俳句鑑賞文(復刻版)    2021 May       0 トップへ   






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七変化昨日と違ふ傘の連れ   慢鱚

色男、港港に女あり
大工原 一彦 北野 和良 さん。特選にご選句ありがとうございます。
ご鑑賞羨ましいです??



(並選)


山影と家並を映す植田かな  栄太郎

早苗田の水鏡に映る山影と家並、素敵な農村風景。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
自宅の西方に京西山の低い嶺が続き、自宅より20分も歩けば京都郊外洛西の
田園地帯に着きます。植田青田の光景と水鏡に映る景色はとても心が和みます。



仰向けばしばしの別れ竹婦人  一路

さっきまで抱いていた竹婦人をしばし離縁?
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
竹婦人、実際に使ったことはありませんが、とても面白い季語なので
はまってしまいました??  でも、この辺にしておきます



座禅僧茉莉花の香に薄目明け   蓮香

茉莉花の香に心乱れる座禅僧、まだ修行が足りぬ!
Naoko Yamabata 北野 和良 さん、ありがとうございます





(5/30)


(並選)


青空の赤き番ひや夏あかね  栄太郎

もうアカネが飛び始めましたか!



サングラス嘘つく人によく似合ふ   蓮香

サングラスの人には気をつけなきゃあ・・・
Naoko Yamabata ありがとうございます(^-^)



石ころと喧嘩している草刈機  滿

草刈機に石ころが絡まって。
杉山 満 北野 和良 さん並選に選んで頂き有難う御座います。
草の中に必ず小石があってカチンとカチンと歯と喧嘩してます。





(5/29)


抱かれれば吐息軋ます竹婦人  一路

竹婦人の擬人化が新鮮な句。
辻井市郎 北野 和良 さん特選、ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです?? 励みに致します?



(並選)


ひこひこと日向舞ひたる夏の蝶  栄太郎

上五のひこひこが愉快です。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん、・・大変有難う御座います!!。
今の時季の夏の蝶は色々な種類が舞っていますね?この句の場合は
「コミスジ」と云うのでしょうか?少し横に広い翅の黒地に白の横長の
斑点があります。舞うと云うより「ひこひこ」との表現がぴったりのようです。



新じゃがの掘りて手笊にあまりある  滿

新じゃがが笊いっぱいに、うれしいですね。
杉山 満 北野 和良 さん。並選に選んで頂き有難う御座います。
茹でてバターが美味しいです。



新緑やカモミールの白庭に満ち  春

白いカモミールの浜が新緑に映える。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さんおはようございます。
選、素敵なご鑑賞ありがとうございます。 とても嬉しいです。





(5/28)


咲き上る紅の色濃き立葵  栄太郎

立葵の花が上へ上へと咲き上がる様子が目に浮かぶ。
桑本 栄太郎 北野さん、野島さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の田園散策では、今年初めて赤い立葵の花を見かけました。
この花は下から順に咲きのぼり、上まで咲けば梅雨が晴れると云われていますね?



(並選)


間取り図に窓書き足せば若葉風  眠兎

新築の間取り設計をしている。ここに窓を開ければ
きっと若葉風がよく入る。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、、ありがとうございます。
チラシの家の間取り図を見ているといろいろ想像できて楽しいです。



ゆらひらと花の旅する揚羽蝶  祐

揚羽蝶がゆらりひらりと飛ぶ様が目に浮かぶ。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
揚羽蝶はやっぱり夏の蝶ですね。



名の知らぬ花を見つけて初夏の道  春
散歩途中に知らない花を見つけた。この花の名前を帰って調べなきゃあ。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん、こんばんは。
選、ご鑑賞ありがとうございます??仰る通りです??
俳句を初めてから野の花やご近所の花が気になるようになりましたが、
名前が分からずいつも調べています。
拙句ご理解頂けて嬉しく励みになります。





(5/27)


