俳句鑑賞文(復刻版)


    2021 Octorber       0 トップへ   






(10/31)


変装に嬰(やや)の大泣きハロウィン   一路

ハロウィンを楽しむ大人の変装も嬰(やや)には怖いだけ。
辻井市郎 北野 和良 さん特選、ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです?? 昨夜近くの親戚が集まってハロウィン・
パーティーを開きましたけど、1〜2才位の子は大泣きしておりました



(並選)


程程を座右の銘に赤カボチャ  夢積

無欲を通す悟りの作者。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



寝入る子の掌(て)より零るる木の実かな  ちはる

木の実を大切に握って寝入った子供さん。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございました



雨上がる梢散り初む銀杏黄葉  栄太郎

雨も上がり銀杏は梢から散り始めている。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
朝未明まで雨が降っていましたが、9時過ぎには上がり散歩ウオーキングに
出掛けました。近くの公園にある銀杏を見上げれば、梢の方より散り初めて居ました。





(10/30)


母の目に吾は居るのか冬兆す   瑞泉

施設におられる母上をお見舞い、私のことをどこまで判っているのだろう。
花輪 いずみ 北野 和良 様 特選に選んで頂きありがとうございます??
ご鑑賞して頂いたとおりで、認知症の母と久しぶりにガラス越しの面会をしたのですが、
どこまで分かっているのか、母の視界に私は居るのか? 寂しすぎます。



(並選)


浦里も落人の里すずき網  夢積

すずき漁で賑わうこの裏も昔は落人の里だった。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



うす青きけぶり立ちたり峡の秋  栄太郎

峡にうす青い煙が立っている、稲わらを燃やしているのだろうか。
桑本 栄太郎 大津留公彦さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の朝の光景です。散策ウオーキングに出掛ける前には、必ず戸外の気温と
景色を確認しています。この日の朝は山間にうす青き煙が真直ぐ立ち昇って、
穏やかな晩秋の秋日和でした。



片手鍋ラッパ追いかけ新豆腐  浩正

ラッパを鳴らす豆腐屋さんを追いかけて・・懐かしい昭和。
藤倉浩正 北野 和良 さん 選を頂きありがとうございます。
子供の頃の記憶の中の音です。





(10/29)


吟遊は生涯独り吊し柿  夢積

句作りは孤独な作業。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選、ありがとうこざいます。



(並選)


虫喰ひの五色紅葉や柿の里  栄太郎

色々な色の紅葉、中には虫食い葉もあるが秋の憂いを感じさせる。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
京都洛西は大枝(おおえ)の柿として名高い産地です。柿紅葉を
良く見れば、虫喰いの五色の色が鮮やかですね!!。



江ノ電の窓枠額に秋夕焼   瑞泉

江ノ電の窓から見る夕焼け空、秋も終わりだなぁ。
花輪 いずみ 北野 和良 様 並選に選んで頂きありがとうございます?
ご鑑賞嬉しいです



視力とは違ふ目が見る美術展   慢鱚

美術品は感性で見るもの、視力ではない。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ご選句ありがとうございます。 ご共感嬉しいです。





(10/28)


山里の垣根巡りぬお茶の花  栄太郎

山里には白いお茶の花が咲き始め冬の到来を告げている。
桑本 栄太郎 北野さん、牧内さん・・・大変有難う御座います!!。
近在の山里の村にはお茶の生垣が巡らせてあり、お茶の花が咲き初めました。
鄙びた風情が楽しいです。



(並選)


酔狂の暮らしの合間ましら酒  夢積

悠々自適の暮しを酔狂と自任する作者。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



無造作に活けて信楽草の花  ちはる

信楽の花器の野の花をさりげなく挿してみる。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございました



山陰や今日も秋思の雲し垂る  一路

冬を迎える山陰は重い雲に閉ざされている。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです??
これから4ヶ月位は憂鬱な空模様が多くなります??





