俳句鑑賞文(復刻版)    2021 April       0 トップへ   






(4/30)


サーファーの彩りまして夏近し  夢積

サーフィンを楽しむ若者も増え、かれらの色とりどりのウエアも鮮やかだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


咲初めて少女のやうや春紫苑  滿

咲き始めた春紫苑は少女のように可愛らしい。
杉山 満 北野 和良さん、並選に選んで頂き有難う御座います。
健気な感じが少女のようでした。



麦の穂の青天を衝く心意気   一路

麦の穂が天を衝くように伸びている。その心意気やよし。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます??
雨上がりの今日は麦の穂がとても元気良く空に向かって伸びていました?
つい大河ドラマを思い出してしまいました



花びらの白く襤褸や花みづき  栄太郎

花水木の花びらの先端には破れ目のような傷がある。そこに着目した句。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
花みづきも春が進み、取り初めましたね? 真っ白であった花びらに
薄くピンクが乗り、ばらばらと散って居ります。





(4/29)


「根性」の二文字の似合う昭和の日  茂

戦後の復興を成し遂げた国民の頑張りの象徴は「根性」だった。
伊藤 茂 北野 和良さん、選んでいただきありがとうございます。
大変励みになります。



(並選)


我俳句一句を添えて蓬餅  夢積

蓬餅に一句を添えて友に贈ろう。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



吾が歳の戦後生まれや昭和の日  栄太郎

昭和の日に振り返れば自分は戦後の生まれだった。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
以前には無かった昭和の日ですね? いつの間にか小生も昭和、平成、令和と
三代の年号に生きて来たのか?と思うばかりです。



セピア色の家族写真や昭和の日  一路

セピア色の家族写真を眺め、若かりし日を懐かしく思い出す。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます??
励みに致します?





(4/28)


海神の声浦浦に春惜む  夢積

強い海風の音はまるで海神の春惜む声のようだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


山里に雨の筍流しかな  栄太郎

山里に筍梅雨の雨が降る。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
珍しく本格的な雨模様の当地となりました。
緑がだんだん濃くなる、身ほとりの景色となりました。



待合に欠伸のリレー風信子  祐

病院の待合室だろうか? 一人のあくびが次々と伝染する。
牧内 登志雄 北野さん、辻井さん、選をいただきありがとうございます。
個大名自粛の連休前のクリニック、 待合室では長閑に欠伸が次々と。



百幹の風笛高く竹の秋  滿

竹林の百幹が風にヒュウヒュウと鳴っている。百幹の風笛の措辞が良い。
杉山 満 北野 和良さん、並選に選んで頂き有難う御座います。
裏の竹林です。湖風が強いとヒュンヒュンです。





(4/27)


やどかりや空家明るきカフェとなり  直美

空き家が改装され明るいカフェがオープンした。
季語の斡旋が絶妙だ。
高井 直美 北野 和良さん、特選と素敵なご鑑賞を頂きありがとうございます??。
励みになります。どうぞ良い一日を?



(並選)


花ゑんどう支柱の丈に未だ足らず  栄太郎

花ゑんどうの蔓が伸び始めたがまだ支柱に届かない。
桑本 栄太郎 中村さん、北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
ゑんどうの花がかなり咲き上り、下の方には実をつけて居ります。
しかし、高い支柱の丈にはまだ少し余裕があるようです。
春深む光景を詠んでみました。



花冷えに衣を重ねたる八十路かな  夢積

花冷えに思わず重ね着をしてしまった。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



ふるさとの段々畑や豆の花   公彦

ふるさとの段々畑では今頃豆の花が咲いているだろうなあ。
大津留 公彦 北野 和良さんありがとうございました。





(4/26)


薔薇の芽の棘あるさだめ知りもせず   蓮香

棘は人に嫌われるが、そんな運命を知らず
薔薇の芽は懸命に伸びようとしている。
Naoko Yamabata 特選〜ありがとうございます(^-^)



(並選)


一言を胸に畳みて虚子忌かな  夢積

虚子の生涯を思い、胸に去来する思いとは?
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



授産所の庭に紅差す花みづき  栄太郎

授産所に働く障害者を励ますように咲く紅花水木。
桑本 栄太郎 北野さん、つちたにさん、・・大変有難う御座います!!。
直ぐ近くの学校の脇に授産所があります。時々、皆さんで
手をつないで散歩されています。その授産所の入り口に
赤い花みづきが植えられ、希望のように感じます。



