俳句鑑賞文(復刻版)    2021 February       0 トップへ   






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花の駅空き間だらけの時刻表  たけし

花見で有名な駅だが、列車の本数は少なく、時刻表は隙間だらけ。
小林 たけし 北野 和良さん ありがとうございます。
そしてまた限界集落に戻る?



(並選)


枝垂れ梅しだれ軒端の甍かな  栄太郎

枝垂れ梅が軒端にかかり良い風情と鳴っている。
桑本 栄太郎 北野 和良 さん・・・大変有難う御座います!!。
近在の洛西の田園は古い民家や田圃が広がり、散策にもって来いです。



経筒に畑の菜いけて利休の忌  浩正

畑の菜を抜いて経筒に活けた。利休忌にふさわしい侘の姿。





(2/27)


床の間の余白も匂ふ桃の花  美遥

馥郁と薫る桃の花。余白も匂ふが素晴らしい。
Biyou Utashiro 北野 和良さんいつもご丁寧にありがとうございます



(並選)


冴返る沖の沖まで尖る波  夢積

風の強い日、三角波が沖まで続いている。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



もくれんのつひに微笑む咲く構へ  栄太郎

木蓮の蕾が膨らみ始めた。咲く構へが勢いを示している。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
散策に出掛けるたびに、木蓮の花のぐくらみ具合を眺めています。
昨日はあの毛の蕾が、少し割れ、にっと微笑むようでした。



田楽や塗りたくりたり手前味噌   公彦

田楽に手前味噌を塗る新レシピ。
大津留 公彦 北野 和良さん ありがとうございました。





(2/26)


梅園の蕾が灯す赤提灯  夢積

紅梅の蕾から赤提灯へ発想を飛ばし面白い。



(並選)


麗らかや目鼻分かたず辻地蔵  栄太郎

目鼻立ちもはっきりしなくなった古い辻地蔵。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、・・大変有難う御座います!!。
近在の村中に、大変古いお地蔵さんを祀った祠があります。
いつも花が飾られていますが、古いせいか目鼻が全く分からない程です。
暖かい春の日差しに、麗らかな心情になります。



百選の山と水あり辛夷咲く  正則

百名山と名水百選、山に辛夷が咲き始めた。
野島 正則 北野 和良さん、選をいただきありがとうございます。
北杜市に行きました。



蛤の火にくすぐられ大笑す  隆醒子

焼きはまぐり、くすぐられて大笑の諧謔味。
廣崎隆醒子 北野 和良さん 選句をありがとうございました!





(2/25)


レシピ添え花菜売らるる無人店  栄太郎

レシピ添え、とは素晴らしい気遣いですね。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん、辻井さん、小口さん、大工原さん・
・・大変有難う御座います!!。当地、京都郊外の洛西の田畑には、道端に
「横1メートル縦1.5メートルに簡単な屋根付きの無人店(だな)があり、
野菜を廉価にて販売しております。この時は「早咲き菜種のつぼみ」とあり、
花菜を使用したグラタンのレシピも添えられて居りました。小生はお浸し、
あえ物もほろ苦くて大好きです。これを食べれば如何にも春の到来を味覚より感じます。



(並選)


春一番島と島との会話かな  夢積

島と島との会話、雄大な捉え方が良い。



白魚の日の香潮の香ほおばりぬ  たけし

中七日の香潮の香が美味しそう。
小林 たけし 北野 和良さん ありがとうございます。
恐れ入ります



初花に誘われるままコツプ酒  祐

コップ酒でまず一献。





(2/24)


春寒や空に不滅の碧さあり  夢積

空の碧、不滅であって欲しいもの。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選ありがとうございます。



(並選)


風吹けば風の行方に花なずな  栄太郎

強い風、風下をふと見れば花なずなの群生
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
畑や荒れ地には、もうぺんぺん草の花が咲き始めました。風に揺られ、
風の方向を示しているようです。



梅のはな龍の鱗のごとひかる   玉有良

臥龍梅に白い花、まるで鱗のようだ。



白米の芽吹くがごとき青菜飯   昼顔

青菜飯を夕食に。まるで米が青菜を育てたようだ。
岩永靜代 和さん、並選をありがとうございます??!
美味しくておかわりしちゃいました(笑)





(2/23)


風の日は風のやうなる菜花かな  美遥

春風に揺れる菜の花畑の景。
Biyou Utashiro 北野 和良さんありがとうございます
いつも、ご面倒ばかりおかけしてごめんなさいね  感謝??