梅雨晴間ロ−カル線の錆匂ふ  夢積

老朽化したローカル列車には錆の匂いも。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


枇杷熟るるあの日の君はすでに亡く  栄太郎

店に並ぶ枇杷を見ると、亡くなったあの人を思い出す。
桑本 栄太郎 大津留公彦さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
この句の裏には大変哀しい思いが込められて居ります。あと定年まで数年となった頃、
職場のとある同僚の女性に思いを寄せていました。独身ながら少し婚期を逃していて、
長女でもありました。とても気立てが良く、育ちも良く品のある女性でした。
しかし、当方も若くはなく家庭もあり、思いを寄せていながらもデートに誘ったり
したことは無く、時々従業員食堂や休憩室で一緒になるぐらいでした。
そして、当方が定年を迎えるころ「貴女には幸せになって欲しい!」とのみ伝えました。
小生の8月定年後その女性は癌を患い、翌年の8月に亡くなりました。
その間、5回ほど励ましの手紙を出しました。いつもお礼の返事も頂いていましたが、
丁度今ごろの枇杷の実の色づく頃、返事が暫く絶えていて、とても心を痛めていた頃でした。



雪の下歌舞伎者なり長袴  茂

雪の下の花の形から歌舞伎の長袴へ想像を飛ばした。
伊藤 茂 北野 和良 さん、ありがとうございます。



鯖の道遥遥(はるばる)日本海の鯖  十河 智

京と若狭をつなぐ鯖街道、歴史の道だ。
十河 トモ子 北野 和良 さん、ありがとうございます。
この道、好きなのです。智





(5/26)


しらさぎの水田鏡や山の影  栄太郎

早苗田に白鷺が降り立ちゆっくりと歩む、水鏡を覗き込むように。
桑本 栄太郎 北野さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の田園散策ウオーキングでは、彼方此方でしらさぎやアオサギを見かけました。
植田や代田の中でゆったり餌を啄む光景は長閑なものですね!!。



(並選)


雛五羽低空飛行親ツバメ  夢積

親燕が見守る中で雛五羽が飛行訓練をしている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうこざいます。



静静と雲ゆく夏の峰に立つ  風精

山の峰に立つと雲ははるか下に広がっている。
藤野富士雄 北野 和良 様、ありがとうございます??
先週末磐梯山に登った時に詠んでみました??



口笛の親子共演夏の山  滿

お父さん、ぼく口笛が上手に吹けるようになったよ。
杉山 満 北野 和良 さん、並選に選んで頂き有り難う御座います。
ご鑑賞が何とも嬉しいです。流石ですね???





(5/25)


AIに追はれる老や梅雨晴間  夢積

世の中は AI に溢れ老人は戸惑うばかり。



(並選)


分限者のやうな庭なり小判草  栄太郎

庭に小判草がいっぱい咲いた。気分だけでも大金持ちだ。
桑本 栄太郎 北野さん、牧内さん、・・大変有難う御座います!!。
今の時季、散歩にでれば何処にでも小判草が咲いています。
あの形は小判とも俵とも云われております。昔のおとぎ話では
「お金持ち」の事を、長者ともいいますが田舎では子供の頃迄分限者とも
云っていました。方言ではなく古い言葉をまだ使っていたようです。
沢山の小判草を見て、イメージを膨らませました。



夏の夜蚊が奏でるオルゴール  道隆

ブーンブーンと煩い蚊、同じリズムを繰り返すオルゴール。



フランス人らしカップル花菖蒲  滿

菖蒲まつりを熱心に見るカップル、あれはフランス人だろうか。
杉山 満 北野 和良 さん並選に選んで頂き有難う御座います。
ご鑑賞が素晴らしく感謝です。





(5/24)


子育てに休日は無し親燕  一路

休む暇もない子育て、人間も同じですね。
辻井市郎 北野 和良さん、特選、ありがとうございます??
燕に教えられる様でね



(並選)


赤銅の児等と戯れる浜のカニ  夢積

日焼けした子供が浜で蟹と戯れている、いや蟹が子供を遊んでやっている?
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとう2ざいます。