ヒマラヤの岩塩振りて鰆焼く  草民

サワラにヒマラヤの岩塩をふりかけて、さぞかし美味に。
山野辺 茂 北野 和良 さん、ありがとうございます。





(4/25)


浜防風摘みて夕餉の酒の友  夢積

少し辛味のある浜防風は酒の友にぴったりだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



(並選)


姫女苑の風の高さに揃ひけり  栄太郎

姫女苑の群生が楽しそうに風に揺れている。
桑本 栄太郎 北野さん、野島さん、岩永さん、・・・大変有難う御座います!!。
うす紫の姫女苑の花が咲きそろいました。同じ高さに揃い風に優しく揺れて居ます。



逝きし子の小壺に爪と桜貝  浩正

早逝した子供さんの思い出に爪と桜貝を小壺に入れて大切にしている。
藤倉浩正 北野 和良さん 選を頂きありがとうございます。
ご観賞、励みになります。



売出しのチラシの出たり胡瓜苗  滿

胡瓜苗の売出しのチラシがやって来た、早く買いに行こう。
杉山 満 北野 和良さん並選に選んで頂き有り難う御座います。
ゴールデンウィーク前に必ずチラシに苗が載ります。





(4/24)


渓流の白き流れや濃山吹   泰與

渓流に雪解け水がとうとうと流れ両岸には濃山吹が咲き乱れている清々しい景色。
小口 泰與 北野 和良様 特選にお取り上げ頂き有難う御座います。
大変うれしく存じます。



(並選)


木洩れ日の木陰辿りて春惜しむ  栄太郎

若葉の生い茂る林、木漏れ日を浴びながら春を惜しんでいる。
桑本 栄太郎 大津留公彦さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日、一昨日は日中に気温も25℃以上となり木陰のコースを選んで
散歩ウオーキングキングでした。早くも夏日となり春が惜しまれます。



代掻いて一番乗りの鷺来る  滿

田に水が入り、さっそく鷺もやって来た。
杉山 満 北野 和良さん並選に選んで頂き有り難う御座います。
鷺は早いです。水が入ると烏は畦のみですが、脚の長い鷺は平気に来ます。



春眠や波の音のみ朝満す  夢積

波の音に癒やされて春眠暁を覚えず。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。





(4/23)


磯開海女が紅ひく番屋かな   蓮香

海女さんもお洒落は忘れない。
Naoko Yamabata ありがとうございます(^-^)



(並選)


監視せるやうに停止や虻の昼  栄太郎

虻のホバリングはまるで何かを監視しているようだ。
桑本 栄太郎 北野さん、十河さん・・・大変有難う御座います!!。
連日の好天気にいつも花虻の空中停止(ホバリング)を見かけます。
何か監視されているように感じます。



囀や微笑み絶へぬ石仏   一路

微笑む野仏の近くで小鳥が囀っているのどかな景色。
辻井市郎 北野 和良さんありがとうございます??
励みに致します?





(4/22)


ぶんぶんと羽音姦し藤の棚  栄太郎

藤棚にたくさんの蜂がやってきて蜜を吸っている。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
藤棚を見かければ必ず、田なの下に入り下から眺めて居ります。
花虻がぶんぶんと羽音を立て、爆音のように聞こえて居ります。



(並選)


解かれむとして牡丹の芽弾みをり  夢積

牡丹の花芽がいまにも解けて咲き始めている。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



十二橋くぐりくぐるや花あやめ  滿

水郷の十二橋を巡り見事なあやめを楽しもう。
杉山 満 北野 和良さん並選に選んで頂き有難う御座います。
これからあやめの季節ですね!コロナ禍でどうなるか?



誰に告げん初鶯を聞き得たり  雄一郎

鶯の初音を聴いた。さあ、誰に教えようか。
馬場雄一郎 北野 和良さんありがとうございます
残念ながら風流を解する者が身近におりません・・
句に残すのみです





(4/21)


山桜吉野の和紙に漉き散らし  夢積

和紙に山桜の写生。撒き散らしがいいですね。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


入口の土を盛り上げ蟻出づる  栄太郎

巣作りに忙しく動く働き蟻。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
今年初めて蟻さんを見かけましたが、入り口には砂が盛り上がって居りました。



密やかに紅を差したる残花なり  蓮子

自分を残花と謙遜しながら紅をさす佳人。
山本 ユミ 北野 和良様、選句ありがとうございます??
そういうふうに解釈して頂いたのですね …素敵です。



うららかやまだ君に恋してほの字   蓮香

破調の句だが不思議にリズム感がある。





(4/20)