(10/27)


悪役も並びてをりぬ菊人形  滿

悪役が主役を引き立たせる菊人形。今年は「青天を衝け」が多いです。
杉山 満 北野 和良 さん 特選に選んで頂き大変光栄です。
悪役がいて主役ですよね? 有り難う御座います。



(並選)


天の川人飄々と星に住み  夢積

大宇宙から見れば人類の星もちっぽけなもの。
Mutumi Shinogi 北野 和良 北野さん、ありがとうございましす。



しな垂るる秋の茄子の縋りをり  栄太郎

茄子にも色々な種類がありますね。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
当地は茄子の産地ですが、葉も枯れ来てもう終わりのようです。
茄子のみがしな垂れるように茎に縋りついて居ります。晩秋ですね!!。



行く雲の水の余白に尉鶲  春

行く雲、水の余白、秋の素材の中に尉鶲を読み込みお手柄。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん おはようございます。
並選をありがとうございます?? ご鑑賞のコメントも添えて頂き嬉しいです??





(10/26)


転がりて刈田にぎはふ藁ロール  栄太郎

刈田に転がるたくさんの藁ロール、秋らしい景ですね。
北海道で牧草ロールをみて感動しました。
桑本 栄太郎 北野さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
コンバインでの稲刈りが多くなったせいでしょうか?昨日の山すその田圃では、
刈田に藁ロールが沢山転がって居ました。牧草と違い、田圃の藁ロールの光景は
未だ珍しく、賑わっているようでした。



(並選)


秋澄みて森に獣の声走る  夢積

森に冬支度で餌を求める獣の声。冬眠の準備だろうか。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さんありがとうこざいます。。



檸檬噛み耐えし部活の猛練習  一路

部活の猛練習に負けるものかと檸檬を噛む生徒。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです??  今はスポーツドリンクをガブガブ飲めますね



銀杏の炒れば二人の默となり  祐

焙った銀杏は最高の酒の当てですね。
牧内 登志雄 北野さん、自分で拾い集めた銀杏、家人に「イヤだ〜」
と文句を言われながらも、いざ食するとなれば、まさに至福ですね。





(10/25)


刀剣の八雲肌とや露の玉  正則

水戸の烈公ゆかりの八雲肌の日本刀の姿を思わせる楚辞。
野島 正則 北野 和良 さん、素敵な鑑賞、特選をいただきありがとうございます。 
励みになります。



(並選)


朽舟は砂に沈みし台風過  夢積

台風が過ぎ、港には朽舟が砂に沈んでいた。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



秋川の石のさざれの中州かな  栄太郎

川の中州のさざれ石にも秋の気配が漂っているなあ。
桑本 栄太郎  北野さん・・・大変有難う御座います!!。 秋の桂川の中州の光景です。
水量が少なく、干上がって中州の石が白く見えていました。



切漬けや柚子のたつぷり混ぜ込みて  滿

根菜の切漬物に柚子をたっぷり入れて好みの味に。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き有難うございます。
ご鑑賞の通りです。今日庭の柚子で漬け込みました。





(10/24)


秋麗やバスの一台伊勢訛り  夢積

地元から出発の観光バス、皆さん遠慮なく伊勢訛りでおしゃべり。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


秋冷やことさら青き嶺の空  栄太郎

空気も冷えてきて嶺の空はますます青く。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、・・大変有難う御座います!!。
昨日、一昨日の急激な冷え込みにより、嶺の上の空が真っ青で
如何にも秋の冷え込みの景色が厳しく想われました。



居酒屋の〆は女将の零余子飯  昼顔

今日は楽しかったなあ、〆は女将の零余子飯だ。
岩永靜代 和さん、選をありがとうございます??!
零余子は、他のお客さんのお宅できたのを頂いたそうで、
私達にも帰りに分けてくれました。で、昨日は我が家も零余子飯



角打ちの再開されて今年酒  浩正

マス酒を呑ませる店の角、新酒を存分に。
藤倉浩正 北野 和良 さん 選んで頂きありがとうございます。
このまま普通にもどれると良いですね。





(10/23)


雲は湧き火を噴く日なり日蓮忌  満徳

阿蘇山の噴火の激しさは日蓮上人の辻説法に通じるものがある。
永田 満徳 選んで頂き、的確な句評頂きありがとうございます。
阿蘇は被害と観光と両面を持った山で、その激しさを詠んでみました。



(並選)


辻に出で行方ためらふ秋寒し  栄太郎

辻に来てどちらへ向かおうかと迷う。それにしても寒くなってきた。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、・・大変有難う御座います!!。
昨日は好天であったものの、冷たくて強い風が吹き散策ウオーキングへ
出掛けたものの、「さて?どうしようか?」とためらふ程でした。
帰宅してからニュースでは近畿地方に木枯一番と伝えていました。