暑がりのみみずのたうつ梅雨晴間  栄太郎

梅雨の晴間、みみずも涼を求めて。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
雨上がりの梅雨晴間ともなれば、みみずさんが道の面に出て、のたうち回る
光景をよく見かけます。そして、干からびていて「この暑いのに、
出て来なくても良いのに!!」と何時も哀れみながら眺めて居ります。



人相の良くも悪くもサングラス  眠兎

サングラスが似合う人、柄が悪く見える人、さまざま。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、ありがとうございます。
本当にさまざまですね。





(5/23)


甘きもの好む時代や青りんご  十河 智

甘いスイーツが流行る現代、昔の酸っぱい青りんごが懐かしい。
十河 トモ子 北野 和良 さん、ありがとうございます。
昔は海に浮かべていたものをそのままかじったりしてました。智



(並選)


姉様や嫁ぐ頭に虹の傘  風精

嫁ぐ姉様を祝うように虹が出ている。



少女来てスマフォに撮りぬ梅雨きのこ  栄太郎

少女は梅雨きのこを珍しげにスマホで撮影している。
SNSにアップするのだろう。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
家の直ぐそばに、大きな切り株のまわりに梅雨きのこがびっしり生えていて、
小学校高学年とおぼしき少女が屈み込みスマホで撮影を行い、立ち去りました。



浜蟹を赤銅色の手にそっと載せ  夢積

浜蟹をそっと手に乗せる漁師。赤銅色⇒赤銅と略し中七を整えたほうがよいのでは。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さんありがてうございます、推敲します。





(5/22)


再会の絆を断ちし梅雨の雷  夢積

久々に旧友と会う約束をしたのに無常の雷雨がぶっ壊し。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


さらさらと風の葉擦れや新樹冷ゆ  栄太郎

走り梅雨で新樹も寒そうだ。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
ここ数日続きました雨に、少し寒さが出ておりました。
梅雨の冷えのようでもあります。



小満の田に水のあり空のあり  浩正

空と地を対比させた大きな景、季語が生きている。
藤倉浩正 北野 和良 さん 選んで頂きありがとうございます。
嬉しいです。



男傘抱へ驛まで走り梅雨  祐

急な雨、傘を抱えて駅まで迎えに行く親切さ。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
まさに「愛の証」であります。





(5/21)


包丁の寝かせ具合や初鰹  雄一郎

手練の板前の包丁さばきのように。
馬場雄一郎 北野 和良 さん、わあっ!嬉しすぎる



(並選)


勝鬨を上ぐるやうなり山法師  栄太郎

満開の山法師の花、まるで勝鬨を上げているようだ。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難うございます!!。
山法師の花が盛りとなり、この樹を真上より眺めれば叡山の僧兵が
勝鬨を挙げているように見えます。雨の中、緑に映えて美しいですね!!。



はかどらぬワクチン接種梅雨寒し  一路

官邸の掛け声は勇ましいが、実施の市町村には問題山積。
辻井市郎 北野 和良 さん、ありがとうございます??
政権はワクチンを仕入れて配るだけで、接種に関しては自治体に
丸投げですね ワクチン接種の申し込みが困難で、
高齢者に無用の心配をかけています





(5/20)


道草の子らの麦笛音楽隊   一路

麦畑で下校の児らが麦笛を作り吹いているー音楽隊のように。
辻井市郎 北野 和良 さん特選、ありがとうございます??
ご鑑賞大変嬉しいです?? 遥か半世紀前を思い出して詠みました



(並選)


潮風と身体臭いて梅雨曇り  夢積

梅雨曇りに潮風が臭ってくる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



待合ひの皆黙なりぬ梅雨深し  栄太郎

医院或いはワクチン接種会場か、みな黙って順番を待っている。
桑本 栄太郎  北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日は定期的に通っている病院の待合室に居りました。
雨の中の病院行きとは陰鬱なもので、誰も静かなものです。