(並選)


干潮に全容見せて海苔の粗朶  夢積

養殖海苔の粗朶が干潮で水上に姿を現した。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



荷造りの紐の緩みや春菜着く  栄太郎

故郷からどっさりと春菜が送られてきた。
桑本 栄太郎 馬場さん、広崎さん、辻井さん、北野さん、杉山さん・・・
大変有難う御座います!!。家内の実家の弟より、段ボール箱一杯の春野菜が
送られて来ました。宅急便の規格サイズより大きく重たい為、
荷造りの紐が着いた時には緩んでいました。



おぼつかぬ一升餅や下萌ゆる   一路

一歳児が一升餅を懸命に背負っている可愛らしい姿。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
励みに致します





(2/22)


すみれ草笑顔で貰う母子手帳   眠兎

初めての妊娠で母子手帳をもらう若妻、
元気な赤ちゃんを産んで欲しいですね。
河辺 伸一 北野さん。こんばんは、
特選に選んで頂きましてありがとうございます。
子が産まれる、家族、親族、国、宝ですよね、



(並選)


春めきて半音ずれし暗渠かな  夢積

春めいて水の量も増え、暗渠の流れる音も変わってきた。
Mutumi Shinogi 北野 和良 さん、ありがとうございます。



歩みゆく田毎の天に揚雲雀  栄太郎

一つ一つの田の上空で雲雀がテリトリーを主張し鳴いている。
桑本 栄太郎 北野さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日はとても暖かく穏やかな春の一日でしたね? 近在の田園を散策しましたが
行く先々の田んぼの揚雲雀のさえずりが聞こえました。



大の字に寝ても小さき仔猫かな  雄一郎

2/22今日は猫の日。子猫が大の字に寝ているが所詮は子猫。
馬場雄一郎 北野 和良さん、ありがとうございます
大の字で私が起きてもまだ同じ布団の中で眠ってます 笑





(2/21)


潮の目を風が返るか春一番  夢積

春一番が吹き、潮目も目まぐるしく変化する。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


陽炎や車の浮かぶ地平線  亜仁子

道の遥か先に車が浮かんでいるように見える、陽炎だ。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。



天を誉め呂律まはらず揚げひばり  栄太郎

春の初め。雲雀の鳴き声はまだ物慣れていない。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
近在の田園を散策すれば、今の時季揚雲雀のさえずりが溢れています。
「ピークチュリピーピークチュリビークチュピーピー!!」などと
鳴き声一切が意味不明であり、呂律は回らないように感じます。



春昼の立ち食ひ蕎麦屋皆無言  直美

立食い蕎麦も黙食。
高井 直美 北野 和良さん、選を頂きありがとうございます。
ご鑑賞もとても嬉しいです♪





(2/20)


あぢさひの芽のつやつやと風生忌  栄太郎

紫陽花が早くも芽吹き始めている。
明治の俳句界もこのように芽吹いて行ったのだろう。
桑本 栄太郎 野島さん、北野さん、辻井さん・・・大変有難う御座います!!。
「あぢさゐ」ですね?・・昨日2月20日は折しも大好きな富安風生の忌日でした。
「よろこべばしきりに落つる木の実かな」の句に昔の思い出があり、小生は秋の散策にて
池の周囲をめぐっていました時に、「一つ落つ音に続きて木の実落つ」との句を
得た事があります。又、富安風生は植物に詳しかったと云われ、その事に因み今回詠みました。



(並選)


赤福もメール取り寄せ伊勢の春  夢積

伊勢名物の赤福もインターネット販売の時代となった。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



京土産箱に片寄る蕨餅  浩正

大切に持ち帰ったつもりの京土産だが、箱を開けたら偏り変形していた。
藤倉浩正 北野 和良さん 選を頂きありがとうございます。
何ともガッカリな瞬間です。



針供養赤いまち針大福へ   啓衛門

針供養の作法、大切に次代へ繋ぎたい。
勝瀬 啓衛門 北野 和良さん、並選とのお言葉を頂戴し、感謝申し上げます。
針供養に『豆腐』が一般的には用いられるようですが、大福餅も所により
用いられるようです。甘党な私は、迷わず『大福』にしました。