冬隣チェロを甲羅に音大生  直美

チョロケースを背負う音大生、亀の甲羅に見立ててお見事。
高井 直美 北野 和良 さん、選を頂きありがとうございます。
ご鑑賞、とても嬉しいです。



霜降や家族旅行の始まりぬ   公彦

自粛も解けた、待っていた家族旅行へ出かけよう。
大津留 公彦 北野 和良 さん ありがとうございました。





(10/22)


大山の雪の便りや直哉の忌  栄太郎

急激に秋が進み伯耆大山からも雪の便りが届いた。
桑本 栄太郎 馬場さん、北野さん、野島さん・・大変有難う御座います!!
近代文学の最高傑作とされる志賀直哉の小説「暗夜行路」は、
吾が地元鳥取県の霊峰大山での朝の眺望を記憶にとどめ、執筆されたものと、
青年も大きく過ぎた頃に知りました。丁度大山に初雪との報道があり、
その事をイメージして直哉の忌の作句をしました。



(並選)


木の実降る乗合バスの終点に  夢積

山裾の乗合バスの終点に木の実が一杯降っている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



吊し柿皮も干されて飛騨の里   ちはる

柿の実の剥いた皮も干す飛騨の里、これも立派な食料になる。
とばやま ちはる 北野 和良 様ありがとうございました??
お礼遅くなり本当にご免なさい??



太刀魚は光となりて釣られけり  雄一郎

太刀魚が釣れた! 光となりての措辞がお見事。
馬場雄一郎 北野 和良 さん ありがとうございます
太刀魚は見えずただ光しか見えなかったのです





(10/21)


秋天へぐいーんと梯子車の試乗   ちはる

防災訓練で梯子車のクレーンに試乗、貴重な体験ですね。
とばやま ちはる 北野 和良 野島様 ありがとうございます??
 会社を経営していて 先日高所作業車を買い換えまし納車後に
従業員さん達が駐車場で新車にお酒をかけ試乗していたのを
私が二階の事務所の窓から眺めていただけなをんです
紛らわしい言い方をしてすみません??????
私は普通乗用車しか運転できません? 本当にすみません??



(並選)


弛みたる腹引摺りて穴惑  夢積

獲物を呑み込み膨らんだ腹を引きずる蛇。



つんとくる野辺のけぶりや秋の暮れ  栄太郎

刈り取りの終わった畑で藁が燃やされる煙。つんと来る匂い。
桑本 栄太郎 中野さん、野島さん、北野さん、・・・大変有難う御座います!!。
近在の田園では煙が立ち昇り、畑の片付けが始まっております。
散歩ウオーキングに出掛け、もう晩秋なのだと実感しました。



鶲来てけふも一人の畑手入  滿

冬に向かい畑の手入れをする作者を鳥が見守っている。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き有り難う御座います。
ご鑑賞とても嬉しいです。色々鳥が周りで鳴きまくってます。





(10/20)


阿蘇は今秋の雲とも噴火とも  満徳

奇しくも今日阿曽山が噴火しましね。
永田 満徳 特選に選んで頂きありがとうございます。
近年ない噴火です。
夏目漱石が「二百十日」を書いた登山の時は活動期だったそうです。



(並選)


銀河濃し連れ立ちて行く骨納  夢積

骨納を済ませられお疲れさまでした。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



色付きし小さき葉のあり萩が実に  栄太郎

萩の花も色づき始め実が膨らんできた。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・季節が進み萩の花も
もう終わりのようですね?少しづつ葉が色づき始めました。



底無しの空の青さや烏瓜   瑞泉

真っ青な空と赤い烏瓜の対比が鮮やかだ。
花輪 いずみ 北野 和良 様並選に選んで頂き嬉しいです?
ご鑑賞ありがとうございます





(10/19)


身に入むや箸から箸から姉の骨  夢積

「箸から箸へ」で特選に頂きます。骨拾いの様子の詳細な観察。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