麦笛を教室に吹き立たされる  滿

いたずら坊主が教室で麦笛。
杉山 満 北野 和良 さん並選に選んで頂き有難う御座います。
悪戯大好きでした





(5/19)


青蜥蜴石むらむらと翳動く  夢積

青蜥蜴が石の影で動く、いよいよ夏だ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選、ありがとうございます。



(並選)


故郷の友に電話や梅雨深し  栄太郎

例年より速い梅雨入り、故郷はどうかと電話を掛ける。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
当地京都はここの所5日間も雨が続き、散歩ウオーキングへも出かけられず
今年は本来であれば、中学校の時の同期生会が行われる予定でもあり、
久しぶりに田舎の友人に電話を掛けました。



更衣樟脳の香を纏ひたる  遅歩

タンスから取り出した夏衣には樟脳の香りが・・・
神宮司 公三 ありがとうございます。
 最近は「タンスにゴン」でしょうか。



花のみな咲き急ぎたる菖蒲畑  祐

例年より早い梅雨入り。菖蒲も咲き急いでいるようだ。
牧内 登志雄 北野 さん、並選ありがとうございます。
花も梅雨入りも早いような気がしますね。





(5/18)


伽羅蕗の母の味にはまだ遠き  春

伽羅蕗を一生懸命作ったが、母の味にはまだまだ及ばない。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん、おはようございます。
特選をありがとうございます??
初めての「特選」の文字に一気に目が覚めました??
とてもとても嬉しく励みになります???
何をやってもまだまだ母には及びません。
心情を評価していただけたことに感謝いたします。



(並選)


浦里に漁臭漂ふ梅雨湿り  夢積

漁港の浜には収穫の漁臭が漂っている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



辿り行く植田代田や路線バス  栄太郎

植田代田の間の田舎道を走るバス、乗客の好きなところで停車してくれる。
桑本 栄太郎、北野さん、Mutumi Shinogiさん、・・大変有難う御座います!!。
京都郊外洛西の住まいの近くには、阪急桂駅よりバス便があり、時折臨時系統の
路線バスが大回りを行い、山すその集落へ立ち寄ります。今の時季は
植田代田の景色が広がり、田中を走る路線バスの光景は長閑でよいものです。



夏シャツのボード抱えて走りたる  滿

サーフィンボードを抱え浜へ向かう若者。
杉山 満 北野 和良 さん、並選に選んで頂き有難う御座います。
元の部下が大好きで。九十九里まで行って楽しんでます。





(5/17)


雨ながら青葉若葉や窓の外  栄太郎

走り梅雨のようだが戸外の青葉若葉の輝きが目に染みるようだ。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
当地京都も一昨日より梅雨入りとなりました。残念ながら
毎朝の散歩ウオーキングは出来ませんが、俳句の推敲を行っています
この場所から眺めています、雨の中の若葉は目に染みるようです。



(並選)


自粛するラメのネイルや夕薄暑  春

緊急事態の自粛、ラメのネイルも遠慮?
Haruyo Yoshida 北野 和良 さんこんばんは。
並選嬉しく励みになります。ありがとうございます??
自粛生活いつまでつづくのでしょう



縁側の爺もてなすラムネ瓶  滿

知人に冷えたラムネを接待、この旨さ。
杉山 満 北野 和良 さん並選に選んで頂き有り難う御座います。
昔は良く有りました。



出漁待っ漁夫に憚る梅雨しどど  夢積

今年の梅雨は記録的に早い。出漁待っ漁夫にも容赦なく降りかかる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。





(5/16)


室戸から足摺結ぶ卯波かな  一路

室戸から足摺までを一望に、大きな大きな景ですね。
辻井市郎 北野 和良 さん特選、ありがとうございます??
十数年前に足摺岬に行った時の景を思い出しながら詠んでみました
土佐湾を流れる黒潮の波が印象的でした
北野 和良 辻井市郎 さん、私も四国の歩き遍路を2周したので、
懐かしい土地です。



(並選)


精神の多様性と矛盾の夏初め  夢積

精神の多様性に考察を巡らせる作者。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



喩ふれば聖者のやうに朴の花  栄太郎

あの大きな朴の花を聖者と見た。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
朴の花が咲き初め、下方からでは中々眺める事が出来ませんが、
あの大きな花はまるで聖者のような姿ですね!!