(2/19)


花桃を透かし一両列車過ぐ  千秋

花桃が咲き誇る中を行く一両列車。のどかな春景色。 
中野千秋 北野 和良さん、特選をありがとうございます



(並選)


棘の先紅く尖らせ薔薇新芽  夢積

春バラの新芽が元気よく伸び始めている。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



降り止みて背ナの明るきはだれ嶺  栄太郎

雪が降り止んで遠くの峰にははだれ雪。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。昨日、
一昨日と連日あさには春の雪が舞い、近くの京西山の嶺ははだれ嶺です。



抱きしめてみれば春日の匂ひして  祐

春日の匂い、抱きしめられたのは誰だろう。
牧内 登志雄 大津留さん、北野さん、並選ありがとうございます。





(2/18)


金縷梅やタップダンスの庭雀  滿

金縷梅(マンサク)の花の下でスズメがタップダンス!
杉山 満 北野 和良さん、特選にお取り頂き光栄です。
有難う御座います。



(並選)


開きつつ日々に色濃くうす紅梅  栄太郎

紅梅が咲はじめ日毎に色が深まっていく。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
紅梅にも色々種類があり、近在の薄紅梅が満開となりました。よく見れば、
咲き初めの頃より密となったせいか花の色が濃くなったように思いました。



潮干潟呟き聞こえ冴え返る  夢積

干潟では潮の音が春を告げているようだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



獺の祭や子規庵閉園中  正則

子規庵もコロ中で閉園中。
野島 正則 北野 和良さん、選をいただきありがとうございます。





(2/17)


壷焼の苦味のあとの艶話   夢積

仲間が集まって壺焼きを食べ、艶話に時を忘れている。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


春雪の晴れて明るき在所かな  栄太郎

思わぬ春の雪も止み明るく腫れ上がってきた。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日17日の朝は粉雪の舞う大荒れの春の雪でした。
昼前には晴れ上がり、明るい青空になりました。



巨船過ぎ汽笛春天たなびけり  隆醒子

巨船(タンカーか?)が沖を通り汽笛が鳴り響く。



春寒や素通りしたき人に会ふ  満徳

嫌な奴に出会ってしまった。マスクで顔を隠し知らぬふりをしよう。
永田 満徳 選んで頂きありがとうございます。
向こうも気付いたと思い、声を掛けてしまいました。





(2/16)


麦踏むや気持ちそろえて苛めぬく  たけし

家族揃って麦を踏む。下五苛めぬくが秀逸。
小林 たけし 北野 和良さん ありがとうございます。光栄です



(並選)


脳トレの間違い探し山笑う  夢積

間違い探しで脳トレに励む作者。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



乙訓は風の丘なり花菜道  栄太郎

乙訓の地ののびやかな風景が思われる。



浅蜊飯好みし人の遥かなり   公彦

故人への追悼句。
大津留 公彦 北野 和良さん 並選ありがとうございます。





(2/15)


彫刻のをんなの纏ふ春の雨   美音

裸婦像の全身を流れる春の雨、纏ふが肉感的ですね。
向瀬美音 悦子さん、びようさん、北野さん、ありがとうございます!



(並選)


木々の枝の雨滴走りぬ春の荒れ  栄太郎

低気圧の激しい雨、木々の枝から流れ落ちている。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日は雨風の台風のような春の大荒れでしたね?
買い物に行ってずぶぬれになりました。



脳トレの間違い探し山笑う  夢積

間違い探しの脳トレに懸命な作者。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



陽炎や航跡の無き貨物船  滿

大きな貨物船が蜃気楼のように海面に浮かんでいる。
杉山 満 北野 和良さん 並選にお取り頂き有り難う御座います。
ご鑑賞嬉しいです。その通りです。





(2/14)


枝垂柳上昇志向がぶら下がり  夢積

柳の芽(上昇志向)がぶら下がりという反対表現が面白い。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選ありがとうございます。



(並選)


ユリカモメ紅さし集ふ潮干潟  祐

潮干潟に遊ぶユリカモメの描写、鳥も春を謳歌している。
牧内 登志雄 北野さん、並選ありがとうございます。
いつも鳥散歩する干潟に時々やって来てくれます。



薄氷や地震(なゐ)に怯える秋津島  一路

3.11の再来に怯える東北の人々。
辻井市郎 北野 和良さんありがとうございます?
4つのプレートのぶつかり合う日本列島、薄氷の上に居るみたいですね??