柿紅葉はらり水車と廻りたる   瑞泉

柿紅葉の落葉と水車、農村の秋らしい風景。
花輪 いずみ 北野 和良 様並選に選んで頂き嬉しいです?
鑑賞ありがとうございます



高黍の茄子の畑を囲みけり  栄太郎

秋の終わりの畑に高黍と茄子を見た。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
当地洛西の田園では秋茄子が未ださかりです。畑の周囲に「高黍」を巡らせ、
何の為?聞いた事があります。茄子の害虫を好む昆虫は高黍も好み、
高黍を目指してやってきたその昆虫がそれだけでは足らず、茄子の畑の害虫を
食べ駆除となるそうです。農薬を散布出来ない茄子ならではの昆虫利用のようです。



縮尺の五重塔や菊一花  直

菊花展の見事な五重の塔。縮尺の措辞にはっとした。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。
うれしく、光栄に存じます。





(10/18)


紅葉茶屋正一合の手酌かな  祐

紅葉を愛でながら手酌で一杯、至福のひと時。
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。



(並選)


蚯蚓鳴く九十歳の姉の通夜  夢積

お姉さまの通夜、お悔やみ申し上げます。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。。



整然と畝の並ぶや大根蒔く  栄太郎

畝を耕し大根を蒔く、真面目なお百姓。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
耕された畑に整然と畝たてが施され、見事のなほどの蔬菜園でした。



彼岸花わたしの身体可燃ゴミ  直美

可燃ゴミとは即物的な悟り。
高井 直美 北野 和良 さん、ありがとうございます??。
ご鑑賞、とても嬉しいです





(10/17)


鵙猛る村の外れの屋敷森  栄太郎

村外れの屋敷の森で鵙が高鳴きをしている。秋も深まってきたなあ。
桑本 栄太郎 北野さん、牧内さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
住まいのあります地域より15分も歩けば、田園地帯があり白壁の民家があり
屋敷森の梢より鵙が高鳴きを行って居ります。
まさに日本の秋の原風景をみるようで、とても風情を感じます。



(並選)


青色の煙懐かしき秋刀魚焼く   夢積

秋刀魚を焼く青い煙、今年はあと何匹食べられるだろう。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。。



丸々と川の香放つ下り鮎  一路

丸々とした下り鮎が川の香りを放っている。さぞかし美味しいだろう。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです。
この間近所の太公望の方に大きな鮎を頂戴し、早速塩焼きで頂きました



秋風や音符のやうに靡く髪   蓮香

音符のようにの措辞が独創的だ。
Naoko Yamabata おはようございます?ありがとうございました。
風が強かったです。





(10/16)


無造作に菊切りくれし漁臭の手  夢積

菊の花を切ってくれた漁師さんの手は魚くさい。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます



(並選)


椎の実の吹き寄せらるる小径かな  栄太郎

椎の実がたくさん落ちて路を塞いでいる。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
丘の上の公園にある椎の木は、先日までは枝についていましたが昨日
訪れて見れば殆ど地面の鋪道に落ちて固まって居ました。子供の頃田舎で
椎の実拾いに興じていました頃を想い出し、懐かしくなりました。



瀬戸の海凪いで銀漢映す夜  蓮子

瀬戸内の晴れた夜は天の川が映っている大きな景だ。
山本 ユミ 北野 和良 様並選に選句頂きありがとうございます??
瀬戸内の凪は鏡のように美しいです…。



肌寒し鶏の声尖りたる  滿

気温が下がってきて鶏の声も尖っている。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き有難う御座います。
寒くなると尖って聞こえます。





(10/15)


ぬる燗のついつい進む聞き上手  一路

友の聞き上手につられてぬる燗の盃が進むことよ。
辻井市郎 北野 和良 さん 特選、ありがとうございます??
大変嬉しいです



(並選)


トンネルを、抱く一山の茸狩  夢積

茸狩りにきたこの山の下はトンネルが通っている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



?田のひつぢ穂確と稔りけり  栄太郎

ひつじ穂が元気よくのび生命力を誇示している。
桑本 栄太郎 大津留公彦さん、北野さん・・大変有難う御座います!!。
昨日一週間ぶりに近在の田園を散策しました。この前は半分ほどの刈田で
あったものが、殆ど刈られその時に?稲であったものがしっかり穂をつけて
いました。このまま熟せばかなりの米が採れそうと思ってしまいました。



仕切り屋の夫の切り分け栗羊羹   瑞泉

ご主人んは仕切り屋、冬になれば鍋奉行。
花輪 いずみ 北野 和良 様 並選に選んで頂きありがとうございます??
まさに冬は鍋奉行です





(10/14)