旅立ちの風を待ちたる花楓   昼顔

プロペラのような楓の実、風を待って飛んでいく。
岩永靜代 和さん、特選をありがとうございます??!
私は初めてみて、自然の作りに、感動しました。



(並選)


揚ひばり田毎に天のありにけり  栄太郎

一つ一つの田毎に雲雀が縄張りを主張しているようだ。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん、・・・大変有難う御座います!!。
近在の田園散策が好きで毎日のように出掛けて居ります。
揚雲雀の囀りが何処にいても頭の上より聞こえ、
田の一画ごとに雲雀が居るように感じます。



八十路とて今は熟年春惜む  夢積

人生百年時代の八十路はまだまだ若い。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



春の浪ながめて旨し漁師飯  風精

浜辺で今日獲った魚を料理する漁師絵師の旨さは格別だ。





(4/19)


揚げ雲雀有頂天から雲隠  夢積

揚雲雀、有頂天の言葉遊びが面白い。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選、ありがとうございます。



(並選)


Sの字のネモフィラの列春怒涛  滿

ひたち海浜公園の景色でしょうか。
杉山 満 北野 和良さん並選に選んで頂き有難う御座います。
海浜公園のネモフィラ凄いですね!



二日見ぬ間に咲きそろふ躑躅かな  栄太郎

時を待ちかねたツツジが一斉に咲き始めた。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん・・・大変有難う御座います!!。
一昨日、先一昨日と珍しく二日間雨が降り、散策の外出が出来ませんでした。
昨日でかれば躑躅がかなり先揃って居りました。



新緑の葉っぱの個性見え隠れ   蓮香

葉っぱにも個性があると見た鋭い観察眼。





(4/18)


ここ掘れと熊手で招く汐干狩  十河 智

子供(お孫)さんに手柄を立てさせようとの親心。
十河 トモ子 北野 和良さん、特選ありがとうございます。智



(並選)


ランドセル一つ遅れて緑立つ  夢積

仲間から一人遅れた小学生。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



山吹の八重といふあり雨しとど  栄太郎

普通は一重だが八重の山吹は珍しい。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
山吹は一重が多いものの、八重も時々見かけます。
昨日、一昨日の雨の中の山吹を想いました。



弘法の杖より千歳白き藤  浩正

弘法太子の挿した杖が大樹になったという伝説の白藤。
太子伝説の泉もありますね。
藤倉浩正 北野 和良さん 選を頂きありがとうございます。
日本中に伝説ありですよね。





(4/17)


春雷の転げ廻りつ消え去りて  夢積

雷雲が通り過ぎ、あちらこちらに落雷して過ぎていった。
転げ回りつが素晴らしい。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


みどり濃きバス通りなる花は葉に  栄太郎

花が終わり街路樹に若緑が輝き出した。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
バス通りの桜並木もすっかり散り終わり、早くも葉桜の様相です。



空に住む吾子に風船飛ばしたる  蓮子

亡くなられた子供さんを思い風船を飛ばす母心。
山本 ユミ 北野 和良さま。ありがとうございます。
子ではなく孫なのですが、生まれてわずか8ヶ月の命でした…
それに付き添った娘の強さに心打たれました。



頂きへ一気呵成の山躑躅  祐

山躑躅が一時に咲きはじめ山をうずめている。
牧内 登志雄 北野さん、小口さん、並選をありがとうございます。
お目に留めていただき嬉しいです。





(4/16)


日本語の幼稚になりて啄木忌  夢積

近頃はカタカナ語も増えて、日本語が幼稚になった気がする。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選、ありがとうございます。



(並選)


雨雲の嶺より里へ菜種梅雨  栄太郎

遠くの峰に雨雲、いよいよ菜種梅雨の季節だ。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
住まいのあります西方に京西山の嶺が連なり、その向こう側の
亀岡方面より雨雲が嶺を降りてくる様子が望まれます。
愈々菜種梅雨の時季のようです。



匂ひ立つ藤の一枝の舞妓髪  風精

伝統的な藤娘の舞姿。
藤野富士雄 北野 和良様ありがとうございます



国々を超ゆる俳句や風光る  亜仁子

俳句もいよいよ国際化が進んできた。
Aniko Papp 皆さん、選んでいただき、ご鑑賞、
ありがとうございます。嬉しいですね。





(4/15)


絹の町と呼ばれしリヨン荷風の忌  美音

ふらんす物語を書いた荷風の忌にあたり彼も訪れたリヨンの街に思いを馳せる。



(並選)