春耕の畑に轍やトラクター  栄太郎

トラクターは力強く動き、畑に轍の跡を残していく。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日の散策において、耕された畑に大きなトラクターの轍が
くっきりと残っていました。如何にも春きざす光景でした。





(2/13)


路地裏の若布の暖簾海女の里  夢積

読んで字のごとし。若布の暖簾が面白い。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、特選ありがとうございます。



(並選)


春暑し日差しの満てる峡の里  栄太郎

三寒四温、日差し一杯の里は暑いくらいだ。
桑本 栄太郎 北野 和良さん・・・大変有難う御座います!!。
近在の京西山の山間の里も、昨日はすっかり春の日差しが満ち溢れていました。



梅が香や月と星とを従えて  浩正

夜の闇に馥郁と香る梅、それを見守るかの月と星。
藤倉浩正 北野 和良さん。選んで頂きありがとうございます。
励みになります。



「はいあげる」手にいっぱいの土筆坊   一路

保育園児が土筆をたくさん摘んで好きな児へプレゼント。
可愛らしい情景ですね。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
ご鑑賞大変嬉しいです?? 近所の姪の子、小学一年生の女の子です





(2/12)


やはらかに光と遊ぶ辛夷かな   雄一郎

辛夷の花が咲き始めた。光と遊ぶがいいですね。
馬場雄一郎 北野 和良さん、光栄です。ありがとうございます



(並選)


生海胆を指で啜る女学生  夢積

女学生は大胆で興味津々。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん、ありがとうございます。



居残りて身をつくろひぬ春の鴨  栄太郎

仲間と一緒に帰りそびれた離れ鴨。
桑本 栄太郎 北野さん、杉山さん・・・大変有難う御座います!!。
大半の鴨は北へ帰りますが、一部は居残って過ごすものもいるようです。
そうと決まれば、身つくろいを行う余裕のようですね!!。



廃校の万葉講座夕ざくら  たけし

廃校を利用した成人大学講座でしょうか。
小林 たけし 北野 和良さん ありがとうございます。





(2/11)


街道をたどる日差しや菜の花忌  栄太郎

菜の花忌にあたり司馬遼太郎の著作に思いを馳せる作者。
桑本 栄太郎 北野さん、河野さん・・・大変有難う御座います!!。
今日2月12日に合わせて昨日詠みました。2月12日は司馬遼太郎の忌日ですね?
近鉄小坂駅には、司馬遼太郎記念館まで菜の花が飾られいます。



(並選)


大枝を咥え乱るる鴉の巣  夢積

鴉は巣作りに勤しんでいる。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



ごうごうと漁道飛び越え雪解水  一路

山からの雪解水が漁道にも流れ落ちている。
辻井市郎 野 和良さんありがとうございます?
昨日、今日と晴天でしたので、雪解が進み井堰では
川が轟音を立てて流れていました



バラ星雲はるけくとほく凍返る  貞子

バラ星雲はいっかくじゅう座にある散光星雲。ロマンチックな色合いに見える。
細見貞子 北野 和良先生、お採りいただいて、ありがとうございます。
??ビッグバンだの銀河系だのには、やはり惹かれます。





(2/10)


朧夜やすこし濃くする紅の色  祐

今夜こそ口説き落とすと決心し、口紅も濃く。
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。朧に隠れた決意ですね。



(並選)


野放図といふは畑の野梅かな  栄太郎

畑にぽつんと一本の野梅、手入れもなく野放図に枝を伸ばしている。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
野梅は鑑賞の為ではは無く、実梅の収穫が目的の為枝ぶりが
野放図と云うほど奔放であり、花がびっしりです。