先導の森の妖精茸狩  夢積

妖精の先導で森の茸狩りへ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


ほろほろと落つる零余子や土の上  栄太郎

零余子がほろほろと落ち始めている。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
散策の途中に、山芋の畑があり零余子をつけていました。未だ落下盛んではない
ものの、落ちる時は「バラバラ」でもなく、「パラパラ」でもなく、
「ほろほろ」との表現が良いのかな?と思いました。



三鈷の松ご利益願う秋の旅  春

高野山にお参りし三鈷の松にご利益を祈る旅。



タイムマシン降りた先なる芒原  千秋

タイムマシン、乗ってみたいですね。
中野千秋 北野 和良 さん、ありがとうございます??
わたしもタイムマシンに乗りたいです。





(10/13)


夫の剥く林檎に聞こゆ津軽弁   瑞泉

林檎を剥く音が津軽弁に聞こえたという幻想。
花輪 いずみ 北野 和良 様 特選に採って頂き嬉しいです?
まさに鑑賞して下さったとおりです。ありがとうございます??
これを励みにまた頑張ります?



(並選)


梵鐘は機械仕掛や鵙高音  夢積

定時に突く鐘、労力を省くため機械仕掛けに?
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



黄落や掃いて掃いてもはらはらり  栄太郎

銀杏の葉が散り始めた。オノマトペが楽しい。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
桜並木など紅葉いろとならなくても、黄葉の落葉が盛んになって来ましたね?
掃いて回り漸く終わっても、又そのあとから黄落が続いて居ます。



新型のスマホを弄りピーナッツ  滿

乗り換えたスマホの新機能をいろいろと試す作者。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き有り難う御座います。
息子が新機種に変えて色々ピーナッツ食べ乍ら弄っておりました。





(10/12)


煩悩を絶ちし寂しさ後の月  夢積

煩悩を断ち切ってもなお世俗に未練があり寂しさを感じる作者。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


ふるさとを偲ぶ車窓や稲穂波  栄太郎

列車の窓から実った田んぼを眺めると故里に思いが飛ぶ。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。新幹線の
車窓から眺める黄金の稲穂波を見続けていて、故郷への望郷の念が募るばかりでした。



スケッチの野外授業や藁こづみ   啓衛門

刈り取りが終わり、藁こづみの並ぶ稲田がスケッチの対象に選ばれた。
勝瀬 啓衛門 北野 和良 さん、並選に採っていただきありがとうございます。
これを励みにして頑張ります。



秋天や城下見守る時計台  一路

由緒ある時計台を詠んだ句。だが150年は誤認のようだ。
旧出石藩 但馬國出石観光協会 時計台の名は「辰鼓楼」
ことしは建物ができて150年、そして、時計が設置されて140年
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210628/k10013103701000.html
0

辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
ご鑑賞の様に日本で二番目に古い時計台、出石の辰鼓楼の景を詠ませて頂きました。





(10/11)


後の月空の何処かに宇宙船  夢積

壮大な夢のような句
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


林檎食ぶズボンの腿に擦りての  滿

リンゴ畑でもぎたてを食べる贅沢。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き大変有難う御座います。
ご鑑賞嬉しく存じます。 ?ぐ もぎつてズボンで擦って昔良く食べました。



秋日さすビルのあはひや姫路城  栄太郎

故里の姫路城の句は外せません。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
何度も訪れた事のある姫路城ですが、久しぶりの新幹線による遠出であり、
とても新鮮な景色に想えました。



個性まだ内に秘めたる青蜜柑    ちはる

大人になる直前の少年少女。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございました??
とても嬉しいです(⌒‐⌒)  感謝致します??





(10/10)


空高しや青の繪具を絞りきり  祐

真っ青な秋の空に青の絵の具を使い切ってしまった!
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。
また、句意を読み取っていただき素敵な鑑賞、嬉しいです。



(並選)


耳柘榴や耳環の派手な孫娘  夢積

「実柘榴や」で並選に頂きます。お孫さんは可愛いですね。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



秋寒や我が句の載りし句誌届く   公彦

句誌に掲載、おめでとうございます。
大津留 公彦 北野 和良 さん ありがとうございます。
これもかなり前ですが。



秋祭り社にずらり一升瓶  一路

氏子からの一升瓶の奉納。四斗樽もありそうですね。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます?? 
ご鑑賞大変嬉しいです??  コロナのため昨年に続き神事だけの秋祭りと
なりましたが、社にはたくさんの一升瓶が奉納されておりました。