薄色に残る五欲や花は葉に  夢積

八十路にあるが未だに五欲は残ったままだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



八重とても散り初む頃や花の冷え  栄太郎

八重桜も散り始めたが、突然の花の冷えだなあ。
桑本 栄太郎 北野さん、牧内さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
桜の花も散り、次には八重桜も咲きましたが早くも散り初めて居ります。
コロナ禍の中で、自粛とはいえ季節はどんどん進み「もったいなさ」にジレンマですね!!。



のどかさや田圃の施肥の脚笑ふ  滿

田圃の施肥に頑張りすぎ足が疲れ笑っているよ。
杉山 満 北野 和良さん、並選に選んで頂き有り難う御座います。
施肥に脚がぱんぱんです。





(4/14)


やどかりの脱げさうな殻引きずりて  満徳

やどかりの殻を今にも脱げそうだと観察したところが面白い。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
やどかりは自分の殻でないところのユーモラスさを詠んでみました。



(並選)


一湾に逝春の音伊勢路ゆく  夢積

伊勢路も春惜しむ候となった。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



被りもの取りて咲きをり葱の花  栄太郎

葱の花は被りものを脱いで咲くと細やかな観察。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。つい先日まで
真っ白な葱坊主でしたが早くも被り物をとったようになっておりました。



嬰のため吹き疲れたる風車  直

嬰を喜ばそうと風車を吹き続け、ああ疲れた。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。うれしく存じます。





(4/13)


花人の跡を蘂降る姫路城   昼顔

高校を卒業するまで毎日仰ぎ見た姫路城、桜の名所でもある。
岩永靜代 和さん、特選をありがとうございます??!
和さんは、姫路のご出身でしたね??。 お城は、多くの花人が、桜を愛で、
また、戦禍の中で亡くなっていき、そこに降る蘂は、いろんな歴史を
越えてきているのだなあと思うと、感慨深いものがあります。



(並選)


タンポポの絮のゆくすえ浦の里   夢積

タンポポの絮が海へ向かって飛んでいく。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



ひらひらと風を拡ぐや花みづき  栄太郎

花みづきの花びらが風に戯れている。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
花みづきが大きく開き、風をひらひら誘うように靡いています。



満天星の花平和の鐘を打ち鳴らせ  茂

釣鐘型の満天星の花は平和の鐘に相応しい。
伊藤 茂 北野 和良 さん、ありがとうございます。





(4/12)


狭の里Pあり瀞あり雪解川  夢積

山狭の里にはPも瀞もあり豊かな雪解水が流れている。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


からし菜の中州占めをり川風に  栄太郎

中洲にはからし菜が咲き誇り川風に揺れいる。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
からし菜の花は疎らながら、川の中州を占める程咲けば逞しさを覚えます。
この花が咲き出せば、春も終わりのようですね!!。



亀鳴けり老に不要な自撮り機能   慢鱚

老境に入った自分には自撮り機能など不要だ・・・
大工原 一彦 北野 和良さん。ご選句ありがとうございます??
女性は自撮り好きですね?
最近のスマホは自撮りの方が画素数が高いんですよ。必要ありませんよね??



桜蘂降る還暦といふ若さ  直美

人生百年時代、還暦はまだまだ若い。
高井 直美 北野 和良さん、ありがとうございます??!
嬉しいです。どうぞ今日も良い一日をお過ごしください。





(4/11)


若鮎の縄張り未だ定まらず  風精

若鮎はまだ自分の縄張りを作る力がないのでしょうか?
藤野富士雄 北野 和良様特選にお取り頂きありがとうございます??
其々の鮎の性格にもよると思います??
平和主義の若鮎なのかも知れません



(並選)


雪解して山々の声新なり  夢積

雪解して眠りから覚めた山々の声ははつらつと。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



げんげ咲く田面となりぬ大原野  栄太郎

肥料として鋤き込むげえんげの花盛り。
桑本 栄太郎 北野さん、つちたにさん・・・大変有難う御座います!!。
田舎では「みやこ」と呼んでいましたが、やはりこの時季ともなれば
田圃一面に咲く、紫雲英は見事ですね? 子供の頃は、午後学校から帰れば
山羊を連れて紫雲英田に入り、よく寝っ転がっていました。
目元に青空と紫雲英の紫がとても綺麗でした。



満天星やちょうちんブルマ揺らしたる   昼顔

ちょうちんブルマ、昭和の女学生でしょうか?
岩永靜代 和さん、並選をありがとうございます??!
満天星の花を見ていたら、私は履いてませんでしたが!形がそっくりで(笑)