青空に駆け上がりゆく昇り藤  風精

大きな藤、まるで昇り龍のような勢いで。
藤野富士雄 北野 和良 様ありがとうございます??





(5/15)


初鰹半泥子翁の刺身皿  夢積

名工半泥子の刺身皿に初鰹を盛り付け頂く。ああ美味し。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選、ありがとうございます。



(並選)


橡の葉の葉脈透きし夏日かな  栄太郎

橡の葉の葉脈が透けて見え、夏を感じる。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
先日の当地京都は30℃以上もあり、橡の葉を眺めながら散策していましたが、
大きな葉の葉脈が透けてくっきりと見えて居ました。



水道にかぶり付く子ら夏来る  一路

部活の児らが練習を終わり水道に駆けつけ争って水を飲んでいる。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
ご鑑賞大変励みになりますここ3日位急に暑くなって来ましたね



縁側の風を奏でる江戸風鈴   春

チリンチリンと江戸風鈴、風を奏でるが素晴らしい。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん、おはようございます。
並選ありがとうございます??  一昨日風鈴出しました。
とても爽やかな音色です





(5/14)


見上ぐれば万華鏡めく夏木立    昼顔

夏木立を見上げると、木々の梢が重なってまるで万華鏡のようにも見える。
岩永靜代 和さん、特選をありがとうございます。??!
自然は美しいものを見せてくれますね



(並選)


さらさらと鳴る竹の葉や冷し酒  夢積

竹の葉が風にさらさらと鳴っている。そろそろ冷やし酒の季節だなあ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



緑陰の天の彼方や青き空  栄太郎

夏木立を見上げると梢の向こうには青い空が。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の京都は30℃の真夏日となり、両側に高い樹木のある鋪道の木陰を
あるきました。高い所に青空が見え、とても爽やかな緑陰の散策でした。



走り茶を遺影に供え対話せり   公彦

仏壇の遺影に走り茶を備え、心のなかで対話する。
大津留 公彦 北野 和良 並選ありがとうございました。





(5/13)


ぼうたんが好きで室生寺詣かな  夢積

室生寺の牡丹が見頃だと聞く、行ってみよう。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選、ありがとうございます。



(並選)


文字摺や叶はぬ戀の螺旋系  祐

捩花は気持ちのすれ違う恋心のようだ。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
「恋はいつでもすれ違い」、まあ演歌のような句ですね。



ああこれが風の道なり麦の秋  直

よく実った麦の穂が風に揺れ、風の道を知らせているようだ。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。
うれしく存じます。



峰の端を忽ち被うふ走り梅雨  栄太郎

峰の端に雲がかかり、あれは走り梅雨だろうか。
桑本 栄太郎 つちたにさん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
当地、京都洛西の西方に京西山があり、雨が降るときは雨雲が
忽ち被う様子が眺められます。早くも走り梅雨の様相ですね!!。





(5/12)


梵鐘の余韻万緑潜り来て  夢積

万緑に囲まれた名刹から殷々と鐘の音が響いてくる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選、ありがとうございます。



(並選)


さざ波の山影揺るる植田かな  栄太郎

田植えの終わった田の水面にさざ波が立ち山陰が揺れている。
豊作を祈ろう。
桑本 栄太郎 北野さん、野島さん、・・大変有難う御座います!!。
近在の京都洛西の田園には近くに京西山の嶺があり、風の強い昨日は
植田に映った山影がさざ波に揺れているようでした。