(10/09)


ただならぬ空の重さよ芋嵐  夢積

台風あるいは地震の予兆でしょうか。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


家呑みのはや出来上がり秋の宵  滿

家飲みがすっかり習慣になってしまった。
杉山 満 北野 和良 さん 並選に選んで頂き大変有難う御座います。
ご鑑賞嬉しく存じます。



ろう石の路地の落書き秋の暮  浩正

ろう石で落書き、懐かしい昭和。
藤倉浩正 北野 和良 さん 選んで頂きありがとうございます。
ろう石、自分も書いて遊びました。先日下町の路地で発見しました。
懐かしい光景ですよね。



欲しいまま愛を奪へよ花カンナ  祐

今日は演歌シリーズのようですね。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
愛のいろいろ、一気の放出でした。





(10/08)


秋麗や香煙満つる薬師堂  一路

古刹の薬師堂に香煙が流れる秋らしい景。
辻井市郎 北野 和良 さん 特選、ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです?? 先日お寺参りした時の景です。



(並選)


すっぽりと一湾跨ぐ秋の虹  夢積

湾を抱えるような大きな虹、雄大な景。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



斑点にこぐま座探す林檎かな  直美

林檎を剥いていると手の中に宇宙を抱えた気分になる。
高井 直美 北野 和良 さん、ありがとうございます。
素敵なご鑑賞、とても嬉しいです。



芒野の秋の野遊び富士の嶺   啓衛門

富士の裾野の芒原、雄大な景色です。





(10/07)



來し方の無明照らすや鶏頭花  祐

振り返ってみれば無明世界の人生だった・・・
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。最近、
こうした傾向の句が多いような気がして、我ながらちょっと気になっています。



(並選)


つまみ菜の流水に解く綾子の忌  栄太郎

つまみ菜を採り流水で洗い食卓へ。



爽やかな風透明の町に住み  夢積

透明な風の吹き抜けるこんな町が好きだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。。



無花果のレジの袋やドアの前  滿

ドアの前に無花果の入ったレジ袋、ご近所さんの好意だ。
杉山 満 北野 和良 さん並選に選んで頂き有難う御座います。
ご鑑賞嬉しく存じます。その通りでした。田舎ならではです。





(10/06)


犬は子を子等は棉吹く風を追ひ  美遥

子供たちが犬を連れて遊び回っている姿が目に浮かびます。
Biyou Utashiro 北野 和良 さんありがとうございます
感謝致します



(並選)


今朝もまた寝床に聞くや威し銃  栄太郎

明け方、遠くに田の威し銃が聞こえる。稲刈もそろそろ終わりだ。
桑本 栄太郎 北野さん、・・大変有難う御座います!!。
京都洛西の近在は「大枝’(おおえ)の柿として京都でも名高い柿の産地です。
山すその丘に位置して居り,猪や猿がとてもよく出没します。毎朝、
明方近くになれば大きな威し銃の音が聞こえ、「近所の家は朝早くより
はた迷惑では?」とも思って聞いて居ります。



静寂の闇虫すだく通夜帰り 夢積

通夜帰りの闇の途に虫の鳴き声、故人の魂の泣き声のようだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



緋衣草真つ赤な布を晒す丘   昼顔

ひたち海浜公園のコキアの丘を思い出します。
岩永靜代 和さん、並選をありがとうございます??!
ひたち海浜公園のコキアは、有名ですね!
数年前までは、コキアの存在はあまり知りませんでした!





(10/05)


無造作に菊手折りし漁臭の手  夢積

優雅で良い香りの菊と漁臭の手とのギャップに驚く。



(並選)


熟れ柿の顕となりし千の数  滿

今年は成り年、熟れた柿の実は千を越すだろうか。
杉山 満  北野 和良 さん 並選に選んで頂き有難う御座います。
今年は本当凄い数です。台風で葉が飛んで柿の実がどれだけあるのか?
と思うほどです。



秋日さす日差し眩しきバスの窓  栄太郎

バスの窓を通してみる夕落暉の見事さ。
桑本 栄太郎 Aniko Pappさん、北野さん・・・懇切丁寧な鑑賞を頂き、
大変有難う御座います!!。昨日は所要があり、久しぶりにバスに乗って
駅前まで出掛けました。抜けるような秋晴れの日であり、
バスの中まで日差しが差し込み眩しい程でした。