早春や食堂の椅子のやや軋み  夢積

食堂の椅子の軋みにふと春を感じた。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



ジャズ風のバッハ演奏春吹雪  直

バッハをジャズ風に弾く、一度聞いてみたいものだ。
大津留 直 北野 和良 さん、ありがとうございます。うれしく存じます。





(2/09)


風車風を貰ひに走りだす   滿

風車を回そうと懸命に走る子供の姿が見えます。
風を貰いに、が冴えている。
杉山 満 北野 和良さん特選にお取り頂き有難う御座います。
ご鑑賞嬉しか存じます。



(並選)


老いて行く生き甲斐知りて臥龍梅  夢積

老いの生にも生きがいがあると悟る。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



ぽつぽつと弾けてをりぬ軒の梅  栄太郎

軒の梅がぽつりぽつりとほころび始めた。
桑本 栄太郎 大津留公彦さん、北野さん・・・大変有難う御座います!!。
散策の途中の狭庭にある梅の花です。ここはまだ「ぽちぽつ」程度の弾け程でした。



冴返る目の前通る防護服   昼顔

病院の医療従事者は防護服姿で頑張っておられる。





(2/08)


永き日や耳標新たな子牛達  泰與

生まれた子牛に新しく耳標をつける、嬉しい行事。
小口 泰與 北野 和良様 特選にお取り上げ頂き有難う御座います。
大変嬉しく存じます。



(並選)


犬ふぐりきのふの夜の星ならむ  栄太郎

犬ふぐりは星のような色と形、夜空の星から来たのだろうか?
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
あぜ道などに犬ふぐりの花を見るようになりました。
この小さな花は、花びらもしっかりあり完全な花の形をしています。
青く散らばっている光景は昨日の夜の星が落ちたように見えます。



雨音の一音上がり春来る  夢積

春雨の音は一音上がり軽やかだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



水温む園児の放つ鮭の稚魚  たけし

鮭の稚魚を川に流す園児たち、きっと良い思い出になるだろう。
小林 たけし 北野 和良さん ありがとうございます。





(2/07)


紅白の一枝に咲きて春うらら  祐

梅の源平咲き、めでたいですね。
牧内 登志雄 北野さん、特選ありがとうございます。励みに致します。



(並選)


年老いて春眠ならず午前四時  夢積

春眠暁を覚えずと言いたいが、午前4時に目覚めてしまう作者。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



森閑と梅の咲きたる山の里  栄太郎

山里に梅の花が静かに咲き始めている。
桑本 栄太郎 北野さん、小口さん・・・大変有難う御座います!!。
洛西の山すそ村中を散策しました。白壁の築地塀の古い民家が多く
見学するだけでも良い庭に梅が咲いていました。
どの家も森閑と静かな佇まいです。



蒲公英やきゆつきゆつきゆつとスニーカー  滿

新しいスニーカー、靴が鳴る ♪
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難う御座います。
春はやはり散歩も楽しくなります。





(2/06)


堰水の飛沫きらめく猫やなぎ  栄太郎

土手の猫柳が堰水の飛沫を浴びてキラキラときらめいている。
桑本 栄太郎 北野さん、岩永さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日は暖かくて穏やかな春の日差しでしたね?川べりを散策しました。
堰水の飛沫がきらめき、猫やなぎが光って見えました。
すっかり春の景色でした。



(並選)


山笑う心字の池の鯉の黙  夢積

心字の池の鯉はゆうゆうと泳いでいる。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



路地裏に巴模樣の猫の戀  祐

一匹のメス猫を二匹のオスが取りっている、春は恋の季節。
牧内 登志雄 北野さん、静代さん、並選ありがとうございます。



早々と土手の日溜まり犬ふぐり  一路

いぬふぐりが早くも咲き始めている。春目近だなあ。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
季節の進みの早さに驚かされました





(2/05)


点点と梅の蕾と雨の粒  夢積

梅の蕾も膨らみ始め、雨に濡れている。もうすぐ咲くようだ。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選ありがとうございます。



(並選)