パレットに溶く紅色や罌粟の花  春

紅色の罌粟の花、うまく写生できるかな?
Haruyo Yoshida 北野 和良 さんおはようございます。
並選ありがとうございます。とても嬉しいです。
絵心がないものですから、せめて句の世界の中で罌粟の花弁を
描けたならと詠んでみました。
「紅色や」か「紅色の」で悩みましたが(笑)



新緑に染むる肺腑や峠道  一路

峠道はきつい、激しく息をすれば肺の奥まで新緑が滲みるようだ。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
ご鑑賞大変励みになります





(5/11)


風連れて新樹の道をどこまでも  千秋

薫風に吹かれ新樹の林を歩く、風連れてが素晴らしい。
中野千秋 北野 和良 さん、特選をありがとうございます。



(並選)


潮騒を守唄として昼寝して  夢積

潮騒を子守唄のように聞きながら、気持ち良い眠り。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます



ひなげしの風に抗ふ花壇かな  栄太郎

一面に咲くひなげしが風に揺れている丘。
桑本 栄太郎 北野さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
直ぐ近くにキリスト教系の幼保園があり、園に入口の花壇にひなげしが
植えられて居ります。風に揺れながら、毎朝園児らをお迎えしているようです。



釣り人と戦ひを待つ初鰹  亜仁子

初鰹の擬人化の句はユニーク。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいです。





(5/10)


五月好し老いの手足の軽さかな  夢積

薫風に吹かれ身体も軽い、健康の有り難さを噛みしめる。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選、ありがとうございます。



(並選)


検査終へ戻る家路や若葉風  栄太郎

健康診断は問題なく終わった。顔に当たる風も爽やかだ。
桑本 栄太郎 神宮寺さん、北野さん、・・大変有難う御座います!!。
定期的な経過観察のための造影剤を入れてのMRI検査がありました。
朝早くより朝食抜きの検査が終わり、ほっとしました。



いくつもの半熟の夢明易し   昼顔

いくつもの夢を見るがどれも未完の断片、そうか半熟卵だったのだ!
岩永靜代 和さん、並選をありがとうございます??!
最近本当に多くて、細切れの眠りに、えっ?!もう朝?!



ガリガリとラジオ引つ掻く遠夕立  一路

遠い雷でラジオにガリガリとノイズが。アナログの時代。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
励みに致します?





(5/09)


母の日やギフトは母と過ごす時  亜仁子

お母さまと一緒に過ごす一時は最高のプレゼントですね。
Aniko Papp 特選に選んでいただき、
ご鑑賞、ありがとうございます。とても嬉しいです。



(並選)


折り返す導となすや谷うつぎ  栄太郎

谷うつぎの咲く場所まで来たら散歩は終わりにして折り返そう。
桑本 栄太郎 高井さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
毎日雨の日以外は、句材収集も兼ねて散策ウオーキングを行っております。
色々なコースがありますが、この時は先日より咲き出した
谷うつぎの花を折り返し点としました。



南天の蘂が婚車に憑てゆき  夢積

南天の蘂はめでたさの象徴だ。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



名も知らぬ花の話や新茶汲む  紀宣

あの花の名前知ってる? さあ、分からないけど綺麗な花ねと話が弾む。
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとうございます。
また素敵な感想ありがとうございます。嬉しいです





(5/08)


昇る陽にひたに応ふる新樹かな  直

太陽の光をひたすら待ち続ける新樹、マイナスイオンに満ちている森。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。
大変うれしく存じます。



(並選)


産土の地も斯くあらん花大根  栄太郎

花大根が咲き揃い、故郷もきっとそうだろう。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
菜の花とは違い、かなり遅めに咲く大根の花です。
この花はすこし哀愁を帯びていて、見かける度に故郷を想います。



薔薇剪るや紅の妖精棘あまた  夢積

鮮やかな紅薔薇、おまえはどうしてそんなに棘だらけなのか。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます



獲物待つ我慢一筋蜘蛛の糸  一路

蜘蛛の囲は張り終わった。あとは我慢強く獲物を待つのみだ。
辻井市郎 北野 和良 さんありがとうございます??
励みに致します?