(4/10)


クロスワ−ド漢字忘れて春うらら   夢積

クロスワードのこの枡の漢字がどうしても思い出せない。頭も昼寝中だ・・・
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選、ありがとうございます。



(並選)


笹の葉の綺羅と降る日や竹の秋  栄太郎

竹の秋となり笹の葉がハラハラと舞い落ちる。
桑本 栄太郎 北野さん、藤倉さん・・・大変有難う御座います!!。
竹の子の季節となり、竹林は竹の秋の状態です。笹の葉がきらきら
舞いながら降って来て居ります。素晴らしい光景です。



桜湯にゆつくり開く記憶かな  秋子

桜湯に入った花びらのように記憶がゆっくりと蘇ってくる。
Akiko Eguchi 和良さん、ありがとうございます??
素敵な鑑賞も嬉しいです。



春燈に音まろきかな紫檀二胡  隆醒子

胴体が紫檀で作られた名器の二胡は音色もとてもまろやかだ。
廣崎隆醒子 北野 和良さん 選を頂きありがとうございました。
清朝時代の紫檀で作られた二胡ですので、音色がとても良いです。





(4/09)


食べてすぐ口元隠す春暑し   慢鱚

コロナ下の会食ルール、マスクを付けたまま口に入れたらすぐマスク。
大工原 一彦 北野 和良さん。特選にご選句ありがとうございます。
とても励みになります


(並選)


深爪に足疼きや花の冷え  夢積

足の爪をうっかりと切りすぎ深爪に。疼くなあ・・・
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



入学の手が生え脚もランドセル  栄太郎

ピカピカのランドセル。背負うと手が生え足が生え、可愛い一年生。
桑本 栄太郎 北野さん、Mutumi Shinogiさん・・・大変有難う御座います!!。
昨日当地の小学校は入学式がありました。パパもママも着飾って入学式へ主席です。
ランドセルに手足が生えたような可愛いいピカピカの一年生です。



恥ぢらひて蕾ほころぶ花水木  蓮子

花水木の蕾、まるで恥じらうように開き始めて。
山本 ユミ 北野 和良様選句頂きありがとうございます。
光栄です。





(4/08)


春眠の覚めざる午後に茉莉花茶  蓮子

春の気だるい午後の一時、茉莉花茶が癒やしてくれる。
山本 ユミ 北野 和良様、特選に選句してくださりありがとうございます。
この上なく光栄です。m(_ _)m?



(並選)


磯に佇ち松籟を聞き誓子の忌  夢積

磯に立ち松風を聞きながら誓子の句に思いを馳せる。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます



石垣の荒きを被ふ芝ざくら  栄太郎

広い石垣を覆うように咲き競う芝桜。見事。
桑本 栄太郎 北野さん、辻井さん、・大変有難う御座います!!。
大きな豪邸の岩で囲んだ石垣を被うように、芝ざくらが咲き出しました。
まさに春爛漫の景色となりましたね!!。



眞つ直ぐな嘘を吐くなよ春嵐  祐

真っ赤なウソとは言うが、真っ直ぐな嘘とは驚いた。謎の句だ。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
励みに致します。





(4/07)


鳥雲に我はこの世に渋滞す   夢積

この世に渋滞すという自虐的述懐が面白い。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、特選ありがとうございます。



(並選)


透かし見る空の青さや花楓  栄太郎

出始めた新葉に透けて見える空の青さが目に染みる。
桑本 栄太郎 岩永さん、北野さん、辻井さん・・・大変有難う御座います!!。
良く歩く散歩コースに若楓の枝がトンネルのように覆っている所があります。
見上げれば赤い花楓を透かし、青空が見えて居ります。



ひと山を裾に隠せし花曇  風精

一山を覆う大きな雲、大きな景だ。
藤野富士雄 北野 和良様、並選ありがとうございます??
少し大きくなり過ぎました



うららけし指吸う嬰の寝顔かな  一路

指を吸いながら眠ってしまった嬰の幸せそうな寝顔。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます??
昨日、姪が難産の末、無事に男子を出産致しましたので、
写メールを見ながら詠んでみました?





