうか?
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます、
そのへんを詠んでみました。



白き実をかざし並びぬ冬木立  栄太郎

冬木立が白い実をつけている。何の木だろうか?



寒紅を引ひて気弱を払拭す  ちはる

女性はお化粧が命。寒紅を引いて勇気を奮い起こす。
とばやま ちはる 北野 和良様 ありがとうございます??
 いつも身綺麗にして艶を失わないように心がけたいです





(12/04)


身の丈に生きて独りの年用意  夢積

高望みをせず中庸を旨として生き、今年も年の瀬を迎えることができた。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


からからと走る枯葉や風荒ぶ  栄太郎

北風に枯葉がからからと音を立てて舞っている。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
強くて寒い北風に枯葉がからから音を立てながら走って行きます。
本格的な冬の到来ですね!!。



霜柱踏んでよろこぶ足裏かな  満徳

霜柱を踏む時の独特の感触に足裏も喜んでいるようだ。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
霜柱を踏んで、バリバリという音を立てるのが好きですね。



知恵の輪のなかなか解けぬ日短し   瑞泉

解けない知恵の輪、もう何時間格闘しただろう。
花輪 いずみ 北野 和良 様 ご選句頂きとっても嬉しいです。
ご鑑賞ありがとうございます。ホントに解くなて、けふは諦めました(笑)





(12/03)


煉瓦這い日差し明るく蔦枯るる  栄太郎

煉瓦塀の蔦も紅葉を終えて枯葉が明るい日差しを受けている。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選にお選び頂き、大変有難う御座います!!。
煉瓦塀に山ぶどうの蔓を這わせて居るお宅があり、葉が枯れて葡萄のみが
煉瓦を這い回っていました。



(並選)


眠らんと山装い落としけり  夢積

中七を「山は装い」とし並選に頂きます。(字足らず解消)
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



雪籠一気見鬼平犯科帳   玉有良

中村吉右衛門を偲んでドラマの一気見をするファン。
小出有紀 北野さん、ありがとうございます



紅葉散る素顔の山の顕れり  滿

厚化粧を落とし素顔の山、いいですね。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き大変有難う御座います。
ご鑑賞とても嬉しく存じます。その通りでした。





(12/02)


七掛けで答へる齢雪女  千秋

いつまでも若く見られたい女心。嘘がばれない限界が七掛けか?
中野千秋 北野 和良 さん、選をありがとうございます。
七掛は実際には無理ですね。最近はそれなりで良いと思うようになりました(^^)



(並選)


白猫の目の狡猾や冬の鳥  夢積

狡猾そうな目の白猫、鳥とにらみ合っている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



木枯に追われ駆け込む縄暖簾  一路

おお寒い。ちょっと一杯温まっていこう。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
気軽に居酒屋に行ける日が続けば良いですね



さざ波を切つて進みぬ浮寝鳥  栄太郎

静かな水面を進む浮き寝鳥、さざ波の航跡が面白い。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の朝の近在の池の光景です。水面をさざ波が走り、
浮寝鳥がゆらゆら波に乗って進んでゆくように見えました。





(12/01)


星空をおぶつて来たる花八つ手   瑞泉

星空をおぶつて、の措辞がユニークです。
花輪 いずみ 北野 和良 様特選にお取り頂きありがとうございます。
とっても嬉しいです。 これを励みに、また頑張ります。



(並選)


ふかふかの銀杏落葉や好み行く  栄太郎

銀杏落葉の路はふかふかとして心地よい。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日はわざわざ銀杏並木の道まで行き、踏んで歩きました。
ふかふかと心地よい足裏(あうら)でした。



花八手八分音符の如く散る   公彦

八分音符に見立ててユニーク。
大津留 公彦 北野 和良 さん ありがとうございます。



句を詠めば笑顔を返す冬林檎  春

冬林檎との会話、楽しそうですね。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん おはようございます。
並選を頂きまして、ありがとうございます