(5/07)


臓腑なき故に自在の鯉のぼり  夢積

気ままに泳ぐ鯉のぼり、臓腑なきの楚辞が秀逸。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます



(並選)


道に沿ひ田面に沿ひて飛燕かな  栄太郎

田園を飛翔する燕の自由な姿。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の朝の散策ウオーキングの光景です。田圃脇の鋪道を歩いて居る時、
燕さんが鋪道に沿い、田面に沿って低く飛んでいました。



新緑の白鷺城のなを白き  春

新緑に囲まれ白鷺城の白壁が鮮やかに光っている。
Haruyo Yoshida 北野 和良 おはようございます。
並選頂きましてありがとうございます。
北野 和良 Haruyo Yoshida さん、私は姫路市の出身なので
白鷺城には特別の思いがあります。
Haruyo Yoshida 北野 和良 さん、三年前に登城いたしました。
余りの美しさに絶句した感動が忘れられません。
素敵な故郷羨ましいです。



母からの季節の便り伽羅蕗よ  蓮子

お母上から送られてきた伽羅蕗、懐かしい母の味だ。
山本 ユミ 北野 和良 様選句頂きありがとうございます。
蕗とか、母の味を作れるようになっておかないと…と思います??





(5/06)


一望の肥後一国や麦の秋  満徳

肥後平野は一面の麦の秋となった、雄大な景。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
肥後50万石といわれるのは肥後平野があってこそで、
肥後平野の雄大さを詠んでみました。



(並選)


一湾に明るさ広げ薄暑光  夢積

湾は明るい光に満ちている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



ずぶ濡れの大手鞠とや傘雨の忌  栄太郎

明治の文豪、久保田万太郎の忌日。大手毬は迎え梅雨に濡れている。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
雪柳、小出鞠、そして初夏となって大手鞠が咲き出しました。
春先からの白花も初夏の大手鞠となれば少しさみどりのようです。
折しも昨日5月6日は小生の敬愛します俳人久保田万太郎の忌日でしたので、
それに併せて読みました。



邑の家の何処も彼処も柿若葉  滿

柿どころの村、いたるところに柿若葉が光っている。
杉山 満 北野 和良 さん並選に選んで頂き有難う御座います。
本当に有ります。因みに我が家も…





(5/05)


蝌蚪はみな膨れっ面におちょぼ口   一路

膨れっ面におちょぼ口という観察、楽しいですね。
辻井市郎 北野 和良 さん特選、ありがとうございます??
大変嬉しいです?? もうすぐ田水が張られると蛙の産卵が
一気に増えて、おたまじゃくしがうようよと出て来ます



(並選)


和菓子屋の暖簾変りて夏は来ぬ  夢積

馴染みの和菓子屋も夏に備えて暖簾を取り替えた。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



たけの子の早も天まで届きけり  栄太郎

つい先日頭を出した筍がもう天に届くほどに成長している。
桑本 栄太郎 北野さん、野島さん・・・大変有難う御座います!!。
数日前に見たときには背丈ほどの筍も、今朝見かけましたらもう
薮の高さまで届いていました。驚くほどの生長の速さですね!!。



初夏や草木爆発をちこちに  泰與

勢いよく繁る草木、爆発の措辞が愉快。
小口 泰與 北野 和良様 有難う御座います。大変嬉しいです。





(5/04)


子供の日折った兜と丸い剱  夢積

子供たちが新聞紙を折った甲を被り剣を持ち武者気分ではしゃいでいる。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選、ありがとうございます



(並選)


からし菜の実の尖りたる夏近し  栄太郎

からし菜の実が膨らみ夏の到来を告げている。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・毎朝、色々なコースを
散歩ウオーキングを行っておりますが、三日目に行けば未だ咲いていた
芥子菜も尖った実をつけていました。行く春の速さを実感するばかりです。