蓑虫やぶらぶら過ごす定年後   慢鱚

定年後をぶらぶら過ごす幸せ者、蓑虫も羨んでいる。
大工原 一彦 北野 和良 さん。ご選句ありがとうございます。
悠々自適に憧れます





(10/04)


荒浪は地球の呼吸黍嵐   夢積

荒波に地球の呼吸を感じたという雄大な景。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


沈みゆく程の蒼さや天高し  栄太郎

深い海の底から天空を見上げるような壮大な感覚。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、・・・大変有難う御座います!!。
昨日の朝の散歩ウオーキングの時の空は、真っ青に晴れ上がり、
何処を見渡しても雲一つなく、見上げれば沈み込むような蒼空でした。



掃き惜しむ金木犀の花の地図    ちはる

散り落ちた金木犀の花を地図に見立てるところが面白い。
とばやま ちはる 北野 和良 様 ありがとうございます??
 毎朝 花びらが散っていますがまだ香りが残っていますし地図が記されて
いるみたいです 通学路になっていますがこの時期は了承して頂いています??



銀鼠の淡路瓦に律の風   昼顔

江戸時代から続く銀鼠色の淡路瓦は今も重宝されている。
岩永靜代 和さん、選をありがとうございます??!
ブリタモリでちょうど淡路の特集を見て、
せっかく近くにいるのだからと、行って来ました??





(10/03)


秋冷の日蔭寒きや蛇笏の忌  栄太郎

10月に入り季節が進み秋冷の日陰は寒さを覚えるようになった。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん、・・大変有難う御座います!!。
折りしも昨日10月3日は超有名な飯田蛇笏の忌日でしたね?
この時季ともなれば日陰に入れば肌寒さも覚える程であり、
蛇笏の「芋の露連山影を正しうす」の句が想われます。



(並選)


爽やかに船上婚の鐘響く   夢積

船上で結婚式が行われているらしく鐘の音が響いてくる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さんありがとうございます。



交差点供へり菊や絶へぬ日々   淳

事故のあった交差点、遺族の方の供える花束が絶えない。
京谷淳 北野 和良 さんありがとうございます。



高原の白きペンション野菊晴  一路

宣言も解除された、高原のペンションへ行こう。
野菊も見られることだろう。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです??





(10/02)


空海の率る高野山秋の蝉    夢積

高野山では、今も空海が洞窟に生きていると信じられていますね。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


移り香の家路となりぬ金木犀  栄太郎

家路に向かう作者に金木犀の香りがついてくるようだ。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん、・・大変有難う御座います!!。
金木犀が咲き初めました。この花の艶やかな香りはいつまでも、
鼻の奥に残って居り「移り香」となって、家まで連れて帰りそうです。
大人の女性を思わせるとても好きな香りです!!。



チェロ彈きの眞白の指や秋櫻  祐

オードリーヘップバーンの映画「昼下がりの情事」を思い出しました。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
「昼下がりの情事」いいですね。



山里や水墨画なる霧の朝   啓衛門

霧の朝は山里全体が水墨画のように見える。じつに美しい。
勝瀬 啓衛門 北野 和良 さん、『並選』に採ってくださり、
感謝申し上げます。
また、水墨の比喩を誉めてくださり、ありがとうございます。?





(10/01)


大花野ふと見上ぐれば昼の月   直

先日の満月も今日は昼の月となって白く浮かんでいる。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。
大変うれしく、光栄に存じます。



(並選)


霧の出て峰の風車が攪拌す   夢積

霧を風車が攪拌するという想像が楽しい。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さんありがとうございます。



禁解けてちょっと寄り道きりぎりす   一路

飲み屋で酒も出されようになり、ちょっと一杯。
辻井市郎 北野 和良 さん ありがとうございます??
このまま感染が少なくなって行けば良いですね?



十月や野菜の荷物田舎より  栄太郎

田舎から新鮮な野菜が届く嬉しさ。
桑本 栄太郎 北野さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の朝、田舎より宅急便にて荷物が届きました、。中には手作りのお味噌、
トマト、葉物野菜などがびっしり詰まって居り、長雨の為野菜が高騰の折り、
大変うれしく思いました。