春めくや靴下薄くハイヒール   蓮香

春めいてきて、靴下も薄くしハイヒールで颯爽とあるく若者。



一段と肩身の狭き花粉症  一路

嫌な花粉の季節、コロナと間違われぬようくしゃみを我慢する。
辻井市郎 北野 和良さんありがとうございます?
色々と難しいご時世ですね



春寒や窓開け放つ歯科医院  滿

まだ寒いがコロナ避けに窓を開け空気の入れ替えをする。
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難う御座います。
街の個人医院は、コロナ対策で、開け放しです。寒いが、皆我慢です





(2/04)


光食べながら散歩し春浅し  亜仁子

上五、光を食べながらにドキリとした。
Aniko Papp 皆さん、選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。



(並選)


春風の帽子をさらひ去りにけり  栄太郎

2/4今日関東に春一番が吹いた。
春風に帽子を飛ばされ慌てて追いかける作者。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
昨日は京都洛西も風が強く、田園を散策していて帽子を遠くの畔迄
吹き飛ばされました。ヌスビトハギ萩の実がたくさん付き難儀しました。



一病と何時しか馴染み寒の明  夢積

一病息災、それもまた良し。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんおめでとうございます



早春や棚田の空へ鳶の笛  泰與

棚田の上空に鳶が舞っている春らしい景色。
小口 泰與 北野 和良様 有難う御座います。大変嬉しいです





(2/03)


木偶の如立ちし鬼打つ年の豆   夢積

いやいや鬼役を引き受け、気持ちが乗らずただ立っている。
Mutumi Shinogi 北野さん特選ありがとうございます、
逃げると孫に叱られます。



(並選)


霞立つ遥か彼方の生駒嶺(いこま)かな  栄太郎

生駒嶺に霞が立つまるで墨絵のような大きな景。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。昨日は朝より
好天気に恵まれ、遠くに見える生駒嶺の山並みも春霞がたっていました。



幼子のお代わり欲しと年の豆  一路

幼子はもっと食べたいとお代わりをねだる。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
年の豆、大人は50も60も食べられますけど、子供達は5個か6個ですので、
お代わりが欲しくなります。今の豆は柔らかくて食べやすいですね??



立春や花柄の服クリックす  滿

街へ出かけられずネット通販で品選び。
杉山 満 北野 和良さん、並選にお取り頂き有難う御座います。
全くその通りです。??





(2/02)


払うのは心の鬼と豆を打つ   夢積

誰しも心のなかに鬼が潜む。その鬼を追い払う追儺式。
Mutumi Shinogi 北野 和良さん特選ありがとうございます。



(並選)


節分や鬼がゐてこそ踏ん張れる  千秋

闇があって光が輝く。鬼あってこそ福の有難さ。
中野千秋 北野 和良さん、ありがとうございます



節分や鬼より怖い山の神  栄太郎

そう言って崇めておけば平和が保たれる。
桑本 栄太郎 牧内さん、北野さん、・・・働いているうちは
それほどでもなくても、身体の事情ににより仕事をやめて家におれば、
山の神様は「恐ろしか!!」です。



大粒の牡蠣面倒でもフライ  十河 智

大粒の牡蠣フライ、美味しそうですね。
十河 トモ子 北野 和良さん、ありがとうございます。智





(2/01)


笹鳴の竹林軽ろき楽奏で  栄太郎

春めいた竹林では鶯のリズミカルな笹鳴きに満たされる。
桑本 栄太郎 北野さん・・・大変有難う御座います!!。
藪に鶯の常で、笹鳴きの声とともに、
竹林がからんころんと音楽を奏でていました。



(並選)


春近し御堂筋抜け女子マラソン  夢積

大阪の女子マラソンで新星がデビュー。
Mutumi Shinogi 北野 和良さんありがとうございます。



編みながら命吹き込むショールかな  亜仁子

恋人のためにショールを編む女性。命吹き込むが素敵。
Aniko Papp 選んでいただき、ご鑑賞、ありがとうございます。
嬉しいですね。



球春や熱唱叶わぬ応援歌   一路

春のセンバツ高校野球が始まるが、コロナで応援歌も歌えない。
辻井市郎 北野 和良さん、ありがとうございます?
ご鑑賞大変嬉しいです。大声で六甲颪が歌いたいです