(4/06)


葉桜の雨に息づくうすみどり  雄一郎

葉桜に恵みの雨、うすみどりの葉が雨に息づいている。
馬場雄一郎 北野 和良さん、特選ですか!嬉しいです
ありがとうございます



(並選)


潮騒の風のメロディー花の下  夢積

散る花の下で潮騒のメロディを聞いている。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



春闌くる垣根火炎やカナメモチ  栄太郎

垣根のカナメモチの赤い新芽、まるで火炎のようだ。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
紅カナメモチの新芽は遠くから見ると何の花?とも見え、
近くで見れば火炎とも見えます。



水門や風が舵とる花筏  眠兎

水門に差し掛かった花筏。中七の措辞がユニーク。
河辺 伸一 北野さん。、こんばんは、ありがとうございます。





(4/05)


日の翳る暗き軒端や花蘇芳  栄太郎

軒端の日陰に花蘇芳がひっそりと咲いている。きっと紅色だ。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の散歩ウオーキングの時の光景です。
蘇芳の花の赤紫はとても目を引きますね!!。



(並選)


麗らかや流れる水に強き音  夢積

流水の力強い音、春のうららに満ちている。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



思索の歩の留める囀幾十度  隆醒子

林の道、鳥の囀りがあちらこちらから聞こえその都度足が止まる。
廣崎隆醒子 北野 和良さん 選をありがとうございました。
励みにいたします。



浮かぬ世やあかんべーする紫木蓮  遅歩

思い通りに行かぬ浮世。紫木蓮の花びらもアカンベーをしているようだ。
神宮司 公三 ありがとうございます。
 せっかくの春の景色もすっきり楽しめず憂鬱です。





(4/04)


終章はゆっくりでいい花は葉に  夢積

散り急ぐような桜に、そんなに急がなくてもと声をかける。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


秩序無きやうな菜園春闌くる  栄太郎

春たけなわとなり、菜園に伸びる野菜は一見無秩序に見える。
桑本 栄太郎 北野さん、大工原さん・・・大変有難う御座います!!。
貸農園の家庭菜園は、菜の花他、春の花が咲き乱れ、
まさに春爛漫の様子となりました。



満開や古刹を包む山躑躅  一路

ツツジで有名な古刹、今まさに満開を迎えている。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
励みに致します??



化粧して神事に上がる桜鯛  茂

桜鯛を料理する神事、タイにも化粧を施して。
伊藤 茂 北野 和良さん、ありがとうございます。





(4/03)


田祭や今年中止と子らの泣く  直

伝統の田祭がコロナのため中止となり、
楽しみに待っていた子供たちは泣いている。
大津留 直 北野 和良さん、ありがとうございます。
大変うれしく存じます。



(並選)


花びらの片方に積もり春がゆく  栄太郎

落花で花びらは地面に積もっていく。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
舞い散った桜の花びらが、道の片方(かたへ)に積もり、
ピンク色となっております。行く春の「あはれ」ですね!!。



落花浴び心の錆を癒しをり  夢積

落花を浴びると心の錆が剥がれていくようだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



踝の丈のスカート青き踏む  滿

日焼け除けのロングスカートですね?
杉山 満 北野 和良さん、並選に選んで頂き有難う御座います。
トレンドを詠んでみました。





(4/02)


故郷へ還れぬ定め花筏  夢積

花筏は海へ流れ行くのみ。還ることはない。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


柿畑のさみどり匂ふ新芽かな  栄太郎

柿の新芽が出始めさみどりに。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・近在の京都洛西は柿の名産地です。
柿畑の新芽が匂うように芽吹き初めました。



だまし絵か点描画めく花筏  紀宣

花筏に絵画を見たところが面白い。
つちたに jt 純一 北野さん、並選に選んで頂きありがとうございます。
嬉しいです



水温む女性流行りのヨガ講座  満徳

リモートの運動不足解消のためヨガを熱心に。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
女性ばかりのヨガには私一人です。





(4/01)


銅(あか)で葺く寺の本堂桜舞ふ  正則

鹿島神宮の本殿も銅屋根の葺替え中です。
野島 正則 北野 和良さん、特選、
鹿島神宮の情報をいただきありがとうございます。



(並選)


春の海靄押し開き巨船かな  夢積

海靄の中からしずしずと巨船が現れた。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



夢の世の放歌高吟四月馬鹿  栄太郎

普段なら卒業/入学で放歌高吟するところだが、コロナではそれもならず。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
折角の花の満開もこのコロナ禍の中では、戸外において宴会も出来ず
夢に見るばかりですね!!。



思ひ出を幾重に疉む花衣  祐

花衣を畳みながら今日の楽しい出来事を思い返す。
牧内 登志雄 北野さん、土谷さん、選をいただきありがとうございます。
励みになります。