青き踏む遥か行手を山頭火  雄一郎

道の遥か彼方に尊敬する山頭火の姿が見えるようだ。
馬場雄一郎 北野 和良さんありがとうございます



幼子や黒髭となる柏餅  風精

幼子が夢中で食べる柏餅、餡子が口元につきまるで髭のようだ。
藤野富士雄 北野 和良様、並選ありがとうございます。
ちから加減が下手くそで餡子がはみ出してしまいます



行く春や星になりたるパリの詩人  美音

敬愛するパリの詩人が天に召され星となった。




(5/03)


憲法記念日ひもじさいつか遠くなり  栄太郎

今の憲法が制定された時、日本中が戦後復興に喘いでいてひもじかった。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん、・大変有難う御座います!!。
かろうじて戦後生まれの小生ですが、学校給食のまだ無かった時代でもあり、
弁当を持って来れない同級生がかなり居りました。現代となり、
今では誰も三食食べられる時代となりました。これも、今後はもう戦争をしない
起こさないと決め、一生懸命復興に努めた親の世代の賜物ですね!!。



(並選)


ふるさとが見え昭和見え鯉のぼり  夢積

鯉幟の高さからは故郷が見え、時空的には昭和が見える。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



子の揃ひ思ひ切りよく初鰹  滿

GWで子どもたちが帰省し、初鰹の食卓を囲む。
杉山 満 北野 和良さん、並選に選んで頂き有難う御座います。
おっしゃる通りです。長男も帰省して初鰹でした。やはり美味いです。



憲法記念日紙面に踊る第9条  俊文

憲法記念日、紙面の話題は第9条の是非。
河野 俊文 北野 和良さん、ありがとうございます。
第9条は、永遠の課題ですね。





(5/02)


惜春や一合の米磨ぐ厨  夢積

夕食に一合の飯を炊くつつましい暮らし。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


麦の穂や天の息吹に波打てる  栄太郎

麦の穂が天の息吹を受けたように成長している。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、・大変有難う御座います!!。
今頃の時季ともなれば麦の穂が大きく伸びそろそろ色づく頃となりますね?
この時期は風も強く、天の息吹きのように波打っています。



田の畔に一息ついて花菖蒲  滿

田仕事も一段落、一息つく畦に花菖蒲が咲いて和ませてくれる。
杉山 満 北野 和良さん並選に選んで頂き有り難う御座います。
ご鑑賞の通りです。畔に菖蒲も咲いてます。



2DK下駄箱上の武者人形  祐

2DK暮らしの若夫婦、子供に武者人形を買ったが
下駄箱の上しか飾る場所がない。
牧内 登志雄 北野さん、大工原さん、並選ありがとうございます。
子供が生まれたばかりの頃、阿佐ヶ谷のアパートで3年間暮らしました。
大家さんの娘夫婦が1階に住んでいて、楽しいアパート生活でしたね。





(5/01)


さみどりの風弄ぶ大手鞠  栄太郎

大手鞠が風に揺れ戯れている、気持ちの良いさみどりの風。
桑本 栄太郎 北野さん・・・特選のお選び頂き、
大変有難う御座います!!。雪柳が終わり、次に小手毬、
そして晩春から初夏にかけて咲く大手鞠も咲き出しました。
昨日の散策では大きな大手鞠の樹木を見かけましたが、
さみどりの花が風を弄ぶようでした。



(並選)


湧上る雲高々と五月来ぬ  夢積

5月となり海上にも雲が湧き上がってきた。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



浮く潜るリズムの揃ふ蝌蚪の群れ   慢鱚

蝌蚪の群れは指揮を執るものも居ないのにリズムよく泳いでいる。
大工原 一彦 北野 和良さん。ご選句ありがとうございます。
音符のようで??



二歩三歩ややの背ナ押す若葉風  一路

若葉風のなかでややがよちよちと歩いている。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます??
孫がよちよち歩